メンタル

【テニス】強風対策!イヤな風を味方につける具体的な方法

2019-02-03

僕は、テニスを始めたことによってあるものをキライになりました。それは何か。

です。特に北風が大嫌い。

風が吹くと、テニスしに出かける時点で気持ちが萎えてテニスをやりたくなくなるほど

しかし、冬から春にかけては風が強いことが多いのが現実です。冬だろうと春だろうと試合はありますから、風を言い訳にしているわけにはいきません。

そこでこの記事では、風が強い日のテニスでも風を言い訳にせずにうまくプレーするためのコツをお伝えしたいと思います。

僕は今でも、強い北風がふいている日のテニスは大をいくつつけても足りないくらい大嫌いですが、風が強い中でのテニスは散々やってきて慣れてきたので参考になるとこもあると思います。

風に対処するコツ

風に対処する方法を体系だてて説明していくとすると、こんな感じになります。

  1. 風に応じたショットを身につける
  2. 風の中でひたすら試合を繰り返す
  3. 風向きによる特性を把握する
  4. 常に風の方向を把握する

基本的には、風のときに使えるショットを技術的に確かなモノとしてから、実践においてそれを使うべき状況で使う練習をひたすら繰り返すだけです。

ただ、風の中のテニスは基本的に思い通りにならずに楽しくないものなので、風が強い日に巡り合ったらそのときに練習するくらいがちょうどよいです。

「俺はどうしても今すぐに風の中で強くなりたいんだ!」

という熱意とストイックさを持ち合わせている方は、積極的に風の強いところへ練習しにいくのもありですよ。

一つ一つ説明していきましょう。

風に応じたショットを身につける

風に対処する力を身につけるためには、試合で練習することが必要です。

しかし風の中の試合でショットを打つのは難しいですから、自信を持って打つためにはある程度練習してから実践する必要があります。

ここでは風の中で使うために、最低限これだけは絶対練習しておくべきというショットを3つだけ紹介したいと思います。

サーブ

風の中で最も重要になるショットは間違いなくサーブです。

なぜサーブが重要になるのか。それはサーブが入らないと試合のすべてのショットの自信を失うからです。

特に、追い風の中で打つサーブは技術的にもとても難しいものです。向かい風からならばネットさえ越せば収まってくれますが、追い風サーブはロングフォルトを修正できなくなると歯止めがききません

練習で自信を持ってできなければ、試合ではとてもじゃないけどできないので練習でしっかりと自信つけておきましょう。

風の中のサーブのコツ

風の中のサーブには追い風向かい風を問わず鉄則があります。それは風がおさまるまでできる限り待つこと

僕のようにせっかちな人は、風がなかなかおさまらないと面倒になって打ってしまうかもしれません。

しかし僕の知る限り、風の中でのサーブがうまい人はなるべく風がおさまってから打てるようにボールをついたりして時間を作っています

追い風サーブをうまく打つコツ

追い風サーブを入れる方法は2つ。

  • 力を加減する
  • 回転をかける

このどちらかしかありません。

まず、初心者〜中級者あるいはサーブが苦手な人は力を加減するのが良いでしょう。

僕はサーブが苦手なのでテニスを始めてから3、4年はサーブをいれるために力を抜いていました。

ですがこの打ち方には大きなデメリットがあります。それは、

  • 力加減が難しい
  • 伸びていかないので打ち込まれやすい

ということ。力の加減というのは緊張した状態や風が吹いた状態では調節が効きづらいので、60の力で打ったつもりなのに70になったり80になったりして、安定しません

また、回転がかかっていないので変化がなく相手からしたら予想通りに飛んできて打ち込みやすいのもデメリットです。

そこで、上級者を目指すにあたって回転をかける技術が必要になってきます。

回転をかけるには

  • 薄いグリップで
  • 体を閉じて
  • 斜め上に振り上げる

この動作になれていく必要があります。

サーブに回転をかける技術についてはこちらの記事で細かく書いているので参考にしてみてください(笑)

【テニス】サーブに縦回転をかけられない人はテニスの楽しさを半分もわかっていない!

風が弱い中でもいいので、サーブに回転をかけてラケットを振り切ってひたすら短くサーブを打つ練習を続けましょう。

向かい風サーブのコツ

基本的には追い風サーブを入れる技術があれば向かい風サーブを入れるのは簡単でしょう。

しかし、追い風サーブのように向かい風サーブを打つと、逆に飛ばなすぎて相手にチャンスボールを提供することになります

ですから向かい風サーブでは、低く入れることに徹しましょう。特に、スライスサーブで弾まないサーブを打つのが一番です。

低くて短いスライスサーブが風で戻るとなると、低くて跳ねないサーブがさらに向かってこないので相手からすると非常に叩きづらいです。

向かい風サーブは低く

サーブ練習のときにこれだけ意識しておけばOKです。

リターン

サーブの次に対策すべきはリターンです。こちらも難しいのは追い風のときでしょう。

しかし、追い風のリターンで意識すべきこともたった一つ。

足を動かして前に入ること

これだけです。風で戻る相手のサーブに対して足を動かさずに適当に合わせようとするとバックアウトしますし、リターンを短く打つこともできません

それ以外は丁寧に打つ、回転をかけるなど誰にでも思いつきそうなことを注意しておけば大丈夫。

基本的なリターンのコツはこっちの記事も参考にしてみてください。

【ブレイク確率↑】テニスのリターン/レシーブで相手を翻弄する4つコツ&練習方法

ただ、追い風リターンは相手サーブの勢いが死ぬので、相手の球を正確に弾き返すことが大事なリターンより、力のない球を自分のスイングで飛ばすストロークに近いと思って良いでしょう。

【テニス】フォアハンドの基本を初心者向けに徹底解説|軸足が大事

スライスロブ

次に大事なのはスライスロブです。

試合中の重要度はサーブやリターンには劣りますが、最も風の影響を受けやすいショットがこのスライスロブです。

とは言っても、ロブは風が吹いている方向に飛んでいくだけなので風上に向かってぶっ飛ばせばよいだけです。

ただし、ここで気をつけてほしいのは

  • 高さによって風の強さや向きは変わる
  • 風が強いときは低めのロブを
  • 風向きはいつも一定じゃない

ということ。読んだだけじゃわからないと思いますから、練習の段階では狙ったところにロブを打てるようにしておきましょう。

風の中でひたすら試合を繰り返す

風の中で使えるショットを練習したら、あとはそれを試合の中で繰り返すだけ。

とはいっても、試合の中で実践するには風向きによるボールの動きの特性をちゃんと理解しておく必要があります。

風の特徴を知る

追い風の特徴はこちらのボールが伸びること。これを活かした戦術をいくつか紹介します。両方書くのも面倒くさいので、逆に向かい風の場合にはこれを逆手に取った戦術をとってくださいね。

シングルスの場合

高い弾道のスピンボールを相手のバックに集める

僕はシングルスは最近あまり試合をやっておらず、試合経験が浅いです。

しかし、これだけは確実に有効だと思っているのが追い風からの相手バックへのスピンロブです。

バックハンドの高い打点というのは技術的に難しいだけでなく、体の構造上そもそも力が入りづらい打点であるため、この作戦を使えば相手にバックのライジングを強いることができ、かなり有効です。

浅いスライスでおびき出されたら要注意

反対に、浅いスライスなど低くて前で打たされるショットは難しくなるので要注意です。

強く打とうとすると簡単にアウトしますし、かといって入れにいきすぎると相手からしたら向かい風なのでスピンロブで抜くのはそれほど難しくないでしょう。

これは逆にこちらが向かい風のときに役立つ作戦ともいえるでしょう。

ダブルスの場合

ダブルスの場合はいろいろ知っているので箇条書きで書いていきます。全て自分が追い風側にいるときに意識するべきことだと思って見てください。

向かい風のときは逆だと思ってもらえればOKです。

  • 平行陣のボレーはロブ警戒気味でいく
  • ロブは低めの弾道で中ロブ気味に
  • ストロークはひたすら打点を前に
  • サーブは短くスピンサーブ
  • スマッシュは超難しいので最後まで足を止めない
  • 対平行陣のストロークでロブの難易度がすごく高い

こんな感じです。基本的に追い風で相手の打ったボールがボールが戻っていくときはオーバーヘッドショットの難易度が上がるので頑張って足を動かすことが大事です。

常に風の方向を把握する

そして、試合中はゲームが変わるごとに今どちらに向かって風が吹いているのかを必ず確認しましょう。

風向きは一定じゃないからです。

フラストレーションがたまりますが

「あれ、さっきは右に曲がったのに左に曲がった!なんなんだよ!」

みたいな場面はテニスをやっていれば腐るほどあります。ですがこんなことでイライラするのはバカらしいですから、強風の中テニスをやるときは必ず

今はこっちに風が吹いているな

と、確認してください。ダブルスだったらペアと一緒に風の方向を確かめ

「追い風のときにはバックアウトをしないようにする」

など、自分で決めてしまいましょう。もしそれで短く打った球が思ったより伸びていかず相手のスマッシュの餌食になったとしてもいいんです。

思っていたより風が強くなかったということがわかったのですから、これは次のプレーに活かすことができます。

大事なのは

  1. 風の向きを予測する
  2. 予測した風に対処する方法を決めて実行
  3. うまくいったり失敗した理由を次に活かす

この作業を繰り返すことです。何度もやってくうちに、そのうち自分の判断ミスの傾向もつかめてきます。そうすれば予測の正確性はどんどん上がり、ミスの数が減ることで風に対処できるという自信を身につけることができます

予想が当たったのに、うまく実行できないというときはまた基本に戻って無風状態のときにでもその技術を練習して自信をつければ大丈夫ですよ。

まとめ

はっきりいいます。

風の中のテニスは楽しくない!!

だって難しいんだから、しょうがない。

けど、時期や場所によっては風が強い日ばかりなんてことがあるのも事実。

そういうときにも、この記事に書いたようにちゃんとやることをやれば風に対処することができると知っていれば、風が吹いていてもテニスを楽しむことは可能なんです。

そのことを知ってほしくてこの記事を書きました。

ただ、僕自身は風の中のテニスなんてこれっぽっちも好きじゃないです。じゃあなんで練習しているのかというと、風を言い訳にするのはダサいなって思うから

もちろん風でプレーがうまくできないことがあるのは紛れもない事実ですが、それを言い訳に目の前の風から目を背けて言い訳をしている人はどうしてもダサく見えてしまいませんか?

そんな思いから僕は常日頃から風に対処する方法を考えてきました。誰しも風に対処するべきだとは思いません。でも、風に対処できればいつでもテニスが楽しめますから、練習する価値はあると思います。

参考にしてみてください!

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大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

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