テニスのダブルスでふだんサーブアンドボレーを使って平行陣をする人は多いと思います。
しかしファーストボレーであがろうにも、相手リターンが強い場合には前衛の格好の餌食になってしまいますよね。
あなたがサーブが苦手な場合、なおさらです。
この記事では、リターン強者に対して平行陣を作るために必要な技術・方法をお伝えしたいと思います!!
リターン強者に対して平行陣を作る3つの方法
結論から言うと、次の3つができればサーブが弱くても平行陣を作れます!
- 低いスライスサーブを習得する
- ファーストボレーを左右に打つ
- セカンドサーブを深く入れる
この3つです。順に見ていきましょう。
低いスライスサーブを習得する
まず一番最初にやるべきは、低く跳ねないスライスサーブの習得です。
低いサーブに対して、リターナーはネットの上に持ち上げなくてはいけないうえ、上から叩くことができません。リターンを封じることができ、低いスライスサーブはファーストボレーをする上で大きなアドバンテージとなります。
↑ここまでのサーブが打てなくとも、浮かないスライスサーブが打てれば十分です。
背が低かったり、もともとサーブが苦手だとしても大丈夫です。相手に速いリターンを打たせなければ良いので、速くしたり良いコースをつくというより、浮かせないことが大事。
ですからここでいうスライスサーブ自体は練習すればそれほど難しいものではありません。
しっかりと利き手側(頭の上ではない)にトスを上げてボールの右側にラケットを当てるようなイメージで振り抜きましょう。また、スタンスも少し打ちたい(サーブを曲げたい)方向に向けて構いません。
速くコースのいいスライスサーブを打てればそれが一番ですが、きつい場合はトスを低めに上げて、遅くても良いので浮かないようにスライスをかけましょう。
ファーストボレーを左右に打ちわける
次に大事なのが、ファーストボレーをクロスとストレートに打ち分けることです。下の動画の0:16を見てみてください。
さきほど浮いたファーストボレーはリターン側前衛の餌食と書きました。強烈なリターンが入ったときリターン側の前衛は常にファーストボレーを逆ポーチ(ファーストボレーに対するポーチ)で仕留めることを狙っています。
ファーストボレーは基本的にクロスに打つことが多いと思いますが、逆ポーチに出られることを前提で、ファーストボレーをストレートに流す技術があれば、きついリターンに対しても平行陣を作ることができます。
このとき、ファーストボレーでいいボレーを打ったり、前衛の横を抜いてやろうとか考える必要はありません。遅くても相手に取られても、ストレートに流せるんだなと思わせることが大事。
ファーストボレーを打つ方向が読まれるかどうかは、相手との駆け引きの結果たまたま勝つか負けるかの問題であって、いいボレーでなくても駆け引きに勝てばボレーは抜けます。
それより一番もったいないのは、いいボレーを打とうとしてサイドアウトをしてしまうこと。
ストレートにファーストボレーを打つときは、リターン側の前衛にぶつける(あるいはボレーをさせる)くらいの気持ちで打つことが大切です。ストレートに流したあとは次のボレーに備えてすぐに構えましょう。
やってみるとわかりますが、慣れないうちはこのテクニックは非常に難しいです。
最初のうちは、ストレートに打つかクロスか打つか、リターンが来てから決めてしまう人がいますが、それはかなりの高等テクニックです。もともと相手のいいリターンに対するボレーの練習なので、打球が来てから余計なことを考えている余裕はありません。
ですから最初のうちは、相手のリターンが強くファーストボレーを打ち分ける必要があるなと思ったら
リターンが沈んだ→ストレート
リターンが浮いた→クロス
と、決めておきましょう。それでも難しい場合には、サーブを打つ前に
相手前衛のバックボレー側に打つ
と、打つコースを決めてからファーストボレーをしましょう。
これがしっかりとできるようになれば次第に相手を見てファーストボレーのコースを変えることもできるようになってきますよ。
セカンドサーブを深く入れる
これは難しい&リスクが高いのであまりおすすめしませんが、相手のリターンが強い場合にはセカンドサーブを深く打つのもかなり有効です。
サーブが叩かれるのは特にセカンドサーブが多いと思いますが、リターンが得意な人にとっては深いセカンドサーブは非常にやっかい。
僕自身、リターンは得意なのでセカンドサーブを前に入って叩こうとすることが多いのでよくわかります。
前に入って打つのが得意なリターナーにとって、深いセカンドサーブは前に入りづらく、ライジング気味に捉えなければならないため、コントロールやタイミングが非常に難しいです。
少しでもタイミングやコントロールをミスすれば相手前衛に決められてしまうんですね。
なので、サーブがあまり強くなくてもセカンドサーブを普段から深く打つ練習をしておくことでビッグリターナーに仕事をさせないようにできます。なお、このサーブも低ければ低いほど効果的です。
まとめ
サーブが弱くてもビッグリターナーに対して平行陣を作る方法は
- 低いスライスサーブを習得する
- ファーストボレーを左右に打つ
- セカンドサーブを深く入れる
以上の3つです。どれも今すぐできる技術ではないかもしれませんが、練習すれば誰でもできる技術です。
合わせてボレーやスマッシュを強化して、サーブが弱くてもキープできるプレーヤーになってやりましょう!!