資産・お金の話

現金よりクレカのほうがお金が貯まるって、マジで言ってるのか?

2021-07-04

最近お金を貯めることに快感を感じているわけですが、そういうことに興味を持っているとYouTubeとかでもお金系の動画ばかり流れてきます。

そこでみていると、「現金よりクレカのほうがお金が貯まる」と主張する動画がありました。Googleで検索していても、ネットで声高に主張している人の多くは現金よりクレカのほうがいい、お金が貯まると主張しています。

僕はこれに声を大にして「No」を突き付けたい、つまり「現金払いしている人のほうが絶対にトータルの金残りは良い」という主張をしたいと思います。

自分の状況はどうなのか

ちなみにここまでクレカ払いを毛嫌いしておきながら、実際の僕はクレカ払いを普通に使っています。

ただ、使うのは固定費の支払い時のみです。変動費の支払いにクレカは使っていません。

家賃、水道光熱費、携帯代、投信の積み立てなど、

  • どうせ支出せざるを得ないと分かっていて
  • 過去の経験的に自分が無駄遣いをすることがない

こういう固定費の支払いのみクレカを使っています。残りは基本的にデビット、最近では現金のみ。

このあたりはクレカ支払いにしてもムダが増えないし、ポイントというクレカのメリットのみを享受できるのでクレカを使用しています。

大学生の頃は全部の支払いをクレカにしていたこともありましたが、マジで無駄遣いが多かったのと支払いが後から来るのが精神的に嫌だったのでやめました。

クレカのほうがお金が貯まる派の主張

僕が見た動画の中で、クレカのほうがお金が貯まる派は下記の主張をしていました。

ポイントが貯まる

クレカはポイントが貯まるからお得という主張です。

確かにクレカはポイントが貯まります。それは間違いない。

しかしクレカと現金どちらがお金が貯まるかという議論においては、ポイントが貯まるというメリットだけでなくその他のデメリットも勘定したうえでどちらがいいか判断しなくてはなりません。

そして、クレカで貯まるポイント以上に、クレカを使うことによる無駄遣いの増加のほうが、はるかに最終的な手残りに影響を与えます。

クレカ支払いで貯まるポイントなんてせいぜい多くて1%程度ですが、米国での研究によるとクレカを使うことにより無駄遣いが数十%単位で増えるという統計もあります。

考えてもみてください。利益率を3%とかしか取れない飲食チェーン店が、3%とか決済手数料を取られるクレカをどこもかしこも導入しているのかを。それは、手数料があっても、クレカを導入することで皆それ以上にたくさんお金を使ってくれるからです。

楽天がカード事業で「楽天カードマーン!」ってあれだけCMを打つのも、それでぼろ儲けしているからです。なぜクレカ事業でボロ儲けできるかというと、クレカを導入する事業者に対して、高い手数料以上のメリットを提示できているからであって、そのメリットというのは要するに「クレカを導入することによって客に必要以上にお金を使わせることができるから」です。(あとは少数の頭の悪い(あるいは純粋にお金がない))人がリボ払いとかでバカ高い金利を払うからです)

クレカという商売が成り立つのは、「クレカによってみんながめちゃくちゃ無駄遣いするから」なんです。

もちろんクレカで無駄遣いをしない人もいるかもしれませんが、おそらくかなり少数派だと思います。
変動費の支払いにクレカを使っている人は(おそらく自覚できていないだけで)多かれ少なかれ余計な出費をしています。気づいていないだけです。

仮に1%ポイントが付こうと、例えば月に5万クレカで支払いをしている人は501円無駄遣いするだけでポイント以上に損をしているわけです。

実際過去の自分も含めて、クレカによる無駄遣いをポイント還元率以下に抑えられている人なんてほとんどいないと思いますよ。

しかもクレカのポイントはちゃんと運用先を考えないと現金同様には扱えませんし下手したら1%のポイント還元率以下の無駄遣いでもポイント以上に損になるとも考えられます。。

ATM手数料が不要

クレカは確かに現金を下ろして使うのと違って、ATM手数料がかかりません。

しかしATMの手数料なんかより、前述した無駄遣いの額ほうがよっぽど手残りに影響を与えます。

しかもATMなんて月1回金を下ろせれば十分でしょうから、住信SBIネット銀行をメイン銀行にすればすべて解決します。預金額が少なくても、手数料は月3回まで無料です。

自動で家計簿をつけられる

これも言わんとしていることは分からなくもないんですが、個人的にはあまり意味がないかなと思っています。

というのも、僕がそうだったんですが、家計簿って「自分で手を動かしてお金の減少を記録し、噛みしめる行為にこそ意味がある」んですよね。

もちろん手を動かして記録をしなくても、支出額や自分の資産を把握するという意味はあるし、実際クレカとマネーフォワードを使えば支出はちゃんと把握できるので一定の意味はあると思います。

ですが僕みたいに、自動化されていないと家計簿すらつけられないような人間は、自動で家計簿をつけたとしてもそもそもそれをあまりちゃんと確認しないと思うんですよね。

それに、自動で家計簿が付こうが付くまいが、無駄遣いが増えたら意味がありません。それもクレカのせいで無意識に無駄遣いしているのだとしたら、家計簿がついていようといまいと使用時には無駄を自覚できないのですから、減らしようがありません。

それなら初めから1か月の間に支出できる金額を決めておいて、明細とか細かいことはいいから絶対にその範囲内でやりくりするようにしたほうが簡単だし、確実だと思うんですよね。

まとめ:平均とったら絶対クレカ使用者のほうが金を無駄にしていると思う

クレカがお得だと感じている各位は、一度冷静になって見直してみてもいいんじゃないかなと思います。

あなたにクレカ使用をおすすめするその人は、動画の概要欄におすすめのクレジットカードのリンクとか貼っていませんか。

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とおる

大学生。好きなことはテニス、文章書くこと、ダンスミュージック、嫌いなものは忘れ物、銀杏、絡まりやすいもの。 大学一年の夏休み、ひたすら自分の時間を提供して怒鳴られこき使われるバイトと暇を持て余す自分に嫌気が差しこのブログを始めました。 コメントとかもらえると嬉しいです。

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