アクションカメラを買いたいけど、GoProは高い。中華アクションカム買おうかな…と考えている方へ。
中華アクションカムは、はっきり言って中華クオリティです!
値段相応なのです!
Muson Pro2を自転車旅に何度か使ってみた僕が、Muson Pro2の良いとこ、悪いところを洗いざらい書いていきますよ!!
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ぶっちゃけオススメはしない
まず最初に結論書いちゃうと、Muson Pro2をオススメはしません!
その一番の理由は、出来た映像のクオリティに満足できなかったからですね…。
ただ、細かい不満が色々あるので後述します。
※ちなみに、ここには好き放題に不満を書いてますが、僕自身この価格の中華アクションカムにそこまで期待してはなかったのでそんなに気にしてません。
ただ、これから買う人はこの辺を知ったうえで買ったほうが幸せになれると思うので、全部書きますw
Muson Pro2をオススメしない理由
Muson Pro2をオススメしないのは、以下の通り細々(こまごま)とした不満がいっぱいあるからです。
すべて挙げると
- 取り付け部品が貧弱
- ボタンやリモコンが反応しない時がある
- タイムラプスで1秒以下がない
- 映像があまりキレイじゃない(1080pとは思えない)
- 手ブレ補正がない
- 公式アプリが使いにくい
- バッテリー交換すると日付がリセットされ、撮影日時が分からなくなる
- 身に覚えのない動画が撮影されている
こんな感じです。
詳しく見ていきましょう。
取り付け部品が貧弱
MusonPro2には取り付けのためのアタッチメントが沢山付いてくるのですが、これがどれもプラスチック製で非常に頼りないです。
僕は自転車に乗せての車載動画がメインだったので、路面からの振動でいつか折れてしまうだろうな…と思いながら自転車に乗っていました。
とりあえずまだアタッチメントの破損は無いですが、4,500kmくらいしか乗ってないので長距離を乗っているとそのうち壊れてしまいそうです。
ちなみに取り付けにはこれを使っています。
ボタンやリモコンが反応しない時がある
Muson Pro2には撮影開始/停止を操作することのできる腕時計型のリモコンが付属していて、これが撮影の際けっこう便利。
20m離れていても赤外線で通信ができるらしく、自転車に乗ってる最中にも撮影を止めたり再開できたりするので重宝していたのですが、このリモコン、たまに反応しません。
押しても押しても一向にカメラの撮影ランプが点灯せず、自転車漕ぐのをやめて歩道でカメラを取り出し、ボタンを押したことが何度かありました。
リモコン自体は便利なんですが、反応したりしなかったりだと安心して使えないのが惜しいところです。
タイムラプスで1秒以下がない
これは自転車の車載動画を撮りたい人特有の問題かもですが、タイムラプスの設定が「1秒、5秒、10秒、30秒、60秒」しかありません。
1番短いインターバルでさえ、1秒です。
1秒のインターバルだと、30コマで再生するとしても実際の速度の30倍のスピードで動いてるように撮影されます。
これを自転車に例えると、かなりゆっくり、時速10km程度で漕いだとしても、再生されたときの見た目は時速300kmと新幹線の最高速度並みです。
これくらい速いと、途中に信号待ちなどを挟んだとしてもぱっと見ではどこの道を通っているのかすら判別が困難で、ここまで速くしてしまうと車載動画として見てられるレベルではなくなりますね…。
なので、できれば0.2秒間隔くらいのタイムラプス撮影機能があればいいなと思いましたが、Muson Pro2にはありません。
ここに不満を言う人はそんなにいないと思いますが、個人的にはもっと遅いタイムラプスがあると嬉しかったです。
映像があまりキレイじゃない(1080pとは思えない)
これはアマゾンのレビューでも見かけたのですが、撮れてる映像がとても1080pには見えません。
https://youtu.be/idhEyLYXPNk
↑僕が実際に撮った動画です。
1080pといえばフルHDですから、かなり画質の良いスマホやテレビでの再生にも耐えるレベルの解像度があるはずですが、実際に撮れた映像をみるとそんな精細感は感じられません。
おそらく低画質で撮影したものを無理やり引き伸ばして大きなサイズにしているのかな?
また、解像度だけじゃなく、映像の色味や綺麗さに関してもかなり微妙です。
Muson Pro2本体の小さな画面で再生するぶんにはそれほどアラは目立ちませんが、全体的に色あせた感じのする色彩や、ソースをぶっかけたようにドロッとした濃い塗り絵のような画像は、間違いなく中華クオリティ。
あまり期待しすぎないほうが良いです。
手ブレ補正がない
また、この機種はアクションカムでありながら手ブレ補正がありません。購入してから知りました。
自分の中では「手ブレ補正+防水の小さいカメラ=アクションカム」みたいに思ってましたが、そうではなかった模様。
それはさておき、やはり自転車の車載動画となるとブレはかなり気になります。
フォークにつけたりハンドルにつけたり、色々と設置場所を工夫して振動を減らすように試みたのですが、、
それでもやはり結構な振動が伝わってしまいました。動画を見てると酔いそうです。
公式アプリが使いにくい
またMuson Proは、動画を端末に送るための公式アプリ「Live DV」をリリースしているのですが、これが使いにくい。
細かい不満点を挙げていくと
- ライブラリにあるファイルが、すでに送ったファイルかどうかが分からない
- 送ったはずの動画が送れていない
- 動画選択時に内容を見れないのでサムネイルで判別するしかない
などがあります。
どれも割と致命的なのですが、特に「送ったはずの動画が送れていない」のは、かなり困ります。
昨日も、新しく撮った動画を5本くらいiPadに送ろうと転送が終わるのを一晩待っていたのに、結局朝起きてみたら5本のうち1本しか送れていませんでした。
YouTubeにアップするために撮ってるのに、アクションカムから送信できないとなると、せっかく撮ってもなんの意味もないですからねw
バッテリー交換すると日付がリセットされ、撮影日時が分からなくなる
これは文字通りです。
バッテリーが小さいので連続撮影のために何本か予備バッテリーを持っていき、交換しつつ撮影しているのですが、バッテリーを交換するたびに日時が1月1日にリセットされます。
撮影した動画のファイル名やファイル情報には撮影日時が書かれていて、それを頼りに動画を区別したいのですが、すべて2018年の1月1日になっているので、どれがどれだかワケがわかりません。
動画を端末に送るときなんかも、日付で区別できないので内容を見て選びたいんですが、内容を見ることもできないので結局
「新しく撮影したのはこのファイルかなあ、、」
みたいな適当な感じで選ばざるを得ません。それでいて、選んだファイルがすでに送っていたファイルだったりするとものすごく非効率です。
コレが嫌なので、僕はフォルダに有るファイルを全部まとめて転送してしまうのですが、それでも前述のように、ちゃんと送れてないファイルがあったりします。
本当に使い勝手が悪い!
身に覚えのない動画が撮影されている
撮影した動画を動画一覧から確認するとたまに、音声だけ入った真っ黒な動画が記録されていて「?」となります。
真っ黒ということは多分収納されているときに撮影されたのだと思います。
Muson Pro2は一定時間が経つと勝手に電源が切れる仕様になっているので、収納されている映像が撮れてるということは、僕が操作していないときに勝手に電源がオンになって撮影が始まっているということなのでしょう。
手に持って操作しているなら、何かしら写っているはずですからね。
アマゾンのレビューには「充電すると撮影が始まる」みたいに書いている人もいたので、時々勝手に撮影が始まってしまう仕様になっているのかもしれません。
まあこれは致命的というほどじゃないので、まあ良しとします。
Muson Pro2の良いところ
…と、ここまで散々Muson Pro2の悪口を書いてきたわけですが、良いところもあります。ホントです。
Muson Pro2の良いところをざっくりいうと、「安いのに、カメラとしての基本的な性能はきちんと備えている」ところ。
ザッと挙げるとこんな感じ。
- 日中屋外であればまあまあ見れる画質→ドラレコならいけそう
- 安い割には動作自体は問題なし
- バッテリーは1時間半くらいは持つ
細かく書いていきます。
日中屋外であればまあまあ見れる画質→ドラレコならいけそう
上で
- 画質が1080pとは思えない
- 彩度が低い
- 絵がベッタリしてる
みたいなことを言いましたが、晴れた日の日中であればわりとキレイに撮ることができます。
あくまで、「5000円の中華アクションカムの割に」ですが、
- 何が写ってるのかわからない
- 画質が悪すぎて雰囲気すらも伝わらない
なんてことはなくて、見せる用でなく単に記録するだけだったら全然Muson Proでも実用レベルの映像が撮れます。
このくらいの画質であれば、ドライブレコーダーとして使うぶんには全然イケますよ!
安い割には動作自体は問題なし
また、先程使い勝手的な面についてはかなり不満をぶちまけましたが、なんだかんだ「撮影する」という1点に関しては、ちゃんと動くいてくれます。
中国製だから使い物にならない、なんてことはありません。
今のところ、
- 撮影したはずの動画が消えていた
- 撮影したいのにできなかった
みたいなことは皆無で、撮影さえできれば良いのであればMuson Pro2は必要最低限の機能があるといえます。
お祭りの的屋がくれる中華エアガンのように、3日目でぶっ壊れたなんてこともありません。
バッテリーは1時間半くらいは持つ
そして、驚いたのがバッテリーの持続時間です。
アクションカメラは筐体もバッテリーも小さいうえ、Muson Pro2は中国製で、かつ電池消費の激しい動画メインということでバッテリー持ちには全く期待していませんでした。
せいぜい1時間も持てば良い方かな、と。
しかし実際に使ってみると、ほぼ休み無しで連続撮影を続けても1時間半くらいはちゃんと動き続けてくれました。
GoProなどでもそんなにバッテリー持続時間は長くないのに、中華アクションカムがここまで持つとは思いませんでした。
予備バッテリーをいくつか持っていけば一日中撮影することも余裕でできそう。
ちなみに予備バッテリー3つで1500円と以外にリーズナブルですよ。
まとめ
結論として
- 細かいことは気にせず
- とにかく安く
- 記録用のアクションカムが欲しい
こういう方には、Muson Pro2をオススメできます。
しかし、良くないところとしてあげた点が気になる方、GoProなどの上位機を買うお金がある方には全くおすすめしません。
買っても安物買いの銭失いになるだけです。
値段の割には悪くないんですが、やはり値段なりのクオリティなので…。
ということで、けなしまくりでしたが、中華アクションカムMuson Pro2のレビューでした。