こんにちは。
この記事では5年間サーブに苦しみ続けた僕のスピンサーブが初めてキックした話をしたいと思います。
サーブが苦手な人、スピンをかけようとしてもただのチャンスボールになってしまうと悩んでいる人に希望を届けることができたらいいなあ、と思ってます。
ほんとにサーブ苦手だったなあ…
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僕は本当にサーブが苦手だった
僕のサーブがキックした話をする前に、まず僕がどれだけサーブを苦手にしていたかということについて話したいと思います。
僕は高校時代からテニスをやっていて、大学二年生の現在(2017年当時)もサークルでテニスを続けているのですが、ずっとサーブが苦手でした。他の技術はそれなりにできましたが、サーブだけはほんとに成長しませんでした。
大学に入った頃、フォアハンドストロークだけは高校時代バカみたいにクロスラリーをし続けたせいかはじめから得意でしたが、バックハンドやボレーはてんでだめでした。
しかし、このままではまずいと練習し続けたことでバックハンドもボレーも克服。
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「苦手だろうがなんだろうが練習すれば俺だってできるんだ」
そう思いサーブの練習もし続けてきました。
しかし、何がおかしいのか?サーブだけは全くうまくなりませんでした。
試合をすると毎回のようにサーブの弱さを指摘されるため、サーブを克服しなければいけないとわかっていたのに、サーブだけは一向に上達しませんでした。
今思えば僕のサーブには2つの課題が常につきまとっていました。
僕が苦しんだ2つの課題
サーブの威力が出ない
僕は大学に入った頃、フォームが汚く体の使い方が下手でした。上腕でパワーを出す小手先のサーブを打っていたためあまり打球に力が伝わっておらず、最初の方はサーブに力を伝えることが課題でした。
その後、肘の使い方や体の向きの修正などをしてある程度速いサーブを打つことはできるようになりました。
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ですが僕のサーブにはもう一つ重大な欠陥がありました。
セカンドサーブが入らなかった
速いサーブは打てるようになったものの、その時の僕には「サーブは斜め上に振るもの」という考え方がなく、思いっきり前に振っていました。 そのため僕のサーブは縦方向の回転が全くなく、非常に確率の悪いサーブでした。
そのせいでセカンドサーブは必然的にスイングを緩めるしかありません。でもスイングを緩めるとサーブは安定しません。
いつしか僕は、思いっきり振っても極力ボールが飛ばないようなフォームでセカンドサーブを打つようになっていました。
サーブを入れるために、力の入らない打ち方を一生懸命練習していたのです。
今思えば、これではチャンボ呼ばわりされても仕方ないかなと思いますけどね(笑)
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根本的なサーブ改善に挑戦するも…
このままではこれ以上上達できない!
そう思い僕はサーブの思い切った改善をすることにしました。しかし、フォームの改造をしてみたり、何人もの友達にアドバイスを求めて細かい修正を加えたりするもののなかなか上手くいかず迷走するばかり。
ときにはカスカスの薄いあたりしか打てなくなってサーブがネットを越えなかったり、1ゲーム中にサーブのフレームショットを6回も打って3ダフォでゲームを取られたり。散々でした。
あまりの迷走ぶりに、自分より遥かにテニス経験の短い友達(テニス歴は1年)にもサーブを打ち込まれ続けてやられ、あまりの弱さに「どうした?」と聞かれる始末。一緒に練習しているチームメイトにはすごく迷惑をかけていました。
「5年もテニスをやっているのに、初心者よりもサーブが弱いなんて自分はなんでテニスをやっているんだろう」
そんなことを考えるたび、好きでやっていたはずのテニスが嫌になりました。
それでも、理由があって僕はテニスを続けなければならず、半強制的にサークルでの練習でサーブの弱さを再確認させられ続ける日々が続きました。
この頃は本当にテニスにうんざりしていましたが、同時にどうにかしてこの状況をなんとかしたかったのでふてくされながらもサーブの練習は続けました。
そしてスピンサーブが跳ねた
そしてふてくされ続けて2ヶ月ほど経ち、ある日のこと。
いつもどうりサーブの練習をしている横で友達が僕にアドバイスをしてくれました。その時の会話はこんな感じ。
なんでサーブ入らないんだろ?
前に向かって振るんじゃなくて、上に向かって振るんだよ
上に向かって振る感覚がよくわからないんだよね。上に向かって振ると前に飛んでいかないし
打点が後ろすぎるんだよ。上に向かって振ろうとしたときに頭の真上にボールがあったら前に飛ばないけど、ボールが前にあれば前にも飛ぶし縦回転もかかるでしょ?
なるほど!
すごくわかりやすい説明で、ストーンと腑に落ちました。実際にそれをイメージしてやってみると、ボールがサービスボックスに吸い込まれていきました。
上に振るってこういうことだったのか…
初めて「サーブを上に向かって振る」と言う言葉の意味を理解した瞬間でした。
僕はサーブがサービスボックス内に吸い込まれるのが嬉しくて、そのまま何球もサーブを打ち続けました。すると何十球か打っているうちに、 いつもよりサーブにスピンがかかっていることに気づきました。
これで調子に乗った僕は以前スピンサーブを打とうと練習していたときに教わった薄い握り(バックハンドイースタン)に持ち替えサーブを打ちました。
すると、サービスボックスに吸い込まれた僕のサーブがキックしました。
マジか
今までも、スピンサーブを打とうとして相手コートに打ちごろのチャンスボールのようなションベンスピンサーブが入ることはありましたが、いつものそれとは違ってボールが意思を持った跳ね方をしました。まじで感動しました。
これがバックに入ったら俺でもサービスゲームが展開できる!!
そう思いました。
スピンサーブをキックさせるコツ
忘れないうちにスピンサーブを打ったときの体の使い方についてメモを残しておくとこんな感じ。
- ラケットは長く持つ
- グリップはコンチネンタルからさらに45°くらい薄くした握り(バックハンドイースタン)
- トスを前に上げ、前に向かいながら上に向かって振る
- プロネーションで前腕を返してボールを内側から外側に薄くはたく
- 左手をなるべく伸ばして体を閉じる
- 思いっきり振る
この3つの中から強いて大事なところを挙げるとしたら
- 前にトスを上げる
- 薄い握り
- プロネーション
の3つだと思います。この3つがしっかりできていれば、あとは練習していればスピンはかかるようになるはずです。
※この後しばらくして、自分なりにスピンサーブの打ち方やそこで大事になるバックハンドイースタングリップについてまとめました。
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苦手でも諦めるのは勿体無い
ということで、僕も晴れてスピンサーブの感覚を得ることができました。これからもっと練習して精度を高めていく過程で気づいたことがあればここで書いていきます!
5年もやってるのに今までできなかったことがこうしてできるようになったりするから、テニスはやめられません。
なんだかんだテニス好きです。
今はまだスピンサーブがうまく打てない方も、信じて練習し続ければ僕のようにある日ひょこっとできるようになるかもしれません。
なので、あなたがもし本気で上達したいなら自分を信じて努力し続けてください。
「諦めなければできる」みたいな無責任なことは言えませんが、続けていれば打てるようになる可能性はあります!
この記事ではそのことを一番伝えたかったので。
テニスを楽しみましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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