映画の感想

映画「バクマン。」感想。亜豆さんが待ってくれないので原作ファンは見ちゃだめ

Amazonプライムビデオで実写版の映画「バクマン。」を見ました。Amazonプライムなんでも見れてサイコーっす。ということでレビューしていきます。

ちなみに僕は原作を全て読んでいるのでそれを前提にお読みくださいまし。

【追記】2019/05/31

※劇中の画像を載せるのは著作権的にNGとのことを知り、記事中の映像のスクショはすべて削除しました。権利者の方に申し訳なく思っています。

今後このようなことがないようにしたいと思います。

簡単なあらすじ

小さい頃から漫画家を目指していたがそんな夢も早々に諦め、普通の高校生活を送っていた真城最高(もりたか)と、文章の得意な秀才である髙木秋人の二人が、高校生で漫画家を目指す物語。

真城と高木の同級生であり声優を目指している美女亜豆美保が二人の漫画のヒロイン声優として起用され、それがかなったら結婚すること約束したことをきっかけに真城と高木は昼夜返上で漫画に没頭する。

同じく高校生の天才漫画家新妻エイジとジャンプアンケート一位の座を争うことになるが、勝つことはできるのか…?ふたりの友情・努力・勝利が見どころの映画です。

総合評価…2点

1点…つまらない、時間の無駄
2点…ふつう、特に良いとも悪いとも思わない
3点…まあまあ面白い
4点…かなり面白い、見どころあり
5点…めちゃくちゃ良い。永久保存版。

5段階評価だと2点です。ぶっちゃけそんなに面白くなかったかな、原作を読んでいたときのほうが3倍位面白かったです。

理由はバクマン特有の細かい会話や登場人物の心理描写が映画では尺の都合上省かれており登場人物に魅力が感じられなかったことです。

以下僕が微妙だなと感じたポイントを書いていきます。

 

サイコーを演じる佐藤健がぜんぜん合ってない

 

本作で真城最高(サイコー)役を演じた佐藤健さんですが、正直僕の中のサイコーと全くイメージが会いませんでした。

確かに冷静で淡々とシュージンの言葉を受け流す感じは合ってるのですが、原作だと下の写真の右のようにもう少しサイコーは可愛いキャラなんですよね…。

しかし、佐藤健さん演じるサイコーは表情が固くて怖かったです。

シュージンを突き放すような冷たい目がなんとも言えませんでした。

 

原作を2時間に詰め込むのは無理がある

最近マンガを実写化した映画は多いですが、結局どの作品も原作を先に見てしまうと原作とのクオリティのギャップを感じてがっかりしてしまうことが多いです。

バクマンもこの例に漏れず、悪くはないんですが非常にイマイチな出来でした。

バクマン自体コミックスで20巻、連載期間4年とそれなりに長く連載している漫画です。劇中ではサイコーたちの書いた漫画はWアースとこの世は金と知恵、PCPだけですが原作だともっとたくさんあります。

原作では中居さんは漫画を書いているうちに女の子といちゃつくことしか考えないデブとして描かれたり、平丸さんはもっとネガティブで漫画を書きたくないキャラが徹底されていたり、もっと人間臭く書かれていてサブキャラでも魅力的に描かれていました。

ただそこらへんを細かく組み込むだけの尺がなかったのでしょう、それぞれのキャラクターの人間性が細かく描かれることはありませんでした。バクマンのキャラは心情豊かに書かれているのが魅力だっただけに、原作ファンとしてはちょっと残念でした。

 

服部さんが陰キャ、エイジがうざい

数々の残念ポイントがありながら特に残念だったのが、服部さんと新妻エイジのキャラクターです。

服部さんはマンガへの情熱の欠片も感じられない陰キャ、エイジは才能を鼻にかけているところがひたすらにウザいやつとして描かれていました。

 

役者さんをバカにしているわけでわはないけど、例えば服部さん役はなんだか大して漫画好きでもないニートみたいな雰囲気で残念でした。

 

原作ではめちゃくちゃ漫画に対してアツくて真面目な編集者なのに、映画だと終始ボソボソしゃべるし真城たちが連載になってもあんまり嬉しそうにしてないし、ぜんぜん魅力がなかったのが悲しいです。

エイジも原作では、軽くて何考えてるかわからないけど、漫画に関しては鋭いことを言うキレ者キャラで、真城と高木のファンという感じなのですが、映画ではただただうざいだけのやつになってました。

 

病気が原因で休載しながらもマンガを書いている真城、それを手伝う福田、中居のもとにやってきて

「なんだか大変らしいですねぇ。おかげでこっちまで迷惑してますよぉ〜。」

「友情、努力、勝利ってw みなさんそれ漫画の中の話ですからね?」

「ヘタッw 先生もっとうまいはずなのになぁ〜。」

と言いながら、真城の絵の手直しをしていくエイジ。

とうぜん真城はその手を掴んでやめさせます。

そこで真城が放った言葉。

「やめてくれ…これは俺のマンガだ…俺以上にうまく描ける漫画家がいるわけない。」

いやいや、サイコーくんまでどうしちゃったんですか。顔が怖いし、エイジのほうが漫画描くのはうまいのは事実でしょ…そこは謙虚であってほしかった。

とにかく、このシーンを見てるとまじでエイジをぶん殴ってやりたくなりますね。なんでエイジをこんなウザいキャラにしてしまったんでしょうか。

敵キャラじゃなくて良いライバルだったはずなのに、天才漫画家のエイジがサイコーたちを見下しちゃったらただのウザいやつじゃん…。

ストーリー変えるのはいいけど、全体的にキャラの魅力が失われてしまってました。

 

【悲報】亜豆美保さん先に行く

 

 

「ずっと待ってるなんて…無理。」

 

なにより衝撃だったのは、亜豆さんがサイコーを待ってくれなかったこと。

劇中、なかなか漫画家になりきれないサイコーに対してあれだけ「待ってる」と言い続けたにもかかわらず亜豆さん、最後は待ってくれませんでした。

自分のキャリアを進めるためにはサイコーを捨てることすら厭わない亜豆さん。驚きすぎて2度見しました。

原作だとこんなに目をキラキラさせてずっと待ってくれていたのに、僕が見ていた映画はバクマンじゃなかったのか…(錯乱)

 

この映画のここが良かった!

この映画に良いと思ったところはほとんどありません…が、強いて言うならシュージンの役者さんが良かったです。

序盤のサイコーを漫画に誘うシーンとか、シュージンのマンガに熱い感じが出ていてすごく良かったです。

サイコーよりシュージンのほうが背が高かったのはちょっと違和感ありましたが、原作見てない人にとってはそこまで大した問題じゃないのでまあ良いとしましょう。

 

印象に残ったセリフ・シーン

全然プラスの印象じゃないけど、印象に残ってるのはエイジとシュージン・サイコーが白い精神と時の部屋みたいなところで、ペンを薙刀みたいに持ってインクをかけて戦っているシーンです。

要するに、3人とも頑張って漫画を書いて切磋琢磨しているよ、ということをあの戦いで表現したのだと思いますが、ぶっちゃけ尺が長い割に全然意味わからないし、なんのために入っているシーンなのか理解不能でした。

 

ただ、あのシーンを作りたいといった人がいて、スタッフたちがそれをイメージ通りに作り上げることができるのだとしたら凄いことだなと思いました。

あんな突拍子もないシーン、僕なら思いついても入れようとは思いません。

こんな人におすすめ

この映画は原作と比べるとあまりにもビミョーな出来すぎておすすめしません。強いておすすめするとしたら原作を読んだことがない方ですね。

ストーリーを原作通りにせず色々と変えたのはとても良いことだと思いましたが、変え方が色々まずい作品だったような気がします。

個人的にはおすすめしません。原作のほうが面白いですよ。

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とおる

とおる

大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

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