ストローク

【テニス】ダブルスで並行陣の低く浅いボレーに対するアプローチショットのコツ

2018-12-27

ダブルスの平行陣に対して前ポトのボレーに追いつけなかったり、走りながらのアプローチでバックアウト連発していたりしていませんか?

 

この記事ではテニスのダブルス、特に平行陣の前ポト、短いボレーに対するアプローチショットのコツをお伝えしたいと思います。

 

アプローチにおいて大事なポイントは、マインド、身体の使い方、戦略の3つです。これらをすべて無意識にできるようになれば、見違えるようにダブルスを楽しめるプレーヤーになれること間違いなしです。

 

アプローチショットのコツまとめ

マインド編

  • 浅いボレーはすべてチャンボだと思え
  • 白帯に向かってバコる

身体の動き編

  • 必ず軸足を入れる
  • ボールの下にラケットを入れる
  • 膝を曲げる
  • ネットの50cm手前を頂点にする
  • 伸び上がらない

戦略編

  • クロスに打つ
  • 相手のバックボレー、ローボレーを狙う
  • すぐボレーに構えられるように準備

一つ一つ解説していきます。

 

マインド編

浅いボレーはすべてチャンボだと思え

まずダブルスでアプローチをするのにいちばん大切なのは、浅いボレーは全てチャンスボールだと思い込むことです。

低かろうが相手の当たり損ねの前ポトボレーだろうが、浅いボレーは全てチャンスボールと思いこむことで、前に落ちたボールに対しても素早く反応することができます。

 

浅くて鋭いボレーに対するアプローチはとても難しいのでコンチネンタルグリップでロブを上げてしまいたくなると思いますが、ぐっと我慢してスピンのストロークを打ちましょう。

 

追いつけないと思っても走って下からラケットを入れれば意外とスピンで打てることに気づくと思います。

もちろん言うまでもなく、浮いてきた浅いボレーもチャンボですよ?

 

白帯に向かってバコる

浅いボレーは全てチャンボだと思えたら、次は白帯に向けてバコることを意識しましょう。

まず、白帯というのはネットの上の白い帯の部分ですね。ここに向けてボールをしばき上げましょう。

正しいイメージは、白帯に向かって打ったボールが白帯をめくりあげてコードボールになって入るくらいの感じです。

 

ここでいちばん大事なことは、球を入れにいきすぎないことです。

ボレーで前に出されている時点で若干不利なのですから、ここでしっかりラケットを振って打っていかないと更に劣勢になってしまいますし、入れにいっても安定したショットを打つ練習になりません。

バコれと書いたのはそのためです。

 

身体の動き編

Embed from Getty Images

浅いボレーは全てチャンボだと思えたら、次に技術的なところの解説をしていきます。

具体的に浅いボレーをアプローチでバコるためには、以下のコツを意識することが大切です。

 

必ず軸足を入れる

まず最初に、打点に入るときに必ず軸足から入りましょう。

軸足というのは右利き両手バックハンドならばフォアは右足、バックは左足です。詳しくは下記記事を参照ください。

 

関連記事

【テニス】フォアハンドの基本を初心者向けに徹底解説|軸足が大事

【テニス】僕が苦手な両手バックハンドd安定した強打を習得できた4つのコツと練習方法

 

軸足を左右逆に間違えたり、軸足を入れることをサボるったりすると打球が安定しませんから、いつまでたっても試合で使えるショットになりません。

そもそも軸足を入れるなんて聞いたことないよ!という初心者の方、中級者の方は上の関連記事からフォアハンドとバックハンドの基本を身につけることをおすすめします。

 

ボールの下にラケットを入れる

次に意識するべきはラケットの入れ方です。アプローチショットを安定して入れるためには、練習を重ねて

  • ネットギリギリを通すラケット面の感覚
  • 強く打っても入るだけの強いスピン

このどちらか、もしくは両方を身に着けなければなりません。

どちらを身につけるにしても、ラケットがボールの下から入ることはマストです。ラケットが下から入らないのに球に順回転がかかるということはあり得ませんし、ラケットが下から入らないのにボールをネットに向かって持ち上げることも不可能です。

 

なので、アプローチショットを打つときはラケットを必ずボールの下から入れましょう。その前提として、ボールにちゃんと追いつくフットワークも必要不可欠です。

 

膝を曲げる

ラケットをボールの下に入れるために意識するべきことは膝を曲げること。

ボレーでもそうですが、膝を曲げて姿勢を低くすることでラケットが自然とボールの下に入りやすくなるのでショットが浮きにくくなります。

膝を曲げるというより、腰を落とすというイメージのほうが動きやすいかもしれません。

 

ネットの50cm手前を頂点にする

すごく感覚的なアドバイスでわかりにくいと思いますが、個人的には意識するとめちゃくちゃ効果的だと思っているのが、ネットのちょっと前50cmくらいの位置をアプローチの頂点にするという感覚です。

アプローチを打つときに、思いっきり相手めがけて打とうとすると、軌道の頂点は相手のいる場所になると思います。

しかし、狙いをネット前50cmくらいに持ってきてあげることでバックアウトの危険がかなり減りますし、イメージ通りにボールが飛べばちょうど相手の足元にボールが飛んでいきます

ちなみに、スピンロブで前衛を抜くときや、平行陣に対するストローク全般でも同じことを意識するとすごく効果的です。

 

打つときに伸び上がらない

最後の技術的なアドバイスとして、アプローチを打つときに伸び上がらないことが大切。

 

以前の僕もそうでしたが、初心者や中級者の方はアプローチを打つときに体が伸び上がる人が結構います。

これはアプローチで低いボールを持ち上げたい意識がそうさせているのだと思いますが、アプローチだからといって伸び上がってしまうとボールの力が逃げてしまいます。

なので、上に持ち上げたいと言っても伸び上がらず、むしろ地面に押さえつけられるように踏ん張って打ちましょう。参考にするべきは中央大学の望月勇希君です。シングルスですが参考になります。

彼は態度は悪いと聞いたことがありますが、テニスは一流です。1:13のアプローチを見てもぜんぜん体が伸び上がってないのがわかると思います。

僕は以前これを参考にして練習していました。

 

戦略編

ここからは、ダブルスの対平行陣だからこそ意識するべき戦略的なポイントをいくつか紹介していきたいと思います。

ここから紹介するコツは全て、アプローチのあとそのままネットに上がってボレーで決めることを目指すための内容になっていますのでご承知ください。

 

クロスに打つ

基本的に浅いボレーに対するアプローチはクロスに打ちましょう。

なぜかというと、相手が平行陣でこちらがアプローチするときには

  • ストレートは基本的に詰められているので一発で決められる可能性が高い
  • クロスのほうが距離が長いのでバックアウトしにくい
  • クロスのほうがボレーヤーが下がってる可能性が高いのでローボレーからチャンスボールを引き出しやすい
  • クロスに打ったほうが味方がボレーで絡みやすい

からです。すべて確率論ですねw

詳しいことはこちらの記事にも書いています。

 

関連記事

【テニス】ダブルスでツーバックが並行陣を崩す4つの方法と決め方3つ!

 

  • 相手のクロス側のボレーヤーが詰めてきているのが見えていたり
  • 相手のボレーが浮いていてこちらがストレートに叩き込む余裕があったり

などの場合でない限り、クロスに打ったほうがポイントが取れる可能性が断然高いです。意識しましょう。

 

相手のバックボレー、ローボレーを狙う

次に意識するべきは相手のバックボレー、ローボレーを狙うこと。一番安全なのは相手のバックローボレーですね。

  • バックボレーを狙う理由は単純に苦手な人が多いから
  • ローボレーを狙うのは相手の次のボレーが浮いてくる可能性が高いから

です。

ただ、上手い人になるとアプローチはバックボレーにヤマを張って強く弾き返そうとしている場合もあるので、アプローチを狙われているなと思ったらボディやフォアに散らしていくのも効果的です。

 

すぐボレーに構えられるように準備

そして最後に、ここまでの意識するべきことと同時に絶対忘れてはいけないのがボレーの準備です。

中級者くらいの人で多いのは、アプローチを頑張って甘いボレーを引き出しているのにこちらがボレーする準備ができておらず、決めきれずにバックアウトしたりネットに引っ掛けたりするケース。

 

おれ
おれ

浅いボレーは全てチャンボと思え!

 

と言いましたが、最後に決まらなきゃそれまで頑張ったストロークもアプローチも何の意味もありません。

どんなに決まったと思っても、ポイントが決まるまで次の球に対して準備をし続けるのが本当に強いプレーヤーです。

 

こちらがいい球を打ったときこそ、思わぬ良い返球が返ってくるのがテニスというスポーツ。

 

最後まで「打ったら次」を自分に言い聞かせ続けてください。

 

関連記事

【テニス】ダブルスのボレーボレーで相手を翻弄する5つのコツと練習方法

 

まとめ

ということで、この記事の内容をまとめると

 

ダブルスの浅いボレーはすべてチャンボだから白帯目がけてバコれ!

 

ってことです。細かいポイントを紹介しましたが、全部いっぺんにできなくて良いので一つずつ意識して練習で身につけていってくださいね。

 

おれ
おれ

アプローチを強く打てるようになればダブルスが1.5倍くらい楽しくなりますよ!

 

それでは!

-ストローク

ストローク

2020/5/9

【テニス】小指側を使ってフォアハンドのスピン(回転)量を上げる方法

強力なスピンの掛かったフォアハンドを打つときには小指側の使い方がめちゃくちゃ大事です。 僕はこのことにテニスを初めて7年経っててようやく気づきました。その原因については下記記事に書いてます。 【テニス】小指側で握ったらサーブの威力と確率が激変した話 なぜスピンを増やすのに小指側が大事なのか、具体的に何をどう意識すればフォアハンドにスピンがかかるようになるのかについて書いていきますね。 「何当たり前のことを言ってんだこいつは…」と思った方はこの記事は閉じていただいて大丈夫です(笑) クリックでジャンプなぜ小 ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】練習すりゃできる!股抜きショットのコツと練習方法4ステップ

テニスの股抜きショットは一見難しそうに見えますが、練習すれば意外と出来るようになります。 実際、僕も股抜きなんて難しそう…って思っていたクチですが、3日ほど真面目に練習したらできるようになりました。 もちろん僕はテニス7年目なのである程度ラケットとボールの扱いに慣れているというのもありますが、テニス歴が浅い方でも段階を踏んで練習すれば全然できそうだなと感じたんですよね。 ということで、僕が実際にやった股抜きショットの練習方法と、そこで分かった股抜きのコツを紹介したいと思います。 クリックでジャンプ股抜きシ ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】ダブルスで並行陣の低く浅いボレーに対するアプローチショットのコツ

ダブルスの平行陣に対して前ポトのボレーに追いつけなかったり、走りながらのアプローチでバックアウト連発していたりしていませんか?   この記事ではテニスのダブルス、特に平行陣の前ポト、短いボレーに対するアプローチショットのコツをお伝えしたいと思います。   アプローチにおいて大事なポイントは、マインド、身体の使い方、戦略の3つです。これらをすべて無意識にできるようになれば、見違えるようにダブルスを楽しめるプレーヤーになれること間違いなしです。   クリックでジャンプアプローチシ ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】伸びるバックハンドスライスを打つのに絶対不可欠な3つのコツ

皆さんは普段テニスのラリーでスライスを使っていますか? スライスをうまく使えると ボレーがうまくなるシングルスの守備範囲が超広くなるラリーのペースを落とすことができる などのメリットがあります。試合をしない人でもスライスを打てると自分のテニスの幅が広がって面白いですよ。 それでは本題に入りましょう。 クリックでジャンプバックハンドスライスをうまく打つコツ打点と体の間に適切な距離を取る当たりの厚さで飛距離を調節する打点の高さに体を合わせるまとめ バックハンドスライスをうまく打つコツ Embed from G ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】ダブルスのストロークで並行陣を崩す5つのコツ

ダブルスでなかなか平行陣に勝てない…そんな風に思っていませんか? シングルスでは速くて力強いストロークが打てるのにダブルスでは勝てない、そんな悩みを抱えているとしたら、その原因はダブルスのストロークを理解していないことかもしれません。 はっきり言って、ダブルスのストロークはシングルスのストロークとは別物です。 もちろん、シングルスのストロークが打てないのにダブルスのストロークがうまいというのも珍しいですが、シングルスのストロークがうまいからといってダブルスで強いとは限りません。 今日は、ダブルスで平行陣に ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】フォームが汚いと悩む必要はない4つの理由

自分のストロークやサーブのフォームが汚い… と悩んでいませんか? 僕も以前は自分のフォームが汚いことに悩んでいました。試合では勝てるんだけど、毎回ボールに合わせてなんとか返すだけで、プロみたいにいつも同じ形できれいに打てないことが悩みで、 自分のテニスは見栄えがしないんだろうなと、フォームがきれいな人たちにずっと引け目を感じていました。 しかし、今となってはそんな悩みは馬鹿らしい、というかそこまで気にする必要がないことだと断言できます。 それは みんな少なからず自分のフォームに不満を持っているフォームを意 ...

続きを読む

ストローク

2020/5/14

テニス歴5年の僕がストローク練習に壁打ちをおすすめする理由とその方法!

こんにちは。僕は今日も元気にテニスをしました。ああ、今日も順調に単位回収が遠のいていくよ。 そんなどうでもいい話はさておいて。 みなさんテニスのストロークの練習をするときに、壁打ちをやったことはありますか??壁に向かって一人でボールを打ち続けるあれです。 この壁打ち、実はストロークの上達にすごく役立つって知っていましたか? 僕ももうテニスを初めて5年ほど経ちますが、ストロークがスムーズに打てなくなったときにはいつも必ず壁打ち練習に戻ってフォームを修正しています。 これも、壁打ち練習には対人の練習にはない練 ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】今すぐできる一発逆転!シングルスでのスライスの使い方5つ!

こんにちは! 先日久しぶりにテニスのシングルスをしました。相手は球をバコバコ強く打ってくる相手でストロークの主導権を先に握られ苦しい展開になったのですが最終的には何とか勝ち切ることができました。 そこですごく役に立ったのがスライスでした。そこでこの記事では、僕が試合を通じて感じたシングルスでスライスをつかえる戦術的なメリットについて挙げていこうと思います! クリックでジャンプスライスの戦術的なメリットその一 攻めにくいその二 時間を稼げるその三 相手の球が浮くその四 アプローチに使えるその五 相手が打ち慣 ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】シングルスで勝つ!フォアの逆クロス上達に必要な5つのコツ

逆クロスってなに? フォアの逆クロスのコツが知りたい! そんな方に向けた記事です。 クリックでジャンプ逆クロスとは?なぜ逆クロスが必要なのかフォアハンド逆クロスの5つのコツボールより早く回り込むボールと距離を取れ打つ方向を向く体を閉じるスピンをかけるまとめ 逆クロスとは? 逆クロスというのは、テニスのショットの一つであり、順クロスの対義語です。 順クロスっていうのは、自分のフォア(バック)側から相手のフォア(バック)側に飛ばすフォア(バック)のクロスのことです。 逆クロスはその逆で、自分のフォア(バック) ...

続きを読む

ストローク

2020/5/9

【テニス】フォアハンドで左手の使い方が超大事な理由と練習方法2つ

フォアハンドでボールにうまく力が伝わらないし、なんか安定しないな… と悩んでいませんか? そうだとしたらその原因は左手の使い方にあるかもしれません。僕も以前はフォアハンドで左手をうまく使う方法を知らず、スイングを緩めて調節するフォアハンドを打っていました。 しかし、フォアハンドはその基本を押さえることが出来れば、スイングを緩めて調節することなくしっかり振りつつコートに入れることができると以前紹介しました。 まだ目を通していない方はこちらも合わせてご覧ください。 関連記事 【テニス】フォアハンドの基本を初心 ...

続きを読む

follow us in feedly

関連記事

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
とおる

とおる

大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

© 2024 とおるの部屋