就活を始めると、誰もがやらなければならないのかと1度は考える自己分析というものがあります。
しかし、自己分析については、意味があるのかとか、方法がわからないとか、どういった形であれ少なからず多くの就活生が疑問や悩みを感じていると思います。
実際僕も就活生なので、その気持ちがよくわかります。僕も自己分析のやり方で悩んだり、こんなこと意味あるのかと思ったり、続けていて嫌になったりしたことがあります。なのでその気持ちはよくわかります。
しかし、僕は前田裕二さんの「メモの魔力」を読んで、自己分析というものの見方がだいぶ変わりました。
自己分析がとても楽しくなり、実際に自分のやるべき道というものがすごくはっきり見えてきました。
そこで、非常に僭越ながら、就活で自己分析に悩む就活生に向けて、自己分析にあたってメモの魔力を読むことが良いという話をしたいと思います。
「メモの魔力」ってどんな本?
メモの魔力と聞いても、なんだその本と思った方も多いと思います。僕も、初めて手に取るまでは「何か石原さとみの彼氏っていう偉い人が、よくある自己啓発的なビジネス本を出したんだろうな」くらいにしか思っていませんでした。
まぁその時に感じた事は実際には大方当たっていましたが、その本の内容の自分に対するインパクトの大きさは思っていたよりもずいぶん大きかったです。
メモの魔力に書いてある事は、大きく分けると3つあります。
1つは、メモを書くことの効用の大きさ、2つ目は抽象化思考の大切さ、3つ目がメモと抽象化思考を使って自己分析をすることの大切さ、この3つが書かれています。
この本の3つのエッセンスの中では、 2つ目の抽象化思考の大切さが最も大事なエッセンスだと僕は思いますが、就活生にとって1番身近に感じられるのは3つ目の自己分析のところだと思います。
しかし、3つ目の自己分析の章だけを読んでも、結局今までの自己分析と変わらず、やってみたけど結局何をすればいいのかわかんない、深められないという状態に陥る事は変わらないでしょう。自己分析の前に抽象化思考というアプローチを確立することで、初めてこのメモの魔力の真髄が見えてきます。
すなわち、この抽象化思考をしっかり自分のものにすることが、自己分析を深めるカギです。
抽象化思考とは何か?
では、中国抽象化思考とは何でしょうか?
簡単にいうと、自分の目でとらえた具体的な出来事や、具体的な感情から普遍的な法則を考えだし、それを今の自分の人生の課題に生かしていくという考え方のことです。
例えば、僕がこうしてブログで情報発信することが面白いと感じたとしましょう。これは、具体的な事実です。
ですが、このブログが楽しいという事実を、「なぜ?」や、「どうして?」といった疑問をぶつけることで、深掘りしていきます。例えば、ブログが楽しいと思うのはなぜなのか深掘りしていくと、ブログが楽しいと感じる理由はおそらく1つではないということがわかります。
- 情報発信して人々に影響与えることが「楽しい」
- ブログを毎日更新して、ブログが成長することで、影響力が大きくなっていくことが「楽しい」
- 自分が役に立つ情報を発信することでみんなが喜ぶことが「楽しい」
考え出すととてもたくさんの理由が出てきます。これらは僕にとっては全て本音なのですが、例えば2つ目の毎日更新してブログが成長することが嬉しいというのが1番強い理由だったとします。
これをもう少し普遍的な法則に変換すると、例えば何かにコツコツ打ち込んで成長させていくことが僕にとって楽しいということがわかります。
そして、抽象化ができたらこれを現在の自分の問題に具体的に当てはめていきます。
例えば、僕の数ある課題のうちの1つに、就職活動をいかにして突破するかということが挙げられます。この就活に先程の法則を応用すると、「就活の自己アピールにおいて、僕はコツコツ物事を積み重ねて事業成長させていくことに喜びに感じ、得意であるということがいえる」というように応用することができます。
他にも、一見就活に全く関係なさそうなことであっても、抽象化してみると応用できることが多々あります。
例えば、僕が街頭でビラ配りのバイトをしているときに、なかなかうまく配れないなと思ったとします。しかし、少し工夫をしてビラを配る相手をそのビラに書かれたサービスの利用客に多そうな少し年齢層の高いサラリーマンに絞ったら、とてもビラのはけが良くなったとします。
この事実から、自分の提供できる価値がマッチングしない相手にいくらアピールしても受け入れられることがないということがわかります。これを就活に応用するとすると、「面接などでも、受ける会社に応じてアピールするべき自分の能力を考えて、相手に応じたエピソードを展開すべき」などといった方法をとることができます。
これが例えば、ナンパをしていて女の子にガンシカされたとかであっても同様の法則を導き出すことが可能です。
ほぼすべての事象は、抽象化することによって今の自分の課題に転用することが可能なのです。
抽象化思考を自己分析に応用する
そして、メモの魔力の肝はこの抽象化思考を自己分析に応用するということです。
自己分析というのは、自分の過去の行動や言動、判断や思考といったものを振り返ることで、自分はどういうことに喜びを感じるのか、ということが得意なのか、どういうことが苦手なのかなどといったことを分析することです。これは皆さんも知っていると思います。
ですが、多くの人は自分の過去について高校だったという具体的な事実を振り返るだけで、それを自分の現在の人生の課題にうまく当てはめることができていません。
しかし、先に書いたような抽象化思考を用いれば、自分の過去の振り返りを、しっかりと現在の人生に結びつけることができるようになります。少なくとも僕ができるようになりました。
例えば、僕はこのブログでたくさん書いているように、大学生活でずっとテニスをやってきました。だから、このテニスをやっていたという経験が大学生活の中でとても大きく大きなものであり、自分にとって価値のあるものだという事はわかっていました。
しかし、抽象化思考覚えるまではこのテニスをしていたという経験がどう自分の人生に影響するのかということがよくわかっていませんでした。とりあえずテニスをしていた選手に打ち込んでいたという経験を話すが、面接官が細かいところや自分の人格などは探ってくれるだろうみたいな甘い考え方をしていました。
要するに、僕のこのテニスに関する経験を自己分析した結果得られたものは
僕は、テニスをやっている時間は概ね幸せだった
程度のものだったということです。しかし、この抽象化思考を見てからはこのように考えるようになりました。
まず、長いテニス人生の中で、自分が一番楽しい、幸せだと感じていた瞬間は何なのかを考えます。僕がテニスをやっていて1番楽しいなと感じていたのは、
- 今まで全く打てなくて実際打てるようにならないと思い込んでいたバックハンドが上手になった時
- 絶対勝てないと思っていたインターハイ出場選手に勝ったとき
- みんなで団体戦で同じ目標に向かって心を共有できてそれが結果に結びついた時
など、ずっとテニスを続ける中でも特にここが幸せだったなというような瞬間があぶり出されました。そしてこのような経験から、僕は自分が幸せや充実感を感じる瞬間について、以下のような法則を発見しました。
- 自分ができると思っていなかったことが、努力して達成できた時(あるいはその努力をしている時)
- その努力が、志の同じ仲間と共に達成できた時にはなお幸せであるということ
ここからわかるのは、テニスに限らず何をしているときであっても上記のようなときには大きな充実感や幸せを僕が感じることができるのではないかということです。
実際、このように考えてみると、別にテニスに限らず
- 最終的には嫌でやめてしまった予備試験の勉強でそれなりの点数が取れたとき
- 全く読まれなかったこのブログが多くの人に読まれるようになって行った時
ナンパで女の子連れ出せた時 - 筋トレで自分には無縁だと思っていた胸筋がついたとき
など、同じような時に僕は幸せを感じているのだということに気づきました。
このように、1つの経験からうまく他の経験に応用できないと感じていたような事実が、抽象化の技術によって普遍性を持った自分の人生の軸として徐々に現れてくるようになります。
これこそ、抽象化を使った自己分析の力です。
最初は「絶対内定」という本を使っていたが…
今でこそこのように自信満々に言っていますが、僕も最初自己分析にはかなり苦労しました。
最初は、ダイヤモンド社から出版されている「絶対内定」という本を使って自己分析をしていました。
この本は、かなり長い本で自己分析の重要性や、自己分析は就活のためだけによるものではないというようなことをかなり強く主張している本です。実際、この本の内容に僕も結構共感できるものがありました。
そして、この本には自己分析のためのワークシートが付属しています。このワークシートを全てやり切れば、かなり深い自己分析ができるであろうという触れ込みでかなりの量の質問が並べられています。僕もこの自己分析のためのワークシートを使って自己分析をしていました。
しかし、この本に書いているワークシートは、ここに書いたような抽象化思考を見つけていない僕にとってはかなり苦しいものでした。
なぜなら、幼少期に思っていたこととか、未来の自分の姿とか聞かれても、それを説得力のある形で具現化する手段がなかったからです。
メモの魔力風にいってみれば、具体的な事実を一切あげずに、いきなり抽象的な法則を編み出したり、具体的な事実を挙げただけで、それを抽象化することなく終了、というような自己分析をしていたわけです。
だから、幼少期を振り返って、公園で遊んでいるのが楽しかったという食堂(としても、それが現在の自己分析に結びつく事はなく、ただ「幼少期の自分が公園で遊ぶのが好きだった」→「以上終わり」という何の役にも立たない分析結果しか残らず、自己分析が深まらなかったのです。
これが普通で僕は自己分析をやめてしまいました。
しかし、メモの魔力を読むようになってからは、自分が振り返った結果が多ければ多いほど、分析が深まるし、分析した結果として発見した軸が、より多くの具体的な経験に裏付けられているのだという自信を得られるようになりました。
そうなると自己分析をするのが楽しくて楽しくてしょうがなくなるので、さらに自己分析が深まるという好循環にはまっていったのです。
まとめ→自己分析に悩んでいる人はメモの魔力を読んでみて
ということで、就活の自己分析に悩んでいる人はとりあえずメモの魔力を読んでみることをお勧めします。
もちろん、みんながみんな僕のような思考しているわけじゃないので、必ずしもこの本が当てはまるとは限りません。
ただ、この本に書いてある内容を読んだことで自己分析が進んだよという意見は意外とネット上にもたくさんつながっているので、いろんな人の記事を読んでみた上でこの本が良さそうだなと思ったら実際に手に取ってみてください。
うまくハマれば、自己分析というのは実はとても楽しいものだのだということがわかると思いますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


