ママチャリからクロスバイクに変えたらどれだけ速く走れるんだろう?
とにかく速いクロスバイクがほしい!
しかし、実際に乗ってる僕としてはクロスバイクの速度にあんまり期待しすぎないほうが良いと思ってますし、速いクロスバイクなんて妄想だと思っています。クロスバイクの速さなんてどれも大差ありません。
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クロスバイクのスピードは大したことない
最初に言っておきますが、クロスバイクのスピードは大したことないです。
そりゃ、ママチャリに比べたら全然スピードは出しやすいです。速いのは間違いない。
大したことないってのは、僕みたいに過度に期待しすぎると思ったより大したことなくてガッカリするよ、ということです。
思ったよりスピードが出なかった
僕が今乗ってる、グランスピードを買ったときの話です。
正月にお年玉をもらった僕は、普段ならありえない行動力と決定力を発揮し、お年玉をもらったその日にグランスピードをAmazonカンザキバイクHPでポチりました。
https://skcnat.info/first-impression-granspeed80-md/
そして正月が明けるまで待つこと1週間、1月8日になり、やっと到着した自転車を開封し、組み立てに悪戦苦闘し、空気を入れるために最寄りの自転車屋さんまで押していき、空気を入れてもらい…
ようやく念願のクロスバイクにのって漕ぎ出したその直前までが僕の嬉しさのピークでした。
乗った瞬間の感想は
アレ、思ったよりスピード出ねえ
でした。
そんな筈はない。こいつは税込み80000円もした高級クロスバイクなんだ、前まで乗ってた15000円のママチャリとは訳が違うんだ。
父親が貸してくれたクロスウェイよりも上位モデルなんだ。こんなスピードしか出ないわけがない。
そう思い、力いっぱい漕ぎました。
結果、少し速くなりましたが感動するほどの速度ではありません。なんか微妙です。
確かにママチャリより速いですが、全然感動が無い。
クロスバイクってこんなもんだっけ?
そう思いました。
しかし、今なら分かります。
クロスバイクはそんなもんです
【追記】2019/06/02
この記事を書いた当時とは違い、いっぱいカスタムしたらそれなりに速くなりましたw
https://skcnat.info/crossbike-speedup-custom/
特に、カーボンホイール化とブルホーン化は結構効果があったように思います。
クロスバイクは夢のように速い自転車じゃない
僕はクロスバイクを買う前は
クロスバイク=自分の力以上のスピードを出してくれるすげえ自転車
みたいに思ってました。でも、実際には
クロスバイク=うまく使えば自分の力を最大限活かすことができる自転車
こんな感じでした。
うまく使えなければ、ほとんど普通のママチャリと変わりません。
頑張って漕いでもスピードはそれなりだし、長距離だって普通に疲れます。特別長い距離を走れるわけでもない。
https://skcnat.info/good-point-city-cycle/
下手したら乗りやすさに特化したママチャリに敗れる可能性すらあります。
クロスバイクは決して自分のポテンシャル以上の力を引き出してくれる夢の乗り物ではなかったのです。
【追記】2019/06/02
依然乗り心地ではママチャリには敵いませんが、こちらもカスタムによってかなり使い勝手は向上しましたw
https://skcnat.info/more-useful-crossbike/
期待しすぎるとガッカリする
僕のようにクロスバイクに過度な期待をしてしまうと、せっかく高い金を出してクロスバイクを買ったのに
なんだよ、こんなもんかよ
こんな気持ちになってしまいます。
実際、僕のようにクロスバイクに期待しすぎて、いざ購入してガッカリしてしまう人は少なくないようです。
http://charar-bicycle.hateblo.jp/entry/2017/10/07/162818
僕はなんやかんやカスタマイズしたり、長距離走ってるうちに速くラクに走るコツが分かってきたので、ガッカリしてやめるということはありませんでしたが。
ちなみにブルホーン化は長距離向きに、タイヤ交換は高速化や走りの軽さを出すために即効性があるのでオススメです。安いし。
https://skcnat.info/gran-speed-bullhorn-handle/
https://skcnat.info/bullhorn-handle-merit-demerit/
https://skcnat.info/crossbike-tire-32c-to-25c/
https://skcnat.info/thinner-tire-better/
結局、速く走るために大事なのは「人」
身も蓋もないですが、速く走れるかどうかは結局漕ぎ手の力によるんですよね。
今までママチャリでスピードを出せずに、あるいは出さずに走ってきた人がクロスバイクに変えたところでそんな魔法のようにスピードが出るわけじゃありません。
全然運動したこともなかった人がクロスバイクを買ったからといっていきなり100km軽々走れるわけもありません。
高速巡航や長距離走行を可能にする一番大きな要素は、自転車じゃなくて乗り手の脚力、体力なのです。
こういう屈強な人であれば十数キロの荷物を積載してぶっ続けで300km走ることだってできるし
僕みたいな非力な人間は荷物無しで100km走るだけでもわりとヘロヘロになっちゃうんです。
https://skcnat.info/hip-protection/
結局スピードが出るかどうかも、自転車で長い距離を走れるかどうかも、決めるのはあなたのフィジカルです。
過剰に期待しすぎないことを強くすすめます。
それでもクロスバイクは速い
しかし、期待しすぎなければクロスバイクは実に速い乗り物です。
本当のことを言ってしまえば、買った当時はスピードでねえとボヤいていた僕も、今では路面がキレイな平地なら多分30km/h以上で走り続けることも可能です。
なぜなら
- 乗り方のコツがわかってきた
- 乗りやすくカスタムしたから
です。
乗り方ってのはこういうのですね。
https://skcnat.info/low-gear-long-distance/
確かに初めは何もわからなかったので、あんまり速く走れないなとガッカリしてしまいましたが、もう大丈夫。
フィジカルが無いと速く走れないってのは事実ですが、これは乗り続けることで簡単に鍛えられるし
クロスバイクが思ったより速くないってのも事実ですが、逆に言えばイジればクロスバイクはかなり速くなります。
しかも、クロスバイクはいじりどころ満載ですから改造も楽しい。
だから、あんまり期待しすぎないで買ってからの工夫や練習過程を楽しいと思える人には、クロスバイクはめちゃくちゃ面白いのでおすすめですよ。
僕のおすすめの速いクロスバイク
しかし、「フィジカルや財力にモノを言わせた人間が速い」という身も蓋もない結論だけだとなんの生産性もない記事になってしまいそうです。
ということで、最後に僕のおすすめする速いクロスバイクを紹介しましょう。
この記事で僕が言う速いクロスバイクというのは
- フレームの形、いわゆるジオメトリーがロードバイクに近いもの
- コンポーネントが上位グレードに近い
こういうクロスバイクのことを指します。
ぱっと見だとクロスバイクとロードバイクの一番大きな違いはハンドルの形(フラットバーとドロップ)と思われがち。
ですが、それより大事なのはフレームの形、ジオメトリーですからね。
また、それぞれのメーカーの中からテキトーにロード寄りの自転車を選んだのではこのブログの沽券に関わるので、ここでは
僕がグランスピード80-MDの購入時に実際に購入検討したクロスバイク(もしくはその後継機)
を中心に紹介していこうと思います。
GIANT RX2
まずはクロスバイク界で最も有名と言って差し支えないGIANTの、RX2を紹介します。
GIANTのクロスバイクは
- ESCAPE R
- ESCAPE RX
- ESCAPE Air
など、いくつかシリーズがあります。その中で最もロードバイク寄りで走行性能に優れてスポーティなのがRXシリーズです。
RXシリーズはRX3から数字が少なくなるにつれて高価かつ高性能になります。
RX2を選んだのは、価格と性能のバランスが良かったためです。
最上位のRX1は、ロードバイク用としてもそれなりにしっかりしたティアグラというコンポーネントがついており性能が高いですが、値段が10万円以上します。
10万以上となるとロードバイクの入門車が買えてしまいますし、気軽に乗り回せるクロスバイクとしての強みが失われてしまいそうなのでRX1は選択肢から外しました。
そして、RX3は価格的にはかなり安価ではあるものの
- ESCAPE Rシリーズとの差別化が弱い
- 1万円ほどの課金でカーボンフォークのRX2が買える
などのことを考えると、RX1がスポーティなクロスバイクとして最もバランスがとれていると判断しました。
MERIDA グランスピード80-MD
次に紹介するのは、MERIDAのグランスピード80-MDです。
自分の乗っているクロスバイクですが、良い選択肢だと思ったので載せてしまいました。
グランスピード80-MDの良い点、悪い点などについて詳しいことは下の記事を参照ください。
https://skcnat.info/gran-speed-80-md-for-bicycle-beginner/
https://skcnat.info/reason-i-chose-merida/
重要なポイントは
- カーボンフォーク 標準装備
- 機械式ディスクブレーキ搭載
- の割に価格が安い
この3点に尽きます。この価格でカーボンフォークもディスクブレーキも積んでいるのはグランスピードくらいしかありません。
2020年モデルもさらに黒さに磨きがかかったシックなデザインとなっており、デザインもグッド。
個人的には今でもNo.1です。
TREK FX3 Disc
TREKの自転車も非常に悩みました。
というのも
- 油圧式ディスクブレーキ搭載
- カーボンフォーク装備
という点は、グランスピードと変わらないからです。価格はfx3 discのほうが1万円くらい高いですが、軽い力で制動可能な油圧式を採用していることを考えると一概に高いとも言えません。
そしてfx3 discとグランスピードともう一つ違う点が、フロントギアの枚数です。グランスピードがフロントトリプルなのに対し、fx3 discはフロントダブルです。
クロスバイクはフロント3段のことが多いですが、もう少し傾斜の少ない道を想定して作られているためロードバイクはフロントが2段なことが多く、この点はグランスピードよりポイントが高いです。
実際にクロスバイクで街乗りにしていても、フロント3段はなくても実用上全く困りません。フロントシングルにしようとしたこともあったくらいですからね。
https://skcnat.info/crossbike-front-single-custom/
速さを考えると上位モデルのfxsports4が選択肢に入ってくるはずですが、こちらはRX1と同じく価格が高いので泣く泣く外しました。
10万あればロードが買えてしまう!
Bianchi ローマ2 ディスク
こちらはスペックの割に価格が高く最終的にはあまり悩みはしませんでしたが、Bianchiのローマ4もそのきれいな色から選択肢に入っていました。
細かいスペックよりもこの色が好き!という人にとっては良い相棒になると思います。
なんだかんだクロスバイクは見た目が気に入るかってかなり大事ですからね。
あと、こんなん紹介しといてどの口がって感じですが、自転車は通販より店舗購入がオススメです。
だいたい通販のほうが安いですが、アフターフォローが0なのはだいぶキツイです。
※なんでも手入れ調整できる玄人の方は除きますw
速いクロスバイクを紹介したけど
ここまで、一般的に「速い」と言われるクロスバイクを紹介してきましたが、正直に言ってしまえば
クロスバイクの速さなんてどれも大差ない
のが実際のところです。ここにあるクロスバイクくらいまで選択肢を絞っていれば、一生懸命スペック比べるよりも
- 体力と脚力を磨く
- ホイールやコンポを換装する
- パーツを買ってロードを組む
こういったことをしたほうがよほど速く進めるようになると思いますw
https://skcnat.info/make-roadbike/
https://skcnat.info/crossbike-speedup-custom/
個人的には、クロスバイクを選んだ時点でスピードを追求するのはナンセンスだと思っているのでこんな皮肉めいた言い方になってますが、気持ちはめちゃくちゃ分かるんですよね。
だってママチャリより圧倒的に速いんだもの。
個人的にはクロスバイクをガチガチにカスタムするのオススメです。楽しいよ。
クロスバイクに関する関連記事
クロスバイクに関する記事が埋もれていて見づらかったので、全てジャンル毎に一覧にしてまとめました。
https://skcnat.info/crossbike-category/
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