カメラもレンズもちゃんと持っているけど、あの単焦点レンズ欲しいなあ、、
こんなふうにフラフラと新しいレンズを買ってしまうこと、ありませんか?
高いレンズであっても、中古ショップとローンを駆使すればお金がなくても買えてしまうから、欲しくなってしまうんですよね。
しかし大抵の場合、お金がないのにレンズを衝動買してあまり良いことはありません。
この記事では、僕の実体験に基づき、お金がないのに高額なレンズを衝動買してしまうことを防ぐ方法について書いていきたいと思います。
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金欠状態でレンズの衝動買いをするべきでない理由
理由は2つです。
- 何を買っても物欲は収まらない
- ローンやクレジットは財布の痛みを感じにくい
もう少し詳しく書きます。
何を買っても物欲は収まらない
冷静に考えればわかるはずなんですが、金欠のときレンズを衝動買いするべきでないのは
どうせまた同じことを繰り返すから
これに尽きます。購入しようとしているときは冷静な精神状態じゃないのでそんなこと考えませんが…。
現状に問題がないのにさらなるレンズを欲しがっているということは、多分そのレンズを手に入れてもまたしばらくしたら別の新しいレンズが欲しくなるに違いない。
偉そうに書いていますが、これはすべて過去の僕に対して書いてます。
僕は最近、クレカの支払いに苦しみながら(バカ)ようやくフルサイズカメラを購入しました。
色んな所にフルサイズを持っていくようになり、さらにテンションが上がって、
- カメラバッグ
- コンパクトフラッシュアダプタ
- レンズフィルター
- インナーバッグ
- 作品撮り用背景ボード
など購入(製作)し
一通り必要なものは揃えたからしばらく支出はないだろう
と、思いました。だって、憧れのフルサイズも手に入ったし、必要なものは全部揃えたと思ったわけです。実際、揃いました。
しかし、それなのに昨日の僕ときたら、そのフルサイズの支払いも済んでないのに中古で12万円もするCANONの単焦点レンズをローンで買おうとしていたのです。
ソフマップの会員登録も分割払いの方法指定も全て終えて、あとはボタンを押すだけで購入できるところまでいっていました。
マジであぶねえ、、。
踏みとどまれて本当に良かったと思っています。
ローンやクレジットは財布の痛みを感じにくい
また、ローンやクレジットでの支出を控えるべき理由は、感覚が麻痺しやすいからでもあります。
ここでいう「麻痺」とは、感覚が狂っていつもでは考えられない支出をしてしまう、というより
「現金で支払うよりお金を払っている自覚が弱くなるため、支出に対する自分自身の審査のハードルが下がる」
そんな意味合いです。
例えばあなたが今、スマホの動作が遅くてイライラしていて、5万円のスマホに買い換えようと思っているとします。
しかし、動作が遅いと言っても使いものにならないほど遅いわけではなく、多少のストレスはあれどそのままでも使えるとしましょう。
そして、あなたの財布の中には現金が5万円入っています。
現金で払うとしたら、財布はすっからかんになります。ぶっちゃけそのままでもスマホが使えるのであれば、無理に払おうとは思いませんよね。
しかし、クレカやローンの場合
5万円かあ、、高いけどこれから頑張って稼げばいいか
みたいな感覚になりませんか?僕はなります。
毎日何回も触るスマホが快適になるなら、決して無駄な出費ではないだろう
そんなことを考えて、「えいや!」と買ってしまうことがほとんどです。
財布から現金が消えると痛みをはっきり感じることができるのに、クレカやローンだと麻酔をかけたように痛みを感じなくなります。
使いすぎなきゃいいという発想は確かに正しいのですが、そう思っていても、クレカやローンを利用しているその時点で、「痛みを感じない」という意味で、既にその魔力に囚われているのです。
衝動買いを防ぐ方法
では、レンズの衝動買いを防ぐために何をすれば良いのか。
- 買いたいと思い立った日に買うのだけは絶対にやめる
- そのレンズを今買わないとダメなのか考える
- 今のレンズでは本当に撮影できないのかを考える
以上の3点が非常に大事です。
買いたいと思い立った日に買うのだけは絶対にやめる
いきなり力技ですが、お金が無いのなら、買いたいと思ったその日に買うのだけは絶対にやめましょう。
これはなんとしても守らなくてはなりません。どんなに欲しくても絶対にです。
なぜかというと、突然買いたくなったということはその前までは買おうと思っていなかったということだからです。
つまり、1日前の自分と急に考えが変わっていることなんです。
昨日と今日がそうだったように、明日になったら考えが全く変わることは同じ確率でありえるんですね。
明日になって、もし考えが昨日の自分に戻ったとしたら、
こんなものに対して、なんで自分の十数万円が人質に取られているの!?
という状態になるわけです。
もちろん、このレンズを欲しい気持ちは未来永劫変わらない!だから欲しいんだ!
そんな場合もあるかもしれません。
しかし、仮に未来永劫変わらないとしても、ローンやクレカだと、必要に迫られて、レンズの支払いとは別のことに支出せざるをえないことだって考えられます。
そうなると、当然ですがにっちもさっちもいかなくなりますよね。
そう考えるとどんなに少なくとも1日、そうでなくても1週間くらいは踏みとどまって考える必要があります。
そのレンズを今買わないとダメなのか考える
次に考えるべきは、そのレンズを「今」買わなければならないのかということです。
例えば僕の場合、
- ポートレート用に中望遠単焦点レンズが欲しい
- 今購入すると、明後日届く
- しかし当分は就活でカメラどころではない
- 就活の目処がついてからでも良くね?
みたいな感じで、本当に「今まさに」必要なのかを考えた結果、今すぐじゃなくても良いという結論に至りました。
今のレンズでは本当に撮影できないのかを考える
また、今自分が撮りたい写真が、買おうとしているレンズがなければ撮れない写真なのか、真剣に考えましょう。
例えば僕の場合、EOS 5D MarkⅡと14-70mmの標準大三元レンズを持っている状態で「ポートレートレンズがほしい」と思ったわけですが、実際は70mmもあればポートレートくらい十分撮影できます。
それでも、どうしてもレンズを買いたいもうひとりの僕は
「あの単焦点f1.2のボケは別格なんだ!」
と悪魔のささやきを続けますが、実際には標準大三元なので開放F値はf2.8です。頑張れば良い感じのポートレートくらい撮れます。
そうこうしていくうち、
「f2.8じゃだめだと思えるほどにお前はそのレンズでポートレートを撮ったのか?」
と聞かれて、自信を持ってYESと言えない自分に気づきました。
自分でも、「だったら少なくとも今すぐ買う必要なくない?」と思えるようになり、ようやく単焦点買いたい衝動が収まりました。
金がないのに買うのはやめよう
とにかく、金がないのにローンやクレカでものを買うのはレンズに限らず絶対にやめたほうが良いです。
支出に対する感覚が鈍ると、あとで支払いのときに購入時との感覚のギャップに苦しむことになりますから、、
気をつけましょう。