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「クロスバイクなんてどれも同じだから好きなのを選べ」ってホント?

クロスバイクなんてどれも一緒だから好きなの選べばいい

こういう意見は多いですよね。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12136651692?ccode=ofv&pos=12

しかし、本当にどれも同じなのか初心者にとってはわかりづらいところだと思います。

ここでは実際にいろんなアドバイスを見てクロスバイクを購入した僕が、これらの言葉の真意について教えていきます。

クロスバイクなんてどれも同じ?

この言葉は、半分本当で半分ウソです。

なぜか。それはこういうことを言う人の大半は既にロードバイクを乗り回しているような自転車玄人だからです。

すでにクロスバイクからのステップアップを経て正常に金銭感覚が崩壊している彼らにとって、5〜8万円くらいまでのクロスバイクなど、確かに大差ないのです。

コンポだって走行性能だってクロスバイクによって多少違いはあるけど、数万円のクロスとウン十万するロードの性能差をひしひしと感じている玄人からすればそんな差は有って無いようなもの。

そういう意味で、本当なのです。

しかし、これが自転車素人からすると全然話が違ってきます。

玄人にとって大した差じゃなくても、素人にとっては大きな差ということは多々あるからです。

クロスバイクにも違いはある

じゃあ、素人がクロスバイクを選ぶにあたってどういうところに違いが出てくるのか。

玄人にとっては大したことない違いかもしれませんが、素人にとっては知っておくべき違いを紹介します。

フロントフォークの素材

まず初心者にとって一番違いが感じられるのがフレームとフォークの素材だと思います。

特に、ハンドルに向かってダイレクトに衝撃を伝えるフロントフォークの素材は快適性に大きな影響があります。

素材の例としてフレームには鉄、クロモリ、アルミ、カーボンなどがあり、それぞれ特徴があります。

  • 鉄…他と比べかなり安価で衝撃に強いが重く、安い自転車で使われていることが多い
  • アルミ…比較的安価で軽くて衝撃に強いが振動吸収性には劣る、クロスバイクではよく使われている
  • クロモリ…鉄に少量のクロムとモリブデンを混ぜた金属で鉄より高価。重量はほぼ鉄と同じで重いが耐久性は鉄より高い
  • カーボン…高価だがアルミ以上に軽く、振動吸収性能が高いが衝撃耐久性は低い素材

一般的にはカーボンが一番で次がアルミ、その次が鉄、クロモリは好みによる、みたいな印象があるようです。

一般的に5万円前後のクロスバイクの多くに採用されているのがアルミフレームアルミフォークで、街中でめちゃくちゃよく見かけるGIANTのR3とかがこれにあたります。

これでも十分走行できるのですが、クロスバイクでもフォークがカーボンのものがあります。

クロスバイク界では、振動吸収性に優れており軽いカーボンフォークのほうがアルミフォークよりも上級アイテムとして位置づけられていて、実際僕が乗っているのもアルミフレームカーボンフォークのクロスバイクです。

アルミフォークの自転車に乗ったことがないので比較はできないですが、カーボンフォークは振動がマイルドで快適です。

ちなみにカーボンフレームのクロスバイクというのはロードバイクが買えるくらい高価なものなのでここでは紹介しません。

カーボンフレーム、カーボンフォークで構成されています。

ブレーキの機構の違い

↑ディスクブレーキ

クロスバイクの大きな違いとしてブレーキの機構があります。

クロスバイクのブレーキの種類には大きく分けてVブレーキ、ディスクブレーキの2種類があり、おのおの特徴があります。

今出ているクロスバイクに多いのはVブレーキ、最近増えてきているのがディスクブレーキといった感じです。

この両者の大きな違いは、どこを押さえて止まるかです。

Vブレーキはホイールのリム部分を押さえつけて止まるのに対し、ディスクブレーキはタイヤの横にあるディスクを押さえつけて止まります。これが根本的な違い。

その違いが具体的にどんな形で現れるかというと(優れている方)

  • タイヤ周りの見た目(デ)
  • 重量(V)
  • 雨天時の制動力(デ)
  • 価格(V)
  • 制動装置(V)か減速装置(デ)か

などに現れます。

まず見た目については、ディスクブレーキはリムを押さえないので、一般的なママチャリみたいにリムを銀色で平らなやつにする必要がありません。そのためディスクブレーキのほうが自由度が高く、格好良いデザインにすることができます。

さらにフォークにブレーキがつかないぶんタイヤ周りがスッキリとした見た目になります。

重量に関してはディスクが大型なぶん、軽量なVブレーキに軍配が上がります。

そして、雨天時の制動力については雨に左右されないディスクブレーキのほうが優秀と言われています。

またどちらが良いとは言えませんが、Vブレーキはかなりガツンと効くのに対し、ディスクブレーキは徐々に効く感じです。

このためVブレーキで前輪の急ブレーキをかけると後輪が浮き上がって怖い思いをすることがあります。

その点ディスクブレーキはガッとかけても効きすぎて後輪が浮き上がるということはあまりないので、その点は安心です。

ここまで見るとディスクブレーキのほうが優れているように思えるかもしれませんが、価格はディスクブレーキのほうが高いので悩みどころですね。

ちなみに僕が乗ってるのはディスクブレーキのクロスバイクです。

車体重量

そして、車体重量も大事です。

自転車を漕ぐのにはその自転車を持って運ぶのと同じだけエネルギーが必要なわけですから、軽いほうが負担が少ないのは間違いありません。

いわゆるルック車の中には、見た目はクロスバイクだけど重量を見てみたらめっちゃ重いものも結構ありますしね。

5〜8万円くらいの中価格帯のクロスバイクでは、10キロを切ればかなり軽いほうでしょう。11キロ、12キロくらいでも全然良いと思います。僕のクロスバイクは10.3kgでした。

ただ、自転車の重量は坂道を登るときなどは如実に疲労に反映されますから、ヒルクライムなどもしてみたい人は重さは重視したほうがいいですね。

コンポーネント

正直あんまり気にしてもしょうがないと思いますが、クロスバイクでもコンポーネント(コンポ)には差があります。

安いモデルにはどこのメーカーだかよくわからないコンポが使われていることもありますが、比較的高価なものには低グレードではあれどシマノのコンポが使われています。

ちなみにどんなコンポが搭載されているかはメーカーのホームページを見ればだいたい書いてあります。

いろいろ書いてきましたが、素材、ブレーキ、コンポ、以外は本当にどんぐり背比べだと思って大丈夫かと思います。

まとめ

クロスバイクは素人にとってはどれも同じじゃないと書きましたが、実際はここに挙げたような事以外は素人目に見ても大して変わらないとも思います。

ここに書いたような判断要素を参考にしつつ、あとは自分の気に入ったデザイン、メーカーのものを選べば良いと思います。

あなたも、楽しい自転車ライフを送ってくださいね。

【追記】2019/06/02

記事を書いた当時からだいぶ時間が経ちましたが、今なら「クロスバイクなんて見た目で選んどけ」と言いたいです。

性能の差など微々たるものだという意見は変わってません。

とにかく気に入って乗れれば自転車に乗ってるだけで楽しい気持ちになれますし、趣味として長く続くと思います。

見た目が気に入らない自転車に愛着は湧きませんからね。

ちなみに僕は自分の自転車の見た目がめちゃくちゃ気に入ってます(笑)

https://skcnat.info/crossbike-appearance-is-important/

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クロスバイクに関する記事が埋もれていて見づらかったので、全てジャンル毎に一覧にしてまとめました。

https://skcnat.info/crossbike-category/

他の記事を探す際には参考にしてみてください。

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大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

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