ストリンガー選びに苦心したことはあっても、今のストリンガーに良い仕事をさせることは考えたことがない人大半かと思います。
この記事では、実際に300本以上ガットを張ってきた僕が、「いつものストリンガーにもっと良い仕事をさせる頼み方」を教えようと思います。
まあ言ってしまえば自分がやられたら嬉しいことをまとめただけですが、張ってない人が言うより説得力あると思いますw
それではいってみましょう。
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ストリンガーに良い仕事をさせる方法
ストリンガーに良い仕事をさせる頼み方のコツを5つにまとめました。
- ガットを切って抜いておく
- グリップテープを替えておく
- ストリンガーと相談しつつ要望を詳細に伝える
- 何日後にほしいのかを明確に伝える
- 前回の張りについて正直な感想を伝える
それぞれどういうことなのか、細かく見ていきますね。
ガットを切って抜いておく
これは完全にストリンガーの都合なので面倒くさかったら無視で全然いいんですが、切れたときのガットは抜いてあったほうがストリンガーのモチベーションが上がります。
「ガット切って抜いとくのだっててめぇの仕事だろうがオラァ」と言う方がいるかもしれません。
それはもっともでストリングを切って抜く作業はストリンガーの工賃に(おそらく)含まれているわけです。
というかストリンガーは商売なので、仮に含まれてないとしても多分断る人はいません。
ただ、抜いてあると素直にストリンガーはテンションが上がります。理由は
- 抜く作業は何も生み出さないので単純にダルい
- 客にとっては一本でもストリンガーにとってはかなりの数
- 四、五本ガットを抜く時間があれば一本張れる
というのがあります。
抜く作業がだるいというのはストリンガーの勝手なのでまあ置いといて、プロのストリンガーは大体ラケット一本張るのに15分くらいかかります。
しかし、ガットを抜く作業はガットを切ってすらない場合など、下手したら4,5分くらいかかります。
つまり、3,4本ガットを抜いてる時間があれば別のラケットを1本張れちゃうんですよね。
しかも、ガットを張ってもらう側にとっては「たかだかラケット一本分ガットを抜くだけなら大したことないだろ」と思うかもしれませんが、張る側からすると1日に張る本数は1本どころではありません。
1日に十数本張るのにもしその半分がガットを切ってすらなかった場合、平気でラケット2本張れるくらいの時間をロスしてしまうんですね。
それでもストリンガーの仕事だろというのはもっともな意見なのですが、こういった事情が、たかだか1本であっても、ストリングを抜く作業をだるいと感じさせているのは間違いありません。
逆に、ガットがきれいに抜いてあると頼む人の思いやりを猛烈に感じます。
僕も、張ろうと思ったときにガットがきれいに抜いてあると
「ありがとうございます…!」
と思いながらやっています。
もちろんそれは相手方の厚意ですからそれをこちらから要求することはありません。
でも、こうなると僕も張る時にテンション(気持ち的な)が上がるので、自然とリズミカルかつ丁寧にガットを張ることができ、その結果、張りの質の高さに繋がります。
グリップテープを替えておく
これはストリンガーに依ると思いますが、個人的にはグリップテープが綺麗な方が丁寧に作業しようという気持ちが高まります。
というのも、あまりにグリップテープがボロボロだと、ラケットが大事にされていない感じがするからです。
大事にされているラケットのほうが、丁寧に張りたくなるんですよね。
もちろん、グリップテープの張替え頻度やこだわりには個人差があります。なので必ずしも「グリップが汚い=大事にされていない」ではないことはわかっています。
ただ、僕の場合個人でやっているので、あまりにも汚いときはラケットの持ち主に許可をもらって勝手に新しいグリップに貼り替えてからガットを張ることもありますw
そのほうが気持ちが入って良い仕事ができる気がしてしまうんですよね。
ただこれは、僕以外のストリンガーが同じことを感じているのか大いに疑問ですw
ストリンガーと相談しつつ要望を詳細に伝える
これは非常に効果的だと思うのが、ストリンガーに要望を伝えることです。
それも、ストリンガーに質問したり質問されたりといったやり取りを通して相談しつつ伝えるのが良いと思います。
これは相談してもらうことによって張りの方針が明確になるというのもありますが、それ以上に話を通じてラケットやテニスに対するあなたの思いが伝わりやすくなるのが大きいですね。
上でも書いたように、ラケットやテニスに対する思いが強いほうがこちらとしては丁寧に作業したくなりますし、話すことによってラケットの持ち主とラケットが結び付けられることによって、ラケットの背後に人の存在を感じ取れるようになります。
例えば、ずっと同じラケットを大事に使っていたとても仲の良い先輩から貰ったラケットと、すごくラケットを大事にしていたけど全然知らない赤の他人からメルカリで買ったラケット、どちらを大事にしますか?
明らかに先輩のラケットですよね。
それと同じで、相談してくる人だったらそれなりにラケットに対するこだわりがあるんだろうなと分かるし、話して人柄を知った相手のラケットとなれば意識せずとも丁寧に作業してしまうのが人間です。
相談なんて面倒に思われないかな、と思うかもしれませんが、少なくとも僕はラケットに関して相談を受けて悪い気は全くしませんし、むしろ少し嬉しいです。
仮に嫌な顔をされたとしたら次回からやめればよいだけの話です。というか多分されないんじゃないかな?
大型スポーツ店のバイトとかだとこれは厳しいかもしれませんが、やってみる価値は十分あると思います。
何日後にほしいのかを明確に伝える
これは、できるだけラケットを受け取り直前に張り上げてもらうためです。
ガットは張った直後からすぐ緩み始めます。特に張った直後に急激に伸びていき、その後は徐々に緩むスピードが落ちていくものです。
最初の方は1日単位で普通に緩むので、期日を伝えておくことでストリンガーの心遣いによってはあえて直前に張り終えてもらうことが可能になります。
例えば、1週間後に取りに来ようと思っていたのに、特に何も言わずにいると、大抵の場合1日後や2日後には張り上がってしまい、1週間後受け取りのときには既に張ってから5日後の状態…なんてこともありえます。
張りたてにこだわらない人ならいいかもしれませんが、気になる人はちゃんと受け取り期日は伝えておきましょう。
ただ、期日を指定したからといってすべてのお店やストリンガーが常にそうしてくれるわけじゃありません。
都合などで直前に張り上げできない場合もあるのでそこは注意が必要です。
前回の張りについて正直な感想を伝える
これは相手を選ぶかもしれませんが、僕の場合は言われたほうが嬉しいです。
前回の張りのココが良かった、ココが悪かったと正直に伝えてもらえると次回はそこを修正するための工夫を凝らすこともできますし、そうすることがストリンガーの技術アップにも繋がります。
実際僕も、初めはみんながいろんな文句を言ってくれたのでそれを参考に何度もやり方を変え、自分なりに真っ直ぐ張れる方法なども習得しました。
すごく仕事に誇りを持ってる人や頑固そうな人にあえて悪いところを指摘するかどうかは考えたほうが良いですが、少なくとも良かった点をフィードバックされて嫌な気持ちになるストリンガーは殆どいないはず。
僕なんかは逆に、何も言われないと「本当にこれで良いのかな?」と不安になってきます。
まとめ
ストリンガーに良い仕事をさせる方法は
- ガットを切って抜いておく
- ラケットを大事にしてる雰囲気を出す
- 詳細に要望を伝える
- 期限を明確に伝える
- 前回の張りについてフィードバック
こんな感じです。
完全に自分の欲望を書き連ねただけですが、あなたの役に立つと幸いですww
いい張り人を見つけてください。