即日内定が出る?みたいな噂のミーツカンパニーに行ってきました。
21卒が実際に行ってきた感想を書いていきたいと思います。
結論から言うと、正直言って微妙でした。
良いところもあったんですが、個人的には微妙さの勝るイベントだったなあという感じです。
どこが微妙だったのか、どこが良かったのか書いていきます。これから参加する人の参考にでもなれば。
クリックでジャンプ
ミーツカンパニーの微妙だったところ
ミーツカンパニーの微妙だったところは
- 企業の悪いところがあまり見えない
- 興味ない会社に個人情報を渡さなきゃいけない
- アフィ記事読んでるみたいで萎えた
- ご飯を食べる時間がない
- 思ったより一方通行で退屈
- 即日内定とかは殆どない
- 人事の話を聞いててもあまり惹かれるものがなかった
こんな感じです。以下もうちょっと詳しく書いていきます。
企業の悪いところがあまり見えない
僕の場合キャリアパークの営業電話で言われるがままに参加したのでどういう触れ込みだったか知りませんが、このイベントは企業に近いところからなんでもかんでも知れる感じのイベントではありません。
イベントの流れとしては
- 各社説明
- グループワーク
- 座談会
- キャリア相談(時間外、希望者のみ)
みたいな感じで①〜③合わせて4時間半くらいあったのですが、配分的には①:②:③=5:1:4(④は行ってないので不明)みたいな感じでした。
これだけ見ると説明とそれ以外で半々くらいに見えますが、実際には座談会の7〜8割くらいは企業からの追加説明みたいな感じだったので、全体の7割くらいは一方的に説明を受けてた感じです。
こうなると殆ど企業→学生の一方通行なので、企業の悪いところとかを質問しようにもほとんど聞けません。
もちろん座談会を追加説明じゃなくて純粋に質問タイムにしてくれた企業にはそういうぶっちゃけたことも聞けましたが、そういう企業は9社中2,3社しかありませんでした。
思ったより双方向的なイベントじゃなくて、小さめの合説みたいな感じでしたね。
興味ない会社に個人情報を渡さなきゃいけない
次に困ったのが、興味のない会社とかがインターンの日程を聞いてくること。
ミーツカンパニーは実際に行くまでどんな企業が来るかわかりません。僕の場合、ほぼ全部の企業が今日初めて知る会社でした。
だから、中にはまるっきり興味のない企業もいっぱいあるわけですが、座談会の途中(あるいは終了後)に、いくつかの企業はインターンの日程を尋ねる紙を渡してきて、当然のように名前、電話番号、メールアドレスなどを書かされました。
もちろん書かないことも可能っちゃ可能だとは思いますが、みんな言われるがままに書いてて断りづらい雰囲気ではあります。
何もしなければインターンに応募してくる学生は少ないだろうしこうやらざるをえないのでしょうけど、正直ちょっと嫌でした。
内定者を働かせてる会社ばっかりで引いた
このご時世よくあることなんでしょうが、企業の説明に登壇する人に内定者が多くてちょっと引きました。
単純に就活生に年齢の近いリクルーターを用意して話しやすい雰囲気を作るという目的ならまだしも、普通に企業のPRとかやらせてんのはどうなの?と個人的には思います。
というのも、どう考えてもまだ入社してもいない大学生の内定者を正社員同様の待遇で扱っているとは思えないからです。普通に人材不足の会社が、インターン生を時給1000円とかでバリバリ働かせているのに近いものを感じます。
もちろん自分で働きたいからやってる内定者もいるし、それ自体が悪とは言い切れないだろうけど、会社の戦力として働かせるんだったら内定者じゃなくて社員の肩書と待遇を与えてあげないと、単に内定者の労働力を会社の都合よく搾取しているようにしか見えない、、と僕は思います。
アフィ記事読んでるみたいで萎えた
これは一般的には感じないかもしれませんが、僕はこのミーツカンパニーというイベント自体が、検索結果にはびこる内容ペラペラのアフィリエイト記事みたいに思えて萎えました。
学生に対するメリットが薄いような気がしてならないのです。
どういうことか、アフィリエイトで例えて説明します。(アフィリエイトがなんだかわからない人は読み飛ばしてください)
以前アフィリエイトを自分でやっていたのではっきり言えるのですが、僕はアフィが嫌いです。
なぜかというと、飯が食えるほどのアフィリエイターになればなるほど、ユーザーの利益がないがしろにされる傾向にあるからです。
アフィリエイトは
- ユーザー(消費者)
- 販売者(生産者)
- アフィリエイター(↑2つを結ぶ)
の3者間で、商品やサービスをアフィリエイターがユーザーに紹介して斡旋料を取るわけですが、金が絡むので結局は
- 商品を売る人
- アフィリエイター
この2者の利益ばかりが追求され、結局
- 情弱の消費者が
- アフィリエイターなんていなくても知れるような
- しかも大して良くもない(紹介料が高いだけの)商品を掴まされる
という形になります。そこに、「金は与えられた利益の対価だ」という、ビジネスのあるべき姿はありません。
売り手とアフィリエイターだけが得をし、情弱の消費者は不当に高い青汁をありがたがって買わされ、最終的にはアフィリエイターも売り手も「自分はなんでこんな社会に利益を産まない仕事を一生懸命やってんだろ…」と喪失感に苛まれます。
上記は僕が自分でアフィリエイトをやってて思ったことです。
でも、こういう立場の弱い者から搾取するビジネスはそもそも破綻しており、誰も得をしません。
しかし、ミーツカンパニーをはじめとした就活イベントにも同じことが言えると思うんですよね。
ミーツカンパニーが売り手、DYMがアフィリエイター、就活生が消費者です。
参加企業はDYMに金を払っています。
アフィリエイトでも「商品を売るためにはまずは役に立つ情報を提供して客を集めろ」といいますが、それが
「キャリアコンサルするよ」
とか
「優良企業に即日内定!」
とかいったキャッチフレーズに変わるわけです。就活生は自分の食い扶持を得られるかわからないので必死です。仮に微妙そうなイベントでも、なんか有益そうだと思ったら
「とりあえず行ってみよう」
ってなります。だから、イベント自体が微妙でも、そこに集まる企業(≒商品)が微妙でも、就活生は集まります。
そこで、表面的で薄っぺらくポジティブな情報を流すアフィリエイトサイト(マ○ベストとか)の記事みたいな企業PRが行われるのです。
「成長率〇〇%で成長環境にあります!!」
「若い人へと裁量権が与えられるし、私の同期にも初年度から年収1000万超えてる人もいます!!」
みたいに、ネガティブな情報(exボーナスがない、残業代はみなし、初年度1000万なんて同期トップだけ、とか)は全てシャットアウト(聞かれたら答えてはくれるけど、積極的には伝えない)して、意識高い(けど視野の狭い)就活生を焚き付け、もしかしたら超絶ブラックかもしれないのに
「こんなすごい会社なのに今まで知らなかった!めっちゃ稼げるし若手の裁量が大きい会社なんだな。思考停止して大企業目指してる他の学生より、こっちのほうが全然良くね??」
みたいなふうに思わせちゃうわけです。実際、僕も一瞬そう思いました。
そして、懇切丁寧なリクルーターをつけて相談に乗ってあげていかにもあなたのことを考えてますよ感を出して就活生をエージェントに頼らせます。
でも、実際のリクルーターの目的は
就活生のキャリアを考えているフリをして、いかに沢山の就活生を顧客の企業に送り込み、紹介料をもらうか
この一点だけです。リクルーターがいかに人格的で個人単位では就活生のことを本気で思っていても、そのリクルーターを雇ってる会社の目的は結局のところ顧客に学生を斡旋して金をもらうことです。
ここまで言うのも、僕が当初その情弱の側にいたからです。
他の就活生と話していて知ったのですが、エージェントは就活生にしつこく営業電話してきます。そして、とにかくイベントに来い来いと言ってきます。空いてる日は全てイベントに来いと言わんばかりに。
僕も最初キャリアパークから電話をもらったとき、
「全然関係ない人なのに自分の就活のことを考えてくれて、エージェントの人はなんて親切なんだ」
と思いました。確かに、その時電話応対してくれた人は親切で、親身になってくれました。
でも、よくよく思い返してみればあのとき案内されたのは僕の状況に応じたアドバイスというよりは、単に
「ちょうど今就活相談イベントやってるから、来れば?」
みたいなノリで、当然電話応対してくれた人が僕のキャリア相談をしてくれるわけでもありません。電話応対の人からしたら、単に紹介料を運ぶカモがネギを背負ってやってきたからおだてたり親切にしたに過ぎません。
実際、思ってたほどためになった感じはしませんでした。
話は逸れましたが、新卒紹介エージェントのビジネスは結局情弱の新卒を搾取するアフィリエイトみたいなものだと感じ、僕はめっきり萎えてしまいました。
ご飯を食べる時間がない
上のに比べれば小さな不満だけど、10:30〜15:00という時程なのにごはんを食べる時間も場所も雰囲気もありませんでした。
申し訳程度にお菓子をくれましたし、昼ごはんを食べられないだけで不機嫌になるような人は少数と思いますが、20分くらいだけでも飯食わせれば、企業の退屈な説明ももう少し集中して聞けた…かもしれません。
即日内定とかは殆どない
これは僕らのテーブルだけかもしれませんが、即日内定とかはなかったように思います。
他のテーブルではあったのかな?
ミーツカンパニーは即日内定とかそこまで強調してなかったと思うのでそんな不満はありませんが、イベントの日程的に即日内定なんてありえないと思います。
というのも、上にも書いたようにミーツカンパニーは思ってるより一方通行なイベントで、学生のターンが非常に短いです。あっても一社あたり10〜15分くらい。
学生の行動や言動を企業が見るような時間がほぼないので、よほど強烈な個性や能力がない限りこのイベントだけで即日内定は多分できないんじゃないかな、と。
というか、こんな短い時間で内定が出せるんだったら、人事が大学生っぽい服装してほしい学生のいる大学に行き、片っ端から声をかけたほうが早い気がしますw
ただ、後日リクルーター面談やインターンに繋げることができるので、そこで内定が出るということは十分考えられると思います。
人事の話を聞いててもあまり惹かれるものがなかった
これは主観もいいところですが、人事の話を聞いててもあまり魅力を感じませんでした。
あくまで僕の感想です。
ミーツカンパニーの良かったところ
- 参加費が無料
- 企業の人事と少し話せる
- なかなか表に出てこない会社を見られる
- 人事や質問によっては為になる話が聞ける
- お菓子がもらえる
- 就活生の友達ができる
- ちょっとしたグループワークの練習ができる
こんな感じ。以下詳細です。
参加費が無料
参加費は交通費以外かからないので、お金の心配はする必要がありません。
企業の人事とフランクに話せる
また、企業によりますが座談会では人事の方とそれなりにフランクに話せます。
一瞬ためらいましたが、「会社の嫌いなところはどこですか」とかそういう質問も全然オッケーな雰囲気でした。
- 人事の方の受け答え
- 座談会で補足説明するか、質問タイムにするか
- 人事同士の会話の雰囲気
などからも、企業の雰囲気が少しわかります。
こういうとこは良かったです!
なかなか表に出てこない会社を見られる
また、ミーツカンパニーでは知らない企業を知ることができました。僕が見た限りでは、9社中8社は知らない会社でしたw
しかし、規模の大きな会社や上場企業なども沢山ありますし、知らないからといってダメな会社だとかそういうことは全然なさそうでした。
人事や質問によっては為になる話が聞ける
これは運ですが、来てくれる人や自分たちの質問によってはためになる話が聞けます。
今日僕がこのイベントで聞いた中では、就活が大得意だったという方の「就活で内定をもらう方法」が為になったなあと思いました。
その方の話を聞いて思ったのは、結局就活というのは
企業の求めるものを想像して、仮説検証をすること
が大事なのだな、と分かりました。
お菓子がもらえる
また、ミーツカンパニーではお菓子がもらえます。
- 餅太郎
- 小さいひとくちゼリー
- アメ
- ポイフルみたいなキャンディー
- 忘れたけど何か1つ
を同じテーブルの5人で分けました。量は少なく、正直なくてもよかったですw
僕はじゃんけんで最下位になり、ポイフルみたいなキャンディーを食べました。
2粒食べてあとはみんなにあげましたw
就活生の友達ができる
また 自分から積極的に行けば、就活生の友達もできると思います。
就活生の友達が欲しい人は行ってみるのもありかも。
ちょっとしたグループワークの練習ができる
また、グループワークの練習もできました。
終わったあとに企業の方からフィードバックがあり、ふつうに為になるお話を聞けました。
ただ、とても簡易なものだったしフィードバックもベタな感じだったので、グループワークを何回かやったことのある人にとっては余り得るものがなったのかもしれません。
まとめ
文句を4000字近く書き連ねてしまいただミーツカンパニーをdisるだけの記事みたいになってしまいましたが、これはあくまで僕の感想です。1回も行ったことがない人なら行ってみるのもありかも。
本当だったら↑ここにミーツカンパニーのアフィリエイトリンクを置いてお金を稼げたはずなんですが、僕は自分が良いと思わないものを紹介するのはいやなのでやりませんw興味があれば自分で検索して探していってみてください。
ちなみに、僕はもう一度行くかと言われたら行きませんw
長い記事にお付き合いいただき有難うございました