憧れていたけど高くてなかなかできなかったフェデラー張りをやってみたので、張りやすさや打ってみた感想をお届けしたいと思います。
フェデラー張りとは

フェデラー張りとは、メイン(縦)にナチュラル、クロス(横)にポリを張るハイブリッド張りのことです。
通常、ハイブリッドで張る場合には縦ポリ横ナチュラル(あるいはナイロン)のことが多いのですが、フェデラーは縦ナチュラル横ポリを好んで使うためそう呼ばれています。
一般的に、メインガットのたわみが大きいほどスピンがかかると言われています。動きにくいクロス(横)のポリガットの上をメイン(縦)のナチュラルガットが滑って大きくたわむことで 柔らかな打球感とスピンを両立できるというものです。
デメリットは、 メインがナチュラルだと耐久性があまりなくすぐ切れてしまうこと。実際今回も6日間で切れてしまいました。
以前縦ポリ横ナイロンでハイブリッドにしたことがあったのですが、その時は1ヶ月近く切れずに持ち堪えました。
今回はアルパワーとx-one biphase(ナイロンマルチ)でフェデラー張りをしました。本来フェデラー張りはナイロンではなくナチュラルでやるものですが、ナチュラルは高いです。
そのため、ナチュラルに近い打感を実現していると言われるマルチフィラメントのx-one biphaseを使用しました。テンションは49-47です。
x-one biphaseがたまたま8mほど余っていたので使ってしまおうと考えたわけです。
張ってみた感想
今回張ったラケットはSpeedPro2015年モデルです。x-one biphaseは初めて張りましたが、こんなに滑るんですね。1度目はクランプがゆるすぎて滑ってしまいました。
クロスのアルパワーを張っている段階で、すでにメインガットに食いつく感じがすごくありました。ガットを編んで引っ張るときにもメインガットが擦れかなり削られているような気がしたのでオウルをうまく使って摩擦を減らしてあげると良いです。
打ってみた感想
かなり優しい打感でした。軽いサクッとした当たりでボールを弾いてくれる感覚があります。
最初は、縦ナチュラルは回転がかかりやすいなんてプラシーボだろと思って信じていませんでしたが、意外や意外、 本当によく回転がかかりました。
インパクト時、上に向かってラケットを振り上げる途中でメインのガットが引っかかってずり上がるような感じで回転がかかります。
確かにこれならハイブリッド張りがポリとナチュラルのいいとこ取りだと言って好むプロの気持ちがよくわかるような気がします。
ただ、使い始めて一日目ですでにメインのx-one biphaseにしっかりとノッチができていました。通常のポリだとそこまですぐに削れたりしないので、この調子だとすぐ切れてしまいそう。
経過を見ながら寿命なども確かめていこうと思います。
【追記】
6日で切れました。
Graphene xt speed proとの相性

僕はこのアルパワーとx-one biphaseをSpeed Pro2015年モデルに張りました。しかしこのラケットにはあまり合っていない組み合わせのような気がします。
Speed Proは18✕20の細かいストリングパターンです。そのため
- 飛ばない
- スピン性能<コントロール性能
- 切れにくい
などの特徴があります。しかし、アルパワーもx-one biphaseもあまり飛びません。僕のような 非力なプレーヤーは、飛びが抑えられるこのセッティングには少し苦労すると思います。
また、 スピンがかかりやすいガットの特徴も目の細かいSpeed Proでは活かしきれません。
それに、このラケットの持つコントロール性能を活かしたいのなら、ハイブリッドではなくアルパワー単体で張ったり、エッグパワーなどの柔らかめのポリを張ったりしたほうが良いと思いました。
エッグパワーとの比較
今まで使っていたGOSENエッグパワーと比べてみます。
まず スピン性能はハイブリッドの勝ちです。スピンのかかり方がハイブリッドのほうが強く、エッグパワーに比べスピンをかけるのが楽でした。
次に飛びについて。これも ハイブリッドのほうが良かったです。やはりメインのストリングが柔らかくなることで少し飛びが良くなる感じがしました。逆に、飛ぶようになったことでコントロールがしづらくなった感じもします。
コントロール性能は若干ですがエッグパワーの方が優っていました。ハイブリッドのほうが単純に飛ぶためコントロールがしづらく感じました。特に、シビアなタイミングでライジング気味のフラットを打つ時にはエッグパワーの方がコントロールしやすかったですね。
そして、耐久性について。まだ切れるまで使ってはいないので何とも言えません。
ただ、ポリ✕ポリがナイロン✕ポリに耐久性で劣るということは考えづらいです。メインストリングの角切れはハイブリッドのほうが少ないかもしれませんが、 真ん中で切れるぶんには、エッグパワーのほうが優秀とみて間違いないでしょう。
価格はエッグパワー1本張りのほうが安いです。ロールから切り出すガット代を考えるとエッグパワーの1本張りなら1000円ちょっとですが、アルパワーとx-one biphaseはそれぞれ800円と700円くらいで合計1500円ほどですから高いです。
ですからエッグパワーのほうが安いです。
総評
いいセッティングでした。金銭面や耐久性などは無視して打つことだけにフォーカスすれば、今まで使ってきたエッグパワーよりも好きです。スピンもかかりやすいし、よく飛ぶし、打球感も優しいし。
ただ、これから使ってみてどれくらいテンションが維持されるのか、どれくらい切れずに保ってくれるかが継続して使い続けるかの判断基準になるのかなと思います。
そこら辺がまた詳しく分かったら追記します。
金銭的に問題なければハイブリッドを試してみるのも面白いので、ぜひやってみてください。
追記
3月28日に切れました。もちろんメインのx-one biphaseのほうです。3月22日に張ったので正味6日間もったことになります。
真ん中が切れてしまったのでカド切れとかではないのですが、やはりナイロンがメインだと持ちませんね…。
打感は良いですがブンブンラケットを振る人にはあまりオススメできません。すぐ切れます。
すぐ切れても金はあるから大丈夫!って人なら張ってみると面白いかもしれませんね(笑)
