突然ですが
ラケットが折れました
今までは、全米オープンで錦織圭が決勝進出したときに使用していたSteam95というラケットを使ってました。
しかし、バックハンドをヒットした瞬間にラケットを見てみたら、フレームのサイドに大きなギザギザが入ってしまいました。
Steam95はフレームが丈夫でしなやかでとても気に入っており、残念でした。
後継に当たるBarn95を試打してみたのですが、どうしてもフレームの硬さが気に入らず購入には至りませんでした。
そこで、Steam95のような柔らかい打球感のラケットを探し、購入したのが
Graphene XT SPEED Pro
です。ジョコビッチが2016年に使用していたモデルの方で、最新のものではありません。今日はこのラケットのインプレをしていきます!
Graphene XT SPEED Proインプレ
いいところ
このラケットの特徴はなんと言ってもやわらかくマイルドな打球感とフルスイングでコートに収まるコントロール性能です。
ガットはGOSEN エッグパワーを使用していますがこの組み合わせがよく、フルスイングしてもボールが飛ばずよくコートに収まります。
スペックは
フェイス面積:100平方インチ 重量:315g 長さ:27インチ フレーム厚:22.0mm バランス:310mm パターン:縦横18×20
です。
僕がこのラケットを選んだ一番の理由はストロークの打球感がすごく良かったからですが、スペック上の理由で決め手となったのはストリングパターンと重量です。
多くのラケットのストリングパターンは16×19で、18×20は一般的にはパターンが細かい方とされています。
目が細かいほうがボールを支えるストリングが多いのでコントロール性能が高く、ボールが飛びにくい傾向にあり、逆に目が荒いとボールが飛びやすく打球スピードが出やすい傾向にあります。
僕はもともとフラットな球質で飛ぶラケットのほうが好きだったのですが、だんだん最近になってボールの飛びを抑えられるラケットのほうが好きになってきたのでこれが決め手となりました。
このラケットは非常にコントロール性能が高く
- ベースラインからラケットを思い切り振り切ってもグリグリ落ちてくれるし
- フェースの端で当たりそこなってしまっても、飛ばないのとスピン性能の相乗効果でコートに収まってくれたり
なんてことがよくあります。
真ん中にあたってしっかりスピンがかかればアウトになることはほとんどなく気持ちいいです。
特に、ジョコビッチのようにハードヒットでスピンをかける人にはとても適しているラケットだと思います。
悪いところ
悪いところもあります。
まず1つ目に、このラケットは本当にボールが飛びません。強打しても、スイングにパワーがないと打球に最後のひと伸びがでないのでフラット系の打球のスピードは出にくいのかなといった感じです。
反発力があまり高くないので自分からラケットを振っていくプレーヤーでないとボールが死んでしまい、扱いづらいと思います。
また2つ目に、このラケットでサーブが打ちやすいと思ったことはありません。
僕の技量の問題もかなりあると思われますが、このラケットに変えてからよくサーブがフレームに当たるようになりました。
スイートスポットが狭いのでごまかしがきかなくなったのかもしれませんね。
そして3つ目に、このラケットを使うとめちゃくちゃ角でストリングが切れます。これは2年間ほど使ってわかったことです。
もちろん、スイートスポットを外した打ち方でとどめを刺している僕が悪いのは確かですが、前のラケットを使っていたとき、こいつのあとに買ったプロスタッフ97rfを使っていたときには角で切れることはほぼ無かったので、このラケットのせいもあるような気がします(言い訳w)
最新モデルとの比較
スピードプロの最新のジョコビッチ使用モデルとの違いはいくつかあります。
まず重さが新モデルのほうが数グラム軽いです。これは数字上は僅かな違いですが、実際に使ってみると振り抜きやすさが全然違います。
旧モデルのほうがトップヘビーで振り抜くときに強い遠心力を感じるのに対し、新モデルは先端が重いと感じることは全くありません。
振り抜きだけでいえば新モデルのほうが圧倒的に振り抜きやすいですが、個人的にはトップヘビーな旧モデルのほうが打ちやすいと感じます。
また、新モデルになったことで素材がGraphene XTからGraphene Touchに進化しました。これによって打感は全然違うものになっています。
最新モデルのほうが打球感がやわらかで、打球の飛び方などはそんなに変わっていませんが、旧モデルよりも打ち心地はかなり良くなっています。
この打球感の差が大きく、僕も最新モデルにしようかと思ったのですが価格差が10000円ほどあるので旧モデルにしました。
ここは打球感の対価として10000円を払っていいと思えるかで決めるといいと思います。
まとめ
グラフィンxtスピードプロの特徴をまとめると
- ボレー等タッチ系のショットには向いていない
- 打球感がやわらかく、ストロークがとにかくコートに収まる
- 新モデルにくらべるとトップヘビーで打球感は硬い
- ストロークでガンガン打つスタイルの人におすすめ
テニスを長く続けてきて、有り余るパワーを余すところなく発揮するラケットを求めている男性や学生の方におすすめしたいモデルです。
このラケットで一度ストロークを打ってみると驚くこと間違いありません!
※リンクが切れていたので最新版スピードプロのリンクに差し替えました。
【追記】2019-01-12
一度は2017年モデルに浮気しましたがやはりこっちのほうが使いやすいです。
今ではフェデラー使用のプロスタッフ97RF autographを使っていますが、ボレーの弾きがめちゃいいです。