布団に入っているのに手がかじかむとはどういうことか…。寒すぎる。
この記事では、ある程度ボレーを習得し、ダブルスで平行陣にトライしてみたいという方に向けて、平行陣の攻めと守りの基本をお伝えしていきます。
僕が2年前に平行陣をやり始めた時に知りたかったであろう情報をまとめていくので、困ったときにはこれを参考に平行陣の基本的な動きを習得してほしいと思います。
この記事に書かれていることは、下のボレーの基本の記事で書いてあることはできるようにした上で読んだほうが効果があると思います。なので、まだ読んでいない方は先に下の記事を読むことをおすすめします。
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※あくまで僕が普段行っている平行陣の基本ですので、もっと技術がある場合はこの基本を逆手に取る場合や応用する場合があります。また、他にも平行陣の戦術はあります。その点で誤解の無いようにお願いします。
平行陣の基本まとめ
平行陣の基本は
- 前後衛は守備、前前衛は攻撃役
- センターを二人で絞り、基本は前にいる人が取る
- 守備は基本的に縦割り、無理なら横割り
- 2人で「並行」してボールに近づく
- ロブは落とさずノーバウンドで返す
- アレーコートよりセンターをカバー
- 味方が詰めたら下がる
- チャンスボールは詰めてアングルに
- ロブがないとわかったら詰める
- 弱い方の弱いショット側に球を流す
- 逆クロスのショートクロスやアレー外側のストレートなどあまりに厳しい球は捨てる
- 味方のスマッシュのときにネットに詰めしゃがむ
- 味方のボレーが相手にかかるときにはセンターを詰める
- どちらがとるべきか微妙な球は必ず大きな声をかける
- ペア練習でお互いのカバー範囲を理解する
- 味方の強み、弱みを把握する
- チェンジするときを決めておく
こんな感じです。まだまだたくさんありますがとりあえず、最終的にここにあることが意識せずにできるようになることを目指していきましょう。
ポジション編
前後衛は守備、前前衛は攻撃役
平行陣は名前の通り、ペアの二人が前衛の位置で並ぶ陣形です。そのため、平行陣というと二人ともネットから同じような距離を保って詰めているようなイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、二人共前衛の位置にいながら、すごく詰めている人と少し後ろにいる人がいるのが平行陣の基本です。サービスライン内でのミニ雁行陣のようなイメージですね。
この時前にすごく詰めている人(前前衛)が甘い球を決める攻撃役、少し後ろにいる人(全後衛)がロブをキャッチしたりストローカーのボレーをつないだりする守備役になっています。
この基本の役割分担とポジションをまず理解してください。
※プロはペアの二人共スマッシュ、ボレーが強いため本当にネットに平行(=parallel)な状態でネットとサービスラインの間くらいに並んでいますが、これはかなり上級者向けの陣形です。
この陣形は、下がりながらある程度のレンジで打てるスマッシュと、相手のロブが甘くなるくらいの鋭いボレーが前提にあって成り立つものだからです。
ボールの位置に応じて前衛後衛を入れ替える
そして、この前前衛と前後衛はボールの位置に応じて変わります。
基本的に平行陣側は、ネットの真ん中を中心として自分の対角線上のストローカーが打つときには前後衛、そうでない場合には前前衛のポジションを取ります。陣形そのものは通常の雁行陣と一緒です。違うのは前後の位置だけ。
自分の対角線上にボールがあるときに前後衛にならなくてはいけない理由は以下の2つです。
- 逆だと二人の間にスペースが空き、クロスへの平面が抜けやすくなるから
- 相手にとって最もリスクの低いクロスのロブが抜けやすいから
この2つです。
要するに、距離も長くネットも低く相手にとって一番リスクの低いクロスのショットをしっかりと封じるためこの陣形を取ります。
だから、ラリー中に自分が前後衛として守備のボレーをしていても、ストレートにボレーを流したならすぐに前前衛のポジションまで詰めなければいけないし、その後味方がボレーをストレートに流したらまた下がって全後衛のポジションを取らなくてはいけないわけです。
動き自体はシンプルですが、なれないとすぐに忘れてしまうので、何度も実践練習をして意識しなくてもすぐ動けるようにしましょう。
センターを二人で絞り、基本は前にいる人が取る
次に、平行陣ですごく大事なのがセンターを抜かれないこと。
先程も書いたように、センターへのショットでやられるのは相手にとって一番リスクの低いショットでやられるということです。絶対にやられてはいけません。
そのためには、センターは二人でとりにいくという大原則をしっかり理解しましょう。2人同時に出てしまったとしても構いません。
平行陣では前前衛と全後衛がいるので、同時に出てしまっても前にいる前前衛が返球することになりますが、前前衛が届かなければ前後衛が取らなきゃいけません。
前前衛は多少ストレートをあけることになってもセンターをカバーする意識を持ち、前後衛は多少ショートクロスが空くことになってもセンターをカバーする意識を持ちましょう。
ストレートをあけたとしても、ストレートはセンターよりネットが高いですし、相当厳しいコースでない限り意外と飛びつけば届きます。
ショートクロスが空いたとしても、ショートクロスへの球は遅いことが多いのでこちらも飛びつけば案外取れます。
平行陣を作る上で1、2を争うレベルで大切なことなので、センターは2人でカバーする意識を強く持ってください。
守備は基本的に縦割り、無理なら横割り
縦割り横割りというのは、平行陣を作ってロブなどが来たときに、どちらがコートのどこまで取るかの基準です。
縦割りというのはコート全体を2人で左右に2分割して守ること、横割りというのは前後に2分割して守ることです。
縦割りの場合は最初にコートの左側にいた人がコートの左側をすべてカバーし、右側にいた人が右側をカバーします。
逆に、横割りの場合は最初にコートの前にいた人はサービスラインより前をすべてカバーするし、後ろにいた人は後ろをすべてカバーします。基本的にはどちらでも構いません。
ですが、平行陣初心者の場合は
- 相手のリターン→横割り
- それ以降→縦割り
というやり方が一番おすすめです。理由は、このほうが相手のリターンに対してポーチを積極的にしかけやすいから。
横割りの場合は浅いボールは全部前衛が取り、深いボールは全て前後衛が取ることになります。
陣形や作戦にもよるので一概には言えないのですが、ポイントの前にこういったカバー範囲の分担の基本原則を確認しておくことはかなり大事です。
2人で「並行」してボールに近づく
これも基本中の基本。要するに、平行陣をしく2人の距離を一定に保つということです。
例えば、自分が平行陣の前後衛で味方前後衛のボレーがアレイコートに入ってサイドに切れていく時、ポジションを変えずにいると自分側のストレートをぬかれる危険があります。
こういう時には、ボールの飛んでいくのと同じ方向に二人のポジションを寄せましょう。ボレーが右に飛んだら陣形も右に、左に飛んだら陣形も左と言った具合です。
この時、ペアのどちらかだけがポジションを変えて一方が気づかないと2人の間があいてしまい、抜かれる可能性があります。
これを避けるために2人の距離を保ったままボールの方にポジションを寄せていくことが大事なのです。
ロブは落とさずノーバウンドで返す
これも当たり前ですが、ロブを打たれた時にはスマッシュができなくても基本的に落としてはいけません。ゆっくりであっても必ずノーバウンドのロブカットで返しましょう。
ノーバウンドで返さないと、相手に時間を与えてしまいます。
ただでさえ体勢や陣形を崩され不利な状況ですから、落とすと相手に詰められたり返球を強打されてしまいますし、そもそもスマッシュが打てないロブが来るたびに落としていては平行陣をしく意味が全然ありません。
ですから、スマッシュできないけど触ることはできるボールをハイボレーカットする技術はしっかりと練習しておきましょう。
とはいっても、高い打点でボレーするだけなので、ボレーができればそこまで怖くありません。
アレーコートよりセンターを守る
いやいやアレーぬかれちゃダメだろ!
って思うかもしれませんね。もちろんこれはアレーコートを積極的に抜かれていいと言っているのではありません。ここで言いたいのはつまり
「たまにしか来ないアレーへのナイスショットを気にするよりも、先に書いたようなセンター堅守の原則を守ろう」
ということです。アレーへのショットは、センターを守ることを前提にした基本のポジションから飛びついて取れる範囲をカバーできればいいのであって、それでもなお届かないようなナイスショットまでケアする必要はありません。ナイスショットは相手を讃えましょう。
テニスは確率のスポーツなので、一番たくさん来る相手にとってリスクの低いショットにしっかりと対抗できるようにするのが一番大事です。
味方が詰めたら下がる
そして、ポジションに関する最後の原則がこれです。僕も、平行陣を敷いたもののロブなど頭上のショットにうまく対応できなかったために前前衛として決めき行かなきゃいけないのにポジションを下げてしまうことがありました。
ですが、平行陣は守るだけではなかなか勝てません。決めるためには必ず一人はしっかりと詰めている必要があります。味方が前後衛でボレーを頑張っているときには、自分は詰めていつでも甘い球を決められるようにしておかなければいけません。
逆も同じで、決め役がいるときには基本的にもう一人は守らないとスキが大きくなってしまうため、そういうときに味方がネットに詰めたときには少し下がってカバーをする必要があるのです。
戦略編
次に、平行陣を敷いてポイントを取るために当たり前にしてほしい戦略について解説します。
これについてもぱっと思いつくものを羅列しているだけなのでまた思いついたら追記しますね。
チャンスボールは詰めてアングルに
チャンスボールは詰めてアングルに、基本中の基本です。
ポーチボレーをするとき、前に詰めているのにストレートアタックが来た時、相手がギリギリで追いついてなんとか返してきた時、浅いロブが飛んできた時…などなど。
主に自分が前前衛の時ですが、チャンスボールは必ずネットに詰めてアングルに流しましょう。このとき、威力ではなく必ずコースをつけて打ちましょう。コースがつけるようになったら威力を出していきます。コース≫威力です。
なぜコースが大事かというと、ダブルスで決めるためには相手に触らせないことが大事だからです。
あまり相手がうまくなければ、適当なコースに強く打っておけば決まるかもしれませんが、それではこちらがミスをする可能性も高くなるし、相手が触れるところに打ってしまうとまぐれでも返ってくる可能性があります。
また、相手が上級者ならばいくら速く打ったところでコースが甘ければ当たり前のように返ってきます。
その点、遅い球でもコースをつくのはリスクが低い上、しっかりコントロールできれば相手は触れないので球が返ってくる可能性はゼロです。
コースをつくには必ずネットから近い位置で打つことが必要です。自分のポジションがどこであれ、チャンスボールが来たらネットオーバー限界まで詰めてきつい角度をつけてコースを狙うように徹底しましょう。
ゲーム途中で相手がアングルにヤマを張り出したら、センター(二人の間)も混ぜていきましょう。
ロブがないとわかったら詰める
先程も書きましたが、平行陣でポイントを取るためには前後の動きをうまく使ってネットに詰め、角度をつけてボレーをする必要があります。
この詰めボレーは、前前衛のポジションにいるときはもちろん、自分が前後衛の時にも使えるようになる必要があります。
いわゆるクロスアップというやつです。
しかし、前後衛が詰めるということはロブに対する守備力がなくなることを意味しますから、必ずロブが来ないであろうときにやる必要があります。
ロブが来ないときというのは、相手が平面を打つときです。具体的には
- こちらが浅く鋭いボレーを打ったために相手がロブを打てないとき
- 相手ストローカーがロブを苦手としている場合
- 単調な平面のボレストが続いていてロブが来なさそうなとき
- 相手がこちらの甘い球を打ち込むとき
などがあります。
例えばこちらのボレーが深く鋭く入って相手が切り返さざるを得ないときには平行陣を抜いてエースをとるほどのいいロブは打てないでしょうし
相手ストローカーが単純にロブが下手だったり、単調なボレストが続いているときにはロブはあまり来ません。
こちらのボレーが浅くなって相手がアプローチショットを打ってくるときには強い相手ならスピンをかけてこちらの足元に沈めようとしてくるでしょう。
こういう相手がロブを打ってこないであろうタイミングで一気にネットに詰めて相手のショットを一撃で決めるようにします。一撃で決められないと逆にピンチになりますからしっかりと一発で決めましょう。
これ以外の場合であっても、平行陣で相手の選択肢にロブがないと思った時には必ずネットに詰めるようにしましょう。詰めるべきかどうかは何度も実戦経験を積んでなれていくことが必要です。
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逆クロスのショートクロス等スーパーナイスショットは捨てる
平行陣では、確率の低いスーパーショットへ意識を割きすぎないようにしましょう。
例えば、自分が平行陣のアドサイド側で、相手がツーバックだったとして、相手のアドサイドの選手が右利きだったとき、フォアのショートクロスは逆クロスになります。
フォアの逆クロスのショートクロスはとても難しいショットです。それに、万が一打たれたとしてもネットが高いのでそこまで速い球は来ません。そういう確率の低い球よりも、抜けてくる確率の高いセンターへの球をしっかりと止められるように意識しましょう。
他にも、半分より外側のアレーコートに入るストレートの球、全然追いつけそうにないスピンロブのエースなど、狙われてもそう簡単に入らないスーパーショットは捨て、気にしないようにしましょう。
弱い方の弱いショット側にボレーを流す
これは平行陣に限ったことではないですが、ダブルスでは必ず相手ペアの弱点をつくようにしましょう。
平行陣でのボレーやスマッシュは相手の時間を奪えますし、サーブなどに比べてコースを狙いやすいので、雁行陣などと比べて相手の弱点を狙いやすいからです。
特に相手が紐ペア(ペアの2人に実力差のあるペア)の時にはよりきっちりと弱い方を狙っていく必要があります。
その上で、例えばその弱い方がバックハンドを苦手としているならバックハンドを狙いますし、アプローチが下手ならあえて浅いボレーを打つなどして、うまい方には徹底して触らせないようにしましょう。
これを続けることで、うまい方にも下手な方にも焦りや苛立ちが出てきて、ペースを握るのが容易になります。
味方のスマッシュのときにネットに詰めしゃがむ
この辺からは少しは応用的なテクニックになってきますが、どれも大切なことに変わりはありません。
味方がスマッシュを打つときには次の返球を決めるために必ずネットに詰めます。このとき、スマッシュを打つ人とそれを受ける相手との間へ詰めましょう。
ここの時、ペアがスマッシュしに行くのに引っ張られて一緒に後ろにいるのは絶対にダメです。
また、味方がスマッシュするときにはその邪魔にならないように必ずしゃがみましょう。
このとき、当たり前ですが味方が打ったらすぐに立ち上がれるようなしゃがみ方をしましょう。
味方のボレーやストロークが相手にかかるときにはセンターを詰める
これは自分が雁行陣の前衛をしている時も、平行陣の前前衛をしている時も一緒なのですが、自分(味方)のショットが相手ボレーヤーのポーチにかかりそうだなと思ったら、少しポジションをセンターに寄って相手のボレーをキャッチできるようにしましょう。
理由は逆の立場(ポーチする側)を考えてみればわかると思いますが、来た球に反応して決めるのに精一杯な状況でとっさに浅く角度をつけるのはめちゃくちゃ難しいですし、的になる相手前衛がいるときには少し角度が甘くなってもセンターに強打するのが一番リスクとポイント率のバランスがいいのでセンター方向を狙うのが普通です。
なので、「やべっポーチかかりそう!」と思ったら素早くセンターを閉じるように動きましょう。
連携編
ここからはペア間での連携についてのコツです。
どちらが取るか微妙な球は必ず大きな声かけ
これはあまり意識することがないかもしれませんが、平行陣では声かけはめちゃくちゃ大事です。
- 味方がポーチに出たとき
- 自分の上をロブが抜けてしまいそうなとき
- 味方の頭上のロブをケアしたとき
- 2人のどちらも取れそうなロブが上がった時
など、声をかけなくてはいけない場面はたくさんあります。
実際の試合で、どちらが取るか微妙な球が来るたびにしっかり大きな声を出して連携をしないといつまで経っても臨機応変なポジションチェンジはできるようになりません。
たとえば、自分が打ったほうが決まる確率が高いのなら味方に打たせてはいけませんし、その逆もしかりです。
しっかりと大きな声を出さなければお互いのいいところが出ず、ペアとして強みを発揮することができません。
ペア練習でお互いのカバー範囲を理解する
これは個人の技術というより、ペアとしての連携を上達させましょうってだけですが…。
平行陣では、雁行陣と比べて相手が打ってからペアのどちらがボールを取るかを判断する時間がありません。
なので、 最終的には考えることなく本能的にペアのどちらがボールカバーを分担できるようになっている必要があります。
ですから、ペアのどちらが取るのかわからなくてお見合いしてしまったり、二人共取りに行ってラケットがぶつかってしまったりした時には少しでもいいので必ずペアと話し合いましょう。
そして、どういう時にどちらがそのボールを打ちにいくのかについて、何らかの基準を見つけましょう。この作業を繰り返していくうちに、自然と連携ミスも減っていき、考えなくてもペアとして最善の選択ができるようになってきます。
味方の強み、弱みを把握する
ダブルスとしてレベルアップするためには、ペア間でお互いの強みをしっかり認識しておくことが大切です。
二人とも長所が10、短所が1だとしましょう。
このとき、お互いの強みと弱みを認識できていればそれを発揮するために作戦を立てることができ、10×10の力を発揮することができます。
しかし、それができていないと作戦がはっきりせず、1×1になってしまうかもしれません。
例えば、自分が詰めるボレーが得意で味方がスマッシュが得意だとします。こういうときはなるべく自分が前前衛、味方が前後衛の陣形を作って、味方がスマッシュを打ったほうが強そうです。
すると、自分サーブなど、普通なら自分が前後衛の位置からスタートしなきゃいけない状況でもファーストボレーをストレートに流して詰めて前前衛に徹し、二人の強みを最大限発揮するようにしたりと、ペアとして目指すべきプレーが見えてきます。
ですから、ペアと一緒にプレーをしていく中で、どちらがどういうショットを得意としているのか、二人共触れる球はどちらが打ったほうが決まりやすいのか、などを逐一すり合わせていきましょう。
こうした努力がペアとして能力の最大値を発揮するために重要です。試合でしか練習できないものなので、ペアにとって最適な作戦を探る作業を試合の中でやっていきましょう。
チェンジするときを決めておく
平行陣はチェンジの速さがとても重要です。なぜかというと、平行陣は陣形を崩された直後が一番弱いからです。
チェンジが遅いと簡単に陣形を崩されてしまい、平行陣をしくうまみがなくなってしまいます。
ですから、チェンジをするタイミングを頭と体で覚えて平行陣をより強固なものにしましょう。チェンジするタイミングはだいたいこんな感じ。
- 自分の後ろのロブを味方がカバーしたとき
- 自分の後ろのボレーを味方がカバーしたとき
- 自分がワイドに大きく振られ過ぎて戻りきれないときに、カバーしに来てくれた味方の元のポジションを自分がカバーしに行くとき
- 味方がかなりの勢いでポーチに出てきたとき
などです。
これら4つに共通する基本的な考え方は
カバーしてもらったらすぐカバーし返す
ということです。これは実戦の中で数多くこなしていくことで段々とスムーズに入れ替えられるようになると思います。
このとき、基本的にカバーしに行ったほうか後ろにいる方が「チェンジ!!」と大きな声を出すのが鉄則です。二人が同じ側にいて反対側がガラ空きにな
まとめ
ダブルスの平行陣の基本は以下の通りです。
- 前後衛は守備、前前衛は攻撃役
- センターを二人で絞り、基本は前にいる人が取る
- 守備は基本的に縦割り、無理なら横割り
- 2人で「並行」してボールに近づく
- ロブは落とさずノーバウンドで返す
- アレーコートよりセンターをカバー
- 味方が詰めたら下がる
- チャンスボールは詰めてアングルに
- ロブがないとわかったら詰める
- 弱い方の弱いショット側に球を流す
- 逆クロスのショートクロスやアレー外側のストレートなどあまりに厳しい球は捨てる
- 味方のスマッシュのときにネットに詰めしゃがむ
- 味方のボレーが相手にかかるときにはセンターを詰める
- どちらがとるべきか微妙な球は必ず大きな声をかける
- ペア練習でお互いのカバー範囲を理解する
- 味方の強み、弱みを把握する
- チェンジするときを決めておく
後輩や平行陣初心者に教えるにあたって平行陣の基本をまとめたものがあればいいなと思ったのですが、ネットを探してもどこにも転がってなかったので自分でつくりました。
これを参考にして平行陣の基本の基本をマスターしてもらうことができれば幸いです。
クソ長い文章でしたが、最後まで読んで下さりありがとうございました!
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↑こういう人は平行陣を敷かないほうが良いのでは、というプレーヤーの特徴をまとめました。
↑サーブが弱かった僕が平行陣でラリーに入るために行っていた工夫をまとめました。