【デジイチ初心者必見】一眼レフMモードの使い方をわかりやすく解説

いい写真を求めて一眼レフ、ミラーレスを購入したみなさん!オートモードで写真を撮っていませんか?撮れた写真を見て「なんだかしょぼい…」なんてしょげている場合ではありません!

せっかく高いカメラを買ったのにオート撮影なんてスマホとおんなじ使い方をしていてはもったいない。マニュアル撮影を使うことで写真を自分のイメージに近づけることができるのだから!

ということで今回はデジイチ初心者の方に向けてマニュアル撮影の基本について説明していこうと思います!それではいってみましょー!




マニュアルモードとは

http://photo-studio9.com/sensor-dust-check/より。センサーってこんな感じ。

マニュアルモードは自分で写真の露出を決定する撮影モードのことです。逆にカメラに全て露出を決めさせるモードをオートモードと言います。「露出」といわれてもピンとこないかもしれませんが、これは簡単に言うとイメージセンサが光に対して「露出」することを言います。

露出しすぎると写真は実際の景色に比べて明るくなり、露出不足だと暗くなってしまうのでこれをうまいこと調節してあげる必要があります。
そのために設定しなきゃいけない要素は3つ。

①シャッタースピード
②F値
③ISO感度

です。

①シャッタースピード

高速シャッターで被写体の動きを止めました。

シャッタースピードはSSなどとも書かれ、その名の通りシャッターを切るスピードのことです。たとえばSSが1秒ならば、イメージセンサに1秒間光が当たるということです。

SSを長くするメリット

・光を多く取り込める
・長い時間を一枚の写真に押し込めることができる

そしてデメリット

・手ブレしやすくなる
・長時間露光によるノイズが出やすくなる

具体的にSSを長くする場面を挙げると

・暗所で撮影するとき
・車のライト、星や川など動いているものの軌跡を写したいとき

などが代表的です。SSを大きくするときは、ブレを抑えるためにカメラを三脚に据えるのが一般的です。

次にSSを短くする場合です。この場合のメリット

・手ブレが起こりにくい
・速い動きの被写体を止められる

デメリット

・光量が減る

短いSSは主に

・明るい屋外で撮るとき
・動きの速い物を撮るとき

などに使われます。晴天の屋外で写真を撮る時にSSが長すぎると露出オーバー(=露出のしすぎ)で画面は真っ白く飛んでしまいます。なので日中の屋外で写真を撮る時はSSを短くし光量を抑えます。

②F値

F値とは絞り値のことです。瞳の大きさ(=光量)が虹彩によって調節されるのと同様、カメラも絞り羽を動かして光量を調節します。
F値が小さくなると絞りが開き、F値が大きくなると絞りは絞られて光が通る穴は小さくなります。
F値とその効果の関係は下の表にまとめてみました。

F値 小さい 大きい
絞り 開く 絞られる
センサに届く光量 多い 少ない
被写界深度(ピントの合う範囲) 狭い(ボケやすい) 広い(ボケにくい)

多くのレンズはこんな感じでF値が書いてあります。ここに記されるのは開放F値といって絞りをめいっぱい開いた時のF値です。この場合F2とあるので、F2より上の範囲でF値を調節できるということです。

また、ズームレンズの場合は「EF-M18-55mm F3.5-5.6」などのように範囲が書かれています。これは18mmの広角端の開放F値がF3.5で、55mmの望遠端では開放F値がF5.6であるということを示しています。

開放F値では背景がボケやすいため、デジイチ初心者はとにかく開放で写真を撮る傾向にありますが、開放F値で撮ることにはデメリットもあります。ピントの合う範囲が狭いので、輪郭のはっきりしないぼんやりとした写真になりやすかったり、写真の端が暗くなる周辺減光が目立ったりするためです。なので、開放からすこし絞って撮影したほうがシャキッとした写真が撮れるということは知識として覚えておくといいと思います。

実際にF値を変えてみると次のような変化が表れます。

開放値F2で撮影。後ろのPENTAXの文字は読めない。

F4で撮影。全体的にシャキッとしたがまだPENTAXの文字は読めないままだ。

F8で撮影。ようやくPENTAXの文字が読めそうなくらい全体的にはっきりと写っている。

手前のレンズキャップにピントを合わせていますが、絞れば絞るほど後ろにあるレンズキャップがはっきりと写るのがわかると思います。これがF値の操作による表現の変化です。

③ISO感度

ISO感度とは光を受け取るセンサーの感度のこと。ISO感度を上げるとセンサーが受け取った光の信号を増幅します。これによって小さな光でも撮影できるようになります。

ISO感度を上げるメリット

・シャッタースピードを稼げる

ISO感度を上げるデメリット

・光の信号と一緒にノイズも増幅してしまう

ISO感度を上げるとそれだけで画像が明るくなるかと思いきや、ノイズが増えるため画像がザラザラになったり実際にない色が入ったりして写真の表現力が落ちます。

布地を撮影してノイズをチェック。それぞれ中心部を拡大して比較する。

ISO100 糸の質感が感じられる。

ISO400 少し細部が潰れているが誤差の範囲内。

ISO3200 明らかに細部がぼやけている。

ISO25600 細部はほとんど残っておらず、色ノイズもひどく写真全体の色もおかしい。

あくまで僕の主観ですが、現在売られているエントリークラスのデジイチの場合ISO1600〜ISO3200くらいまでならノイズが許容範囲という感じで、それ以上は写真の細部が潰れて汚くなってしまうものが多いです。




スポンサーリンク

露出における「段」

露出を調節する際に、「絞りを○段分絞る」とか「SS○段分」といった言い方をすることがあります。これは専門用語で、SS、F値、ISO感度といった指標を統一してくれる単位です。例えばSSを一段分上げ(=短くし)て絞りを一段分開く(F値を下げる)と、写真全体の明るさは同じとなります。(撮影結果は異なりますが)

3つの指標での一段分とは

SS…2倍、1/2倍を一段分という
F値…1.4倍(√2倍)、1/1.4(1/√2)倍を一段分という
ISO感度…2倍、1/2倍を一段分という

例を挙げると、SSが1/200から1/100の変化を一段分の変化、1/100から1/50の変化を一段分の変化といいます。ISO感度もSSと同じくISO100からISO200が一段、ISO200からISO400が一段です。F値はF2からF2.8を一段分、F2.8からF4を一段分の差と言っています。

設定を変えても撮れる写真の明るさを変えたくない場合には、上の3要素の変化が何段分なのかを考えるとうまく明るさを調節することができます!

まとめ

シャッタースピード、F値、ISO感度。この3つの意味とその役割を覚えれば様々な写真を撮ることができるようになります!

オートモードでは目の前の景色を忠実に再現することに重きをおいていますが、マニュアルモードを使いこなすことで被写体をうまく強調したり、被写体の動きを写し取ることだってできます。写真表現の幅を圧倒的に広げることができるので、みなさんも本格的なカメラを買ったならMモードを使ってみてください!それでは!