僕が3年前初めて一眼レフデビューしたときの相棒であるPENTAX K-S1を3年間使った感想を書いていきたいと思います。
初めてのカメラで非常に印象が良かったものですから、若干贔屓目が入っているかもしれません。ご容赦ください。
良かったところ
安い
まず最初に、このカメラはとにかく安いです。
僕が購入したのは2016年の10月でしたが、その頃確か価格が45000円くらいでした。ダブルズームキットです。
当時はロクに写真をとってもいないうえ技術もないのにキットレンズの画質が気に入らず、キットレンズを売ってそのお金で単焦点DA50mmF1.8を買いました。
このシステムが素晴らしく、4万近くで買えるくせにやたらキレイな写真が撮れるコンパクトな一眼レフとして重宝しました。
お金がない学生にとって安さは正義です。
解像感が半端ない
また、K-S1はエントリー一眼レフのくせに画質がやたら良く、特に先の単焦点レンズを組み合わせたときの解像感はものすごいものがありました。
Maxの解像度で昼間の写真を撮ると、肉眼で見えないレベルの遠さの看板の文字が拡大するとはっきり見えることもよくあり、これには感動。
しかも、K-S1はローパスフィルターレスといって、モアレ(偽色)を軽減するためのフィルターが搭載されておらず、よりまじりっ気のない高精細な画像を撮影することができます。
(他と比較したことがないけど)エントリー機にしてはとてもきれいな画が撮れるカメラです。
軽くてコンパクト
また、上述のようにK-S1と50mmの撒き餌単焦点レンズと組み合わせると、非常にコンパクトな機体できれいな写真を撮ることができます。
僕は最初にカメラを購入するにあたりRICOHのGR2や富士フィルムのX70などの単焦点コンパクトAPS-Cカメラを検討したのですが、そのどれもが7万円を超える値段でとても高いのがネック。
K-S1はこれらに比べてコンパクトさには若干劣るものの、これらを上回る画質でありながら、5万円以下で揃えることができるというのが大きな強みでした。
手ブレ補正が優秀
また、これはPENTAXの機種全般に言えることですがボディの手ブレ補正が優秀です。
そのおかげで、夜景の手持ち撮影などで1/5くらいの遅いシャッタースピードでも手持ちでブレずに撮れてしまうことがあり、とても便利。
それなりの高解像度なので手ブレに対してはシビアなはずですが、このボディ内手ブレ補正のおかげで手持ち撮影がかなり捗ります。
視野率100%のファインダー
これに関しては視野率100%以外の一眼レフを使ったことがないのでレビューというより単なるカタログスペックですがK-S1は入門機にしては珍しく視野率100%のファインダーを採用しています。
これはつまり、ファインダーから見た範囲がそのまま写真になるよってことです。
10万円以下のエントリー一眼レフにはこのような機能が搭載されていない場合が多いので、安いのに高性能なカメラを手に入れられるぶんお得感があります。
K-S1の微妙なポイント
良い点ばかりだとなんだか胡散臭いので悪い点も挙げておきます。
見た目がダサい
まずK-S1の大きな欠点として、見た目のダサさが挙げられます。
僕は白のボディを購入したのですが、白のボディに黒のレンズはやはり不格好な感じが否めません。
しかも、ボディ自体も若干デザインが野暮ったいのでデザイン性を求める人には向いてません。
良く言えば近未来的なデザインらしいですが、あまりそうは思いません。
しかし、ダサいけどその代わり安くて高性能というのがウリだと思えば全然我慢できます。
売値が安い
また、この機種のほぼ唯一の不満とってもいいのが売値の安さです。
フルサイズ機への買い替えにあたってメルカリでこの機種を売ろうと思いましたが、全然高値で売れません。
かなり綺麗だし、単焦点とセットで3万円ちょいにしたので価格の割にかなりきれいな写真が撮れる良いシステムだと思うのですが…
クレカでフルサイズを買っちゃったぶん早く金を集めなきゃいけないのに、困ったもんですw
まとめ
K-S1はダサいけど価格の割にきれいな写真が撮れる素晴らしいシステムです。
軽くてコンパクトで安い、牛丼のような一眼レフが欲しい人はぜひ探してみてください。だいぶ前の機種なので安くなってるはず。