メンタルヘルス

【ADHD】実際に使って感じたコンサータの効果と副作用

ADHDで困っている人へ。現在ADHDにはコンサータという薬が処方されています。

僕はADHDなんですが、実際にこの薬を使って感じた効果と副作用をメモっておこうと思います。使用を検討している人の参考になれば幸いです。

ここに書くのはあくまで僕個人がどう感じたのか、ということにすぎません。皆に同じ効果があるわけじゃないのでそこはご了承ください。

僕が感じたコンサータの効果

集中力が上がる

マジで集中力あがります。

どれくらい上がるかというと

  • 服用前→勉強すると40分くらいでスマホをいじり始める
  • 服用後→朝から晩までぶっ通しで集中し続けられる(ご飯も食べない)

こんな感じです。服用する前は何をしていてもすぐに集中力が切れていたのが、服用後は他のことが気にならなくなります。

別に無理して頑張っているというより単純に脳内に作業以外の雑念が浮かんでこなくなるのでなんなく作業を継続できます。

このおかげで

  • 勉強
  • アフィリエイトの作業
  • 卒論
  • 課題
  • ES

などがはかどりました。作業の効率が段違い。

集中力が上がりすぎて気味が悪いくらい。薬なので当たり前なのかもしれませんが。

頭の中が散らかりにくくなる

集中力と似ていますがADHD特有の脳内とっちらかり現象もかなり改善されます。

常にいろんな考えがグルグルしているのですが、あれがなくなります。脳のリソースが散らからなくなります。

思考が二転三転することが減る

これはADHDの症状なのかわかりませんが、僕は自分の考えることが短期間で二転三転するのにすごくしんどさを感じていました。

このせいで、何か決めたことをやり通すってことがないんですよね。例えると、「明日からプログラミングを頑張ろう」と決意したとしても一晩寝ると「なんでそんなことやろうと思ったんだろう、バカみたい」くらいまで180°考え方が変わっちゃいます。

単に「プログラミングだるいな」とかならまだわかるんですが、そうじゃないんです。毎日のように新しい思考に支配されて、昨日の自分を否定しているような感じ。

これを繰り返すうちに「自分は考えたことを何ひとつ実行できない人間だ」とか「一貫した考えを持つことすらできない人間なのだ」と思うようになり、しんどさで押しつぶされそうになります。毎日考えが変わること自体振り回されているようで辛いのも合わさってしんどさマックス。

でもコンサータを飲むとこれがほぼなくなります。

タスクにかかる時の初動が早くなる

飲まないと何をやるにしても100くらいのエネルギーが必要だったのが、飲むと10くらいで動き出せるようになります。

このおかげで「だるいからあとでやろ」といって一生やらないフォルダにぶち込まれていたタスクをサクサク消化できるようになりました。

僕が感じたコンサータの副作用

食欲が落ちる

食欲は落ちます。厳密には「腹は減っている感覚があるけど食べなくても全然大丈夫」という感じ。

しかし実際には体に必要なエネルギーは確実に不足しているわけなので、体の出力は落ちていきますし、比例してエネルギッシュさが失われていきます。基礎体力も筋力も落ちます。

性欲が明らかに落ちる

僕はもともと性欲が強い方じゃなかったんですが、コンサータを飲むとさらに性欲が落ちます。

性欲が落ちたからってなんだよと性欲をバカにしている人もいるかもしれませんが、性欲の強さって生きるバイタリティの強さと同じだと思っていて。

性欲が落ちる=生命力が落ちるということでもあるので、性欲が減退すると比例して「何かに取り組む意欲」も失われていきます。

欲のない人間なんて抜け殻みたいなものですから、性欲をバカにしちゃいけません。異性に性的に興味を持てない人生なんて寂しいだけです。

飲む時間を間違えると寝れなくなる

あと午後にコンサータを飲むと夜寝られなくなります。

それ以外にコンサータに感じたこと

継続して飲むと耐性がつく(ような気がする)

コンサータは飲み続けていると効果をあまり感じなくなります。使用していない時とのギャップに効果を感じている、というのも理由かも。

しょっちゅう飲むよりも必要な時に飲む方が効果あります。たぶん。

やってることは覚醒剤とあんまり変わらないので体に良くない気がしてくる

実際どの程度害があるのかしらないけど、ドーパミンの量を増やすという意味でコンサータのアプローチの仕方は覚醒剤とほとんど同じです。

  • コンサータ(メチルフェニデート)→ドーパミンの再取り込みを阻止する
  • いわゆる覚醒剤→(アンフェタミン、メタンフェタミン)→ドーパミンの分泌量を増やす

というか正確にいえばメチルフェニデートも覚醒剤の一種です。覚醒剤という単語は特定の化学物質を意味しません。覚醒作用のある物質の総称です。

内服薬としてのコンサータは徐放カプセルに入っているため覚醒剤のように瞬間的に血中濃度が上昇することはないですし、精神依存もかなり弱いとされています。

でもドーパミンの量を通常より増やすというアプローチ自体が共通している以上、できれば体に入れないほうがいいような気もします。副作用もありますし。

自分は覚醒剤の常用者と何が違うんだろうと思い始めると、何か悪いことをしているような気がしてきます。

コンサータの効果 まとめ

色々副作用や不安はありますが総じて効果の高い薬であり、少なくとも僕のようなADHD患者には効果がありそうです。

ADHDで困っている人は、こういう薬によるアプローチもあるんだってことを知っておいてもらえれば幸いです。

-メンタルヘルス

follow us in feedly

関連記事

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
とおる

とおる

大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

© 2024 とおるの部屋