【ホームストリンガー向け】テニスのガット・ストリングの張り方(1本張り)を詳しく解説

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ガットの張り方に苦戦していませんか?

 

この記事ではガットを月に20本近く張っているホームストリンガーの僕が普段やっているガット張り(ストリンギング)の方法とそのコツについて解説します!

 

ガットを自分で張りたいけど、やり方がわからないよという初心者の方は参考にしてください。

 

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ガットの張り方は2種類

ガットの張り方には大きく分けて2通りあります。2本張りと1本張りです。(他にも細かくくくればかなりいろんな種類がありますが書くとゴチャゴチャするのでここでは割愛)

 

例えば、錦織やフェデラーなどは縦(メイン)と横(クロス)のガットを別のもので張っている(ハイブリッド)ので2本張りです。

錦織選手はナチュラルガットとエレメントのハイブリッド、フェデラ選手はナチュラルガットとアルパワーラフのハイブリッドだそう。

 

逆に、1本張りというのは、メインとクロス(縦横)のガットを全て1本のガットで張るやり方のことです。

フェデラーや錦織のようなハイブリッドでなく、ナダルのように同じガットを張る場合には1本張りをすることが多いですね。

 

この記事では、後者の1本張りのやり方を解説していきます。

 

一本張りのメリット

一本張りのメリットは

  • テンションが落ちにくい
  • ガットを節約できる
  • ノット(結び目)が少なくて楽

などがあります。3つめはストリンガーの話なのでプレーヤーにはあまり関係ありません。

 

ガットは自然にテンションが落ちるものなので、張りあげた時点ではある程度のテンションが保たれているものの、ある程度日数が経つと自然にテンションが抜けていきます。これはストリングの種類や張り方に関わらずです。

 

しかしそのテンションの落ち方には張り方で多少差があり、一本張りのほうがテンションロスが少ないです。これは、一本張りのほうが結び目(ノット)の数が少ないためです。

 

また、若干ですが一本張りのほうがガットを節約できます。

これはノットを結ぶためにはラケットの対角から引っ張って止めなくてはならないのが原因です。この時ラケットの斜めの長さ分だけ余分にガットを使うため

 

ノットが少ない=余計に使うガットが少ない

 

ことになり、ガットの節約ができます。

 

単張り(一回分のガット)パッケージを買っている場合はそれほど気にすることはありませんが、ロールガットを使っている方の場合はなるべく一本張りにしたほうがガットを節約できます。

 

例えば200mのロールを購入した場合、一本張りで11mで張れば200/11=18余り2で18回分張ることができますが、2本張りで12メートル使った場合200/12=16余り8で16回しか張ることができません。1ロールで2回分ほど張れる回数が変わってしまうんですね。

 

なのでロールガットを使っていて、 ガットを節約したい場合には一本張りをおすすめします。

 

また、ノットを結ぶのには(特に初心者は)時間がかかりますから1本張りの方が単純に作業が楽というのもメリットです。

 

ガット張り(1本張り)の手順

ここからはストリンギングの具体的なやり方を書いていきます。

 

ラケットのセット

まずはラケットをストリングマシンにセットします。これはガットの長さを測る前にやってしまいましょう。理由はガットの長さを測ったあとすぐにガットをセットするためです。

 

ガットのメイン(縦)の張り始めの位置である真ん中がしっかりと真ん中のグロメットに来ているかどうかを確認し、ラケットを支える部分をしっかりと左右上下均等に力がかかるように締めていきます。

 

この時、力がかかりすぎないように注意してください。ネジがしっかりと締まり、ラケットが動かなくなったなと思ったらそこでネジを回すのは止めましょう。

 

ラケットが左右均等になっているかどうかは張る前に必ず確認しましょう!

 

ガットの長さを測る

次にガットの長さを測ります。単張りパッケージのガットを使う場合はこの作業は不要で、ガットの長さを測るのはロールガットから切り出す場合だけです。

 

使うガットの長さはガットの伸び具合やラケットのフェイスサイズ、ストリングパターンによりますが、目安はこんな感じ。

16×19 100in→11m 90in→10.5m
18×20 100in→11.5m

※あくまで目安です。

最近のラケットで一番多い16×19の場合、ほとんどの11mあれば場合足ります。

 

ナイロンガットや、GOSEN EGGPOWERなどの伸びるガットの場合はこれよりも短くても足りますし、逆にルキシロン4Gなどのあまり伸びないガットの場合はここに書いた数値でもギリギリになることもあります。

 

そして、長さを測ったらさらにショートサイドとロングサイドの長さを測ります。(切ってはいけません)

 

メインのガットを張り終わったあとにすぐに結ぶ(タイオフする)ほうがショートサイド、結ばずにクロスにいく側をロングサイドと言います。

 

上で書いた16×18のフェイス100inの場合はだいたい

ショートサイド…3.5m
ロングサイド…7.5m

くらいです。なのでショートサイド側の3.5mを測って、そこがメインの張り始め(真ん中)になるようにしてかるくクランプで挟んでおきます。

ガットを最初の穴に全部通せたらクランプは外し、テンションをかけていきます。

 

ガットにテンションをかける

 

メイン(縦糸)

まずは縦糸から張っていきます。

 

最初はメインの真ん中の2つを同時にテンションをかけます。そして、フレームの内側のそれぞれショートサイド側、ロングサイド側にクランプを2つつけ、さらにロングサイド側にはフェイスの外側にスターティングクランプ(以下スタクラ)をつけます。メインの張り始めはスタクラのついていない方から張り始めます。

 

クランプは上→下の順でレバーを回していきましょう。

 

そうしたらテンションを解除して大丈夫です。

 

次に、スターティングクランプのついていない側(ショートサイド)の1本に、最初と同じ方向にもう一度テンションをかけます。

これは先程2本同時に引っ張ったときには半分のテンションしかかかっていないためで、もう一度1本ずつ引っ張って適正なテンションをかける必要があるからです。

 

そうしたら、そのまままたショートサイドのストリングを穴に通して反対側のグロメットに通し、テンションをかけます。

 

そうしたら、テンションをかけた状態で、先ほどフレームの内側につけていたクランプを外し、なるべくフレームに近いフレームの内側で止めます。

 

そうしたらまた同じように先を反対側のグロメットに通してテンションをかけ、クランプをつけなおしてまたテンションを解除します。

 

これ以降は、テンションのかかっているストリングの数が左右で3本以上差が出ないように

 

  • テンションをかけて
  • クランプをつけなおしてテンションを解除し
  • ストリングを通す

これを繰り返してロングサイドとショートサイドを交互に張っていくだけです。

 

ショートサイドが3本くらい張れたら今度はロングサイド側を張ります。

 

最初に2本同時に引いたうちのロングサイド側の1本にテンションをかけ直すことを忘れないようにしましょう。

 

ロングサイドもショートサイドと同様です。左右で差が出すぎない程度に何本かテンションをかけたらまたショートサイドに移りましょう。

 

ショートサイドとロングサイドで3回分以上差が出ないようになるべく交互に張っていくと、ショートサイドとロングサイドを同じ側で引っ張ることでラケットを回転させる回数を減らすようにすると楽で速いです。

 

ショートサイドとロングサイドを合わせて16〜18本テンションをかけ終わればメインのストリングは終わりです。

 

 

クロス(横糸)

次にクロスを張っていきます。

 

まず先にショートサイド側のストリングを張ります。このとき、張る順番には2パターンあります。

 

当たり前ですが、メインを張り終わったあとガットがラケットの先端側に出てくる場合(グリップ側にでてくる場合)先端側のクロス2本を(グリップ側のクロス2本を)張ります。

 

この2本を一番端→端から2番目という順に張るか、端から2番目→1番端という順番で張るかはタイオフホールの位置、つまりラケットにより異なります。僕の体感では圧倒的に後者の順番で張るラケットの方が多いです。

 

ちなみに僕の使っているスピードプロは珍しく、グリップ側の1番端から2本を張るタイプです。今まで僕の張ったことのあるラケットで、まとめるとこんな感じ。

 

  グリップ側 ラケットヘッド側
端から スピードプロ2015  
端から2番目から

ピュアドライブ系

アエロプロドライブ系

スリクソンRevo系

HEAD ラジカルシリーズ

 

必ずしもこの通りでない場合もありますから要確認ですが、だいたいの場合はこの通りです。

 

張ろうとしているラケットがどのタイプに該当するかがわかったら、クロスのストリングを通していきましょう。

 

クロスは、メインと違ってストリングを編み込んでいかなければなりません。このとき、必ずメインストリングの上側→下側→上側→下側と順番になるように気をつけましょう。目を飛ばしてしまうと力が均等に加わらず、面圧が一定にならないので気をつける必要があります。

 

ショートサイド側で2本クロスを通してテンションをかけ終わったら、最後にショートサイドをタイオフ(結んで止めること)します。

 

最後のメインストリングを通し終わったら、ショートサイド側のストリングを近くにある大きめの穴にラケットの外周側から通します。

 

この大きめの穴にはだいたい写真のようにTIE OFFとかMAIN TIE OFFとか書いてあるのでわかりやすいです。

 

そして、ここで通したストリングを、先程の大きめの穴に対してラケットの中心をまたいで対角側にある穴に通します。そして、そこに通した状態でテンションをかけます。

 

このとき、ストリングは3つのグロメットを同時に通過することになり、テンションが落ちやすいためテンションを約10%増しにします

 

写真

 

そして、テンションをかけたら細いオウルを先程の大きな穴に通し、クランプの効果を代用します。斜めにクランプを取り付けることはできないからです。

 

そして、しっかりとオウルで止まったらテンションをかけるのをやめ、ストリングを最後に通したグロメットから抜きます。そしてTIE OFFと書いてあるところで結び目を作ります。

 

結ぶときにはエイトノット、ダブルノットなどいろいろな方法があるのですが、僕のおすすめはダブルノットです。このノットはきちんと結べるとグロメットを傷めないのでおすすめです。

 

かないまるのガット張り

 

ノットを作るときにはペンチでしっかりと引っ張るようにしましょう。ただし、強くやりすぎるとガットがちぎれる恐れがありますから気をつけてください。

 

ノットを作り終わったら、ショートサイドのタイオフは完了です。余分なガットを切ったら、残りのクロス(横)のストリングを張っていきましょう。

 

とはいっても、やることは上でショートサイド側でクロスを通したときと同じです。メインストリングの上と下を交互に通るようにストリングを編み込んていき、テンションをかけるだけです。

 

 

コツ

この時、一本だけ通してすぐ引っ張るのではなく、一本クロスを通したらもう一つ上のクロスも通してから最初に通した方のクロスにテンションをかけると、よりきれいに張り上がります。

 

なぜかというと、クロスのガットはメインガットに押さえつけられる力がかかるため、機械で引っ張ってもなかなかクロスガットの抵抗によって真っ直ぐにならないことがあります。

 

しかし、テンションをかける前にその前後のガットを通しておくことで、ガットにかかる力が均等になり、引っ張るときのメインガットによる抵抗が少なくなります。これによりまっすぐガットが張れるようになります。これをプレレーシングといいます。

 

もう一本通すときには、テンションをかけるときに長さが足りなくならないように、先に通したガットをループ状にして余らせておきましょう。

 

また、クロスを通すときにはもう一つコツがあります。それは、テンションをかけている最中に引っ張られているストリングをすでに張れているストリング側に引いて(押して)あげることです。

 

いくらプレレーシングをしても、やはりすでにテンションをかけたガットと編み込んだだけのガットでは押さえつける力が違うため、テンションをかける前のガットはどうしても編んだだけのガットの方(まだ張れてないガットの方)に押し出されます。

 

なので、テンションをかけている最中に、すでにテンションをかけたストリングの側に向かって強めに押してあげましょう。これによりまっすぐ張ることができます。

 

また、テンションをかける前にガットをなるべく真っ直ぐにしてからテンションをかけることによっても、張り上がりをきれいにすることができます。

 

また、クロスを張るときには、ガットが張れてクランプが取れたらその下の3本くらいをまとめてゆらし、慣らしてあげましょう。するとテンションの差が縮まり面の圧が一定になります。

 

最後にクロスが全部張り終わったら、また近くのタイオフホールを探してショートサイドのときと同じようにノットを作ります。こちらも同様に10%テンションを上げてノットを作ればOKです。

 

これで無事ガットを張ることができました!

 

まとめ

今回は非常に基本的な一本張りの方法を解説しましたが、一本張りの方法は一種類だけではありません。

 

他にも無数にやり方がありますので、慣れてきたら試してみると張り上がりが変わって面白いですよ!

 

それでは!

ストリンギング
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この記事を書いた人
のーる
大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。
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