GOSENからででいる変な名前のガット「エッグパワー」を10ヶ月近く使ってきたので、改めてレビューしました。
結論から言うとエッグパワーは一番好きな良いガットです!
一時は他のナイロンガットやハイブリッドなどに浮気していろいろなガットを使ってきましたが、結局のところまたこのエッグパワーに戻ってきました。
今ではスピードプロ×エッグパワーの組み合わせが一番気に入っていますし、ロールも持っています。(笑)
この記事では、そんなお気に入りのガット、エッグパワーのレビューをお伝えしていきます!
エッグパワーとは?
エッグパワーなんて変な名前だな、と思いませんか?
しかし、この名前には「スピンをかけてエッグボールを打つためのガット」という意味があります。要するにスピンがかかることを売りにしているんですね。
エッグボールとは卵の断面のような軌道で急激に落ちるボールのことを指します。ラファエル・ナダルなどが打っているボールですね。
めちゃくちゃ落ちますね。バックの高い打点はすげえ打ちづらそうですがジョコビッチはものともしません。
ナダルが使っているのはエッグパワーじゃなくてRPMブラストというガットなのですが…(笑)
僕は最初卵の殻かなんかを配合したガットなのかと思っていましたww
また、ガットの断面が円でなく卵のような楕円をしていることも由来なのかもしれません。
打感はめちゃくちゃ柔らかい
打感は僕がガットを選ぶにあたって一番重視しているのが打感なのですが、エッグパワーの打感はかなり柔らかいです。ホールド感があり、ポリガットっぽい硬さも感じますが、やはりポリの中ではめちゃくちゃ柔らかいです。
僕は自分でガットを張っているのでなおさらよくわかるのですが、よく張るRPMブラストやプロハリケーンツアーなどとエッグパワーを比べると、弾力が全然違うのがよくわかります。ブラストやプロハリのほうが圧倒的に弾力があります。
例えて言うと、ブラストやプロハリがコシのあるうどんだとすると、エッグパワーは若干茹で時間を長くしてコシが失われる直前のうどんです。クソわかりにくい例えで申し訳ないですが、実際そんな感じ。
ストロークを打つ際にはゆっくり振ってもしっかり振ってもボールをしっかりと捕まえてくれます。ガットは動かないのにボールをつかむ感触が強いのがこのガットの不思議なところです。
僕はこのガットをスピードプロ18×20に張っていますが、この柔らかい感触はストロークを打つときにかなり生かされているなあと感じます。
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スピードプロのレビューで、振っても振ってもアウトする気がしないと書いたのは、細かいストリングパターンのおかげだけでなく、もしかしたらこのエッグパワーのおかげかもしれません。
しかし、ホールド感が良い反面、このガットのウリであるスピンは、それほどかかりやすいとは思いません。
個人的にはガットを変えてスピンのかかり方が変わるというのを信じていないというのもあります。
スピンはかけようと思えばそれなりにかかりますが、ぶっちゃけスピン性能だけでいえばデビルスピンとかのほうがスピンはよくかかる気がします。
デメリットは3つ
なかなかいいガットですが、メリットばかりではありません。僕が感じたデメリットは以下の通り。
- 切れやすい
- 弾きが悪い
- テンション維持があまり良くない(らしい)
です。
切れやすい
中でも一番気になるのが切れやすいという点で、このガット(ラケット)に変えてから非常に角切れの回数が増えました。
ガットとラケットも同時に変えたのでガットのせいかラケットのせいかわかりませんが、このガットに変えてからは確実にガットが角切れする頻度が増えました。
まあおそらく一番の原因は僕のスマッシュが下手なことだと思いますが…。
しかし、切れ方をみると非常にポリガットっぽくないんですね。いかにも繊維っぽく、細く縦に裂けてブチッと切れるので少し気になります。
※これはエッグパワーの特徴らしく、共重合ポリエステルモノフィラメントという2つがよじれて1つになった的な構造に由来するものだとわかりました。
ボールが飛ばない
次に弾きの悪さについて。このガットはあまりボールが飛びません。
この特性は、ストロークが収まってくれるという意味ではとても良いですが、ボレーや切り返しのときは逆に弾きが悪いなと感じてしまいます。
もちろん試合で使うのに問題があるほど弾きの悪さが気になるということはないのですが、もっとよくボールを飛ばせるガットはあるだろうなという意味で弾きが悪いと思いました。
テンション維持が悪い(らしい)
また、このエッグパワーの弱点として、 テンション維持の悪さがよく挙げられます。
僕自身は、極端にテンションを変えたことがないせいかあまりテンションの違いがわからないので、テンション維持が多少悪かろうが気にならないのですが、他の人のレビューを見ると気になる人は結構多いようです。
個人的には
テンション維持が悪い云々と言って、スピンがかからないからアウトすると言っているのはどうなんだ??
と思います。ガットのテンションでかわるスピンの量などほんの微々たる差であるような気が…。
仮にガットのせいでスピンが多少かかりづらくなったとしても、スピンがかかりにくくなったなりの打ち方をすればボールを入れることはできますしね。
まあそれはさておき、テンション維持性能が悪いのはエッグパワーがよく伸びるからかもしれません。
ガットを張っているとわかるのですが、僕の知る限りポリガットの中でエッグパワーほどよく伸びるガットはありません。
ガットというのはテンションをかけるときに少なからず伸びるものなのですが、その伸びている時間がエッグパワーはとても長いです。
このよく伸びる性質がエッグパワーのテンション維持の悪さにつながっているのかもしれませんね。
まとめ
エッグパワーの良いところは
- とても柔らかい→打っていて心地よい
- スピン性能は疑問→デビルスピンなどには劣る
- あまり飛ばない→ボールが飛びすぎずコントロールしやすい
良くないところは
- 飛ばない→ちゃんと真ん中で捉えないとボールがあまり飛ばない
- 切れやすい→角切れが多いが多分僕のスマッシュが下手なだけ
- テンション維持が悪い→よく言われているが個人的には体感できず、あまり気にならない。
こんな感じです。若干切れやすいような気もしますが、柔らかくて打感がよく、とても打ちやすいガットなので気に入っています。
バンバン打って飛ばしたい学生のストローカーなんかにはかなりおすすめできるガットですから、悩んでる人は使ってみると良いかも!すごくおすすめですよ!
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