セカンドサーブが安定しない!
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。
この記事ではセカンドサーブを安定させるためのコツを書きたいと思います。
※この記事で書いてあることは、サーブの基本について書いた記事の内容をセカンドサーブに応用したものです。
まだ読んでいない人は先に目を通しておくことをオススメします。
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セカンドサーブは難しいが練習すれば上達する
セカンドサーブって難しいですよね。
僕もテニスを始めて4年間くらいはずっとセカンドサーブに自信がありませんでした…
強く打てば確率が悪くなり、回転をかけて入れようとすると威力がなくなり打ち込まれ、万策尽きて1stとも2ndともつかない1.5サーブを打つも入らない。
そんな状況でした。
4年もテニスをやってきたのに、この期に及んでまだ威力と確率を両立することができなかったんですね。
ですが、下手くそなりにも練習を続けているとたまに「最近うまく打てるな」とか「ついにサーブをマスターしたかな?」となる時があります。共感してくれる方いますかね?
最近特にサーブがかなり改善し、ついには1stと2ndを同じスイングスピードで振り切ることができるようになりました。1stは若干スピード重視(回転も結構かけてますが)、2ndは回転重視で打ち分けています。
以前は2ndを入れるためにはスイングスピードを落として回転を増やしていましたが、スイングスピードを落とさず打てるようになったことで以前より威力のある&確率の高い2ndサーブとなりました。
こういうときは大抵、しばらくするとまた下手くそに戻るのですが、僕の経験上テニスで上達するときには
下手くそ→うまくなった感じがする→またちょっと下手になる→またうまくなった感じがする→また少し下手くそになる…
というサイクルを繰り返すうち、少しずつ下手くそでいる期間が短くなっていって、だんだんうまく打てるのほうが多くなり、気づいたら下手になることもなくなっているという感じです。
これを2年ほど繰り返し続けて、最近セカンドサーブが下手くそになることがほとんどなくなってきたので、セカンドサーブが安定しなくて悩んでいる方に向けてその感覚を伝えたいと思います。
期間は長かったですが、練習し続けていればそのうち打てるようになるので諦めずにトライし続けましょう!
セカンドサーブを安定させるために絶対必要な、ある「考え方」
セカンドサーブが安定しない人にまず最初に知ってほしいことがあります。それは
- サーブもストロークと同じで、縦回転が強いほど入りやすく、安定すること
- サーブはフラット、スピン、スライスの3種類ではないこと
この2つです。
サーブの安定はスピン量にかかっている
サーブの安定は回数をこなすことによる慣れだと思っていませんか?
僕は以前までセカンドサーブを安定させる方法は力の調節に慣れて上手くサーブを入れることだと思っていました。
しかしそれは違います。もちろん力の調節に慣れてセカンドサーブを入れることはできるかもしれませんが、それでは強いセカンドサーブにはならないからです。
セカンドサーブを安定させるために必要なのはストロークと全く同じ。そう縦回転です。
縦回転が強ければ強いほど、サーブの打ち出し角度に許容される誤差が縮まるんですね。
じゃあスピンサーブを打てばいいの?
そういうことなんですが、ここに大きな罠が潜んでいます。
サーブはフラット、スピン、スライスの三種類ではない
多くの人が誤解していることですが、サーブはフラット、スピン、スライスの3種類ではありません。
3種類の間に明確な線引きはなく、その間には無段階で無数のサーブが存在するわけですが、教える側がそういったほうがわかりやすいので便宜的に3種類あることにして伝えているに過ぎないのです。
サーブをこのように分けて教える人が多いため、フラット、スピン、スライスという3種類のサーブがあって、それぞれ別のフォームで打つものだと誤解している人が非常に多いです。
しかし、本当のところ、これらはすべて同じ体の使い方、同じスイングスピードによって打つものです。あくまでラケットへの当て方の違いによってスピンの向きや量が変化する結果、違う飛び方をしているだけ。
ということは、スピンだろうがスライスだろうがフラットだろうが同じようにしっかりとラケットを振るのは変わりません。
なぜこんなことを説明したかというと、セカンドサーブでスピン量の多いサーブを打つことはわかっていても、セカンドサーブはファーストと違ってスイングを緩めて打ってしまう人が一定数いるからです。
この認識を改めることで、セカンドサーブを安定させるために、しっかりラケットを振り切ってスピンをかけることにフォーカスするようになり、セカンドサーブ安定のために間違ったアプローチをすることを防ぐことができます。
セカンドサーブを安定させるために必要な3つのコツ
では、具体的にセカンドサーブを安定させるために何を意識すればよいのかを見ていきましょう。
主に意識するのは下記の3点です。
- グリップはバックハンドイースタン
- リズムよく膝の曲げ伸ばしをして斜め上に飛び上がる
- 肩から先の腕、肘、手首は脱力する
です。
グリップはバックハンドイースタン
超基本ですが、グリップは薄く握りましょう。
一般的なサーブの握りはコンチネンタル(いわゆる「包丁握り」)グリップです。
↑コンチネンタルグリップ
しかし、セカンドサーブの場合スピンをかけたいので、おすすめはコンチネンタルよりも薄い握りのバックハンドイースタンです。
↑バックハンドイースタン
気をつけの姿勢でラケットを持って腰に手を当てる感じにしたとき、ラケットの面は真横よりも若干上に向くくらいが目安です。コンチネンタルグリップより若干バックハンド側に厚い握りですね。
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なぜ薄い握りが大事かというと、厚い握りだと手首を返しづらい(回転がかけづらい)からです。
サーブを突き詰めると、肘と手首の内旋運動(プロネーション)にいきつくのですが、特に手首のプロネーションをするためには薄い握りが絶対不可欠です。
詳しいことはスピンサーブの打ち方の基本について書いた下の記事を参照ください。
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リズムよく膝の曲げ伸ばしをして飛び上がる
これは僕のような背やリーチがない人には特に大事ですが、膝の曲げ伸ばしを使って上向きのスイングをすることが確率を高めるためにとても大事です。
初心者や過去の僕のようにサーブが苦手な人の中には、サーブの軌道のイメージを間違えて認識している人が結構たくさんいます。サーブの軌道をスマッシュのような軌道だとイメージしているんですね。
しかし、サーブとスマッシュの軌道は似て非なるもので、スマッシュは基本打点より下方向に向かって打ち出しますが、サーブはよほど背が高くない限り打点より上方向か地面に水平に打ち出します。
水平より下方向に打ち下ろすフラットサーブは身長が2mないと理論上不可能であり、これはカルロビッチのような超高身長サーバーの特権です。
だから、僕のように身長が170cm程度の人は、当然若干上向きに打ち出さなくてはサーブは入りません。その上への推進力を出すために必要なのが膝の曲げ伸ばしとジャンプなのです。
僕が参考にしているのは早稲田の小林くんです。
↑動画の黄色いシャツのほうが小林くんです。
ジャンプしている最中の上への力を利用できれば、確率の高いサーブが打てます。上に向かう力を回転に変えるのが大切です。
腕を脱力し、サーブの再現性を高める
最後に、セカンドサーブを打つときには腕の力を抜きましょう。
今回紹介したことの中でこれが一番大事ですが、それは腕の力を使おうとすることでサーブの安定性は大きく損なわれるからです。
腕というのは体の中では大きい筋肉ではないので、腕でサーブを調整しようとすると威力が出ません。
また、腕で打つサーブは腕の感覚で微調整ができてしまうので、一定のスイングができません。そのため腕に力が入るとサーブの再現性も途端に悪くなります。
一番良いのは
- 腕を完全に脱力して
- ジャンプする勢いで腕が勝手に振られる
くらいのスイングです。再現性も威力も高まること間違いありません。
まとめ
サーブの威力と安定性を両立するには
- 薄いグリップで
- 腕は脱力して
- ジャンプの力で腕が勝手に振られるようにする
ことが大切です。難しいですが、感覚がわかるまで何度も練習しましょう。
もちろん万人に当てはまるアドバイスではないかもしれませんが、僕はこれができるようになってからセカンドサーブで困ることはかなり減りました。
テニスの数あるショットの中でも難しいサーブですが、やればできる技術でもあるので頑張って練習してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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