【漫画】こち亀最終巻200巻ネタバレあり1話ごとの感想レビュー。【一万文字以上】

本日9月17日、皆さんも知っている国民的長寿マンガ、「こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称:こち亀)」のコミックス200巻とジャンプのこち亀最終話掲載号が同時に発売され、連載終了を迎えました。

本屋さんに行ったら200巻とジャンプがおいてありました。はじめはジャンプの方を買おうと思っていたのですが、隣に置いてある分厚いコミックスを見て、いままでこち亀の愛読者であったことを思い出し、コミックスを買ってしまいました笑。

ニュースで聞いてはいたものの、ずっと身近にあったこち亀が終わるというのがなんだか実感がわかなかったけれど、今日コミックス達が並んでいるのを見て、ああ終わったんだなーとノスタルジーに浸ってました。悲しいような気もしますが、そうでもないような気もします。いや、やっぱり寂しいです。

僕とこち亀の出会い

何でこんなに寂しいのかというと、僕はこち亀すごく好きだからです。

小さい頃から兄がこち亀を集めていて部屋の本棚にはいつも大量のこち亀がありました。今となってはもう何度読み返したのかわかりません。

どのくらい読んだかというと、絵がらで何巻頃の話なのかわかったり、冒頭部分を見てオチがわかってしまったりするくらいです。親達世代の話を聞いて、「何でそんなこと知ってるの?」と聞かれて「こち亀に書いてあったから!」なんてやりとりは何度もありました。

それもすべて暇な時間にこち亀ばかり読んでいたおかげ?でしょう。そのくらいこち亀にはお世話になりました。個人的には50~90巻あたりが一番好きです。150巻以降はコミックスはあまり見ていませんが、そのあたりを読んでいた当時は描写が雑だとか時事ネタばっかりとか、バラとたわむれる部長が気持ち悪いなとか思っていました。

正直言ってあまり好きではなかったです。しかし後になって読み返すとなんだかんだ面白いです。こういうところがこち亀の不思議な魅力ですね。

そして気づけば200巻発売って、秋本先生は本当にすごい。それと終盤180巻あたりから分厚くなっていったコミックスは200巻と40周年記念を合わせるためなのかな?という形で自分の中で勝手に納得しました笑。今日は、そんな秋本先生に敬意を表して200巻の感想をまとめていきたいと思います!

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200巻をレビュー!

それでは200巻の感想を書いていきたいと思います!

1話 新世代の巻

あらすじ

中川と両さんがドライブをしていたところ、スーパー電子工機(名前初めて知った)社長である電極スパークが現れ、その息子電極プラスの体操着を学校に届けるように頼まれる。そこから二人がプラスの通うハイテク小学校である私立電子学校に向かうところから始まる。

学校内ではありとあらゆるものが自動化されているうえ、なんとその作業には小学生達も携わっていた。二人はその様に圧倒されながらも新しい世代の熱心な姿勢に希望を見いだす。

感想

こち亀はその時代の新しい技術やトレンドを織り交ぜた話が多い。この話も自動運転技術やドローンなどいま発展途上の技術がたくさん出てくる。

個人的にはあまり面白い話ではないと思う。特に面白いやりとりがあるわけでもなく、ただ両さん達がドライブの途中に小学校によるだけの話なのでそこまで面白みはない。

ただお話が書かれた当時の世の中をそのまま書いているので、後から見返すと「ああ、こんな時代だったな」と懐かしがって楽しむことはできるかもな、という感じ。

2話 メジャーデビューの巻

あらすじ

両さんが、本田、保可炉、雛野ら三人のボカロバンドの曲を聞いているところから始まる。三人のバンドがメジャーデビューすると聞いた両さんは、3人のバンドにむりやり入ることで金儲けを企むが、会社での面接で両さんは結局バンドからはじき出されてしまう。帰る途中に録音していたアイドルの歌にディレクターでもないのにだめ出しとアドバイスをし、後日そのアイドルの曲が大ヒットし両さんが調子に乗る、というお話。

感想

僕はボーカロイドにあまり興味がないので、正直に言うとつまらなかった。両さんが悪知恵を使って金儲けを企み、一見成功したように見せかけて誠大に失敗するというのがこち亀の醍醐味だと思っているけど、今回は両さんの悪巧みがしょぼすぎて拍子抜けした。

いままでの話で特に触れられてこなかった本田たちのバンドがいきなりメジャーデビューというのも腑に落ちないし、そこにそんなに金のなる木がありそうにも見えなかったので個人的には低評価かなー。

3話 顔パスの巻

あらすじ

中川の会社が導入を検討している「顔パス」の技術は、GPSを使った位置情報とカメラによる顔認識を合わせて本人確認を簡単にする、という技術。中川の会社はこれを使ってクレジットカードなしで顔パスによる決済を導入できないかと考えていた。

そのとき、ひょんなことからそのモニターが両さんになってしまったことで、中川の会社が大損害を出す、というお話。

感想

この話では両さんの使った金はすべて中川のクレジットカードにツケられるという設定なのだが、両さんならではの豪快な金遣いが垣間見えて読んでいて気持ちいい。

ただ、両さんの使う金額は大きいものの、行動には昔ほどの派手さはないなあ、と思った。多分金の使い方に両さんぽさがないからそう感じるのだと思う。懐古厨になってしまうが、競馬や戦闘機につぎ込んで全部パアにしていた昔のように、もっと欲にまみれていた方が面白い気がする。

4話 根画手部流の巻

あらすじ

なんでも物事をネガティブに考える根画手部巡査が、婦警の猫を預かるお話。約束の一週間が過ぎ婦警の住むマンション高層階に猫を返しに行き、最後にはマンションから落ちた猫を飛び降りて助けるというオチである。

感想

この根画手部巡査、初登場の時からずっと唐突なキャラクターだなと思っていました。なんというか、とってつけたような、一発ギャグ的な存在なんです。1つのギャグで勝負し続ける、ピン芸人みたいなものを感じました。

とにかくネガティブという設定自体は面白いんですが、その設定だけを使って話を作られるとどうしても不自然な感じがしてしまいます。ふつうにネタとして何か話の軸が一本あって、そこに根画手部巡査がその性格を生かしつつさりげなく絡んでいくお話がみたいな、と思いました。

彼にもこんなポットでのキャラとしてではなく、法条とかボルボとかみたいにゆっくり時間をかけてこち亀ワールド内に定着してほしかったと思わずにいられません。

5話 ドローンバトルの巻

あらすじ

ドバイで行われたドローンレースの話題を皮切りに、ドローンにエアガンをつけて戦うドローンバトルの世界大会で両さんが優勝を目指すお話。勝ち上がり、最後に決勝を戦うことになったのはなんと警視庁特殊刑事課のラジコン刑事(デカ)。両さんは見事ラジコン刑事を倒して優勝するが、バトル中にラジコン刑事の飛行機(=警察の備品)をぶっ壊したことで謹慎命令を受け、賞金はパアに。

感想

面白い。こういう話を読むたびに、秋本先生はドローンとか新しいものが好きなのだなあと思う。サバゲ、戦車とかのミリタリー系、ドローン、AR,VRといったあたらしもの、それから子供が好むようなおもちゃ、こういうものが本当にこち亀にはよくでてくる。

このどれにも当てはまるエアガン搭載ドローンのバトルは、秋本先生的にもきっと楽しいものなんだろうな。

ドローンの世界大会が開催されてるとか、ドローン特有の三次元的なコーナリングはこう動くとか知っているのが素直にすごい。アンテナたけえ。

6話 映画エイドの巻

あらすじ

下町のとある昔ながらの単館(上映館が1つだけ)のアナログ映画館から、両さんに経営改善の依頼が。なんでも最近近くにできた最新の3D映画館に押されて経営状況が厳しく、なんとか状況を持ち直せないものかと両さんに頼んできたのだ。

昔ながらのフィルムを使った機材、電車の高架下の騒音など様々な不利な条件がある中、それらを逆手に取った両さんの策は…爆音シアター!オーディオマニアの友人(そんなのいたか!?)から大量のスピーカーを借りてきた両さんは、すべてをスクリーン脇に取り付け、ぼろい映画館全体が揺れるほどの爆音映画館を作り上げる。強烈な個性を手にした映画館は一躍人気となるも、ひたすら音のリアルを追求した結果タコ足から火が出て映画館は炎に包まれる…というお話。

感想

とってもこち亀っぽさを感じた話で、面白かったです。

両さんが友人の経営している会社を助ける系の話はこち亀ではたくさんありますが、安定の面白さです。

両さんのアイデアが実際の世界でうまくいくのか僕には正直よくわかりませんが、子供心には通用しそうなアイデアに見えてくるんです。おれもこういう風にアイデア作って会社作ったら成功できるんじゃね?みたいなイメージがすごく浮かびやすくて、読んでいて楽しいんですよね。

というか、こんな感じの爆音映画館作って戦場のシーンの裏で銃ぶっ放したりする映画館作ったら本当に人気が出るのでは??

7話 EV-ISETTAの巻

↑唐突に登場した風呂桶EVカー

あらすじ

両さんの仲間たちが、中川巡査の会社と提携して作った電気自動車のイセッタを発表会で披露するお話。発表会に出された両さん達のEV-ISETTAはその性能を余すところなく発揮し、独自のマグネット技術でループを突破するなどアピールに成功します。

こち亀にしては珍しく、両さんが中川とうまく仕事をしているのが印象的…とおもいきや、レース終了後両さんは謎の風呂桶EVのPRを始め、むりやり裸で同乗させられた中川社長は全世界に中継される中全裸でループから転落するというしょーもないオチが待っていましたとさ。

感想

あらすじに書いてしまいましたが、両さんがまともに仕事?ビジネスをしているのがすごく新鮮でした。これまで両さんが中川と一緒に仕事をするときは、基本的に

  • そもそも真面目にやらない
  • 中川をだまして金を持っていこうとする
  • 中川に膨大な借金を残す

というパターンがほとんどだったので、今回のように途中まで順風満帆な感じにものすごく違和感を覚えました。面白かったけど!!

あとは、唐突に出てきた風呂桶EV。これ、以前に出てきたアイテムだったのかな?唐突すぎてびびりました。まあ秋本先生も両さんがこんなふつうにPRだけして終わるなんてあり得ないと思ったんだろうなあ。

そして全世界に全裸を放送されても社長の座を引きずり下ろされない中川社長の人望の厚さ…すさまじい。

8話 寿司講座の巻

あらすじ 

両さんがレモンの幼稚園に寿司を作りに行ったり、纏の母校で生徒の作った寿司を評価しに行くお話。レモンの幼稚園ではただ寿司を握りに行くだけ。後半纏の母校では生徒たちは文化祭の出し物として創作寿司を作ろうとしていたが、頑固な先生が創作寿司は邪道だといって認めてくれず困っていた。そこに両さんが登場し、寿司の歴史やら豆知識やらを駆使して頑固な先生を説得するのであった。

感想

うーん、そんなに面白くなかった。両さんっていつからこんなに寿司に詳しいキャラになったんだっけ?以前はもっと寿司職人として雑だったような気がするのだが…。いつの間にやら本格的な寿司職人になってしまったのに少し違和感を感じた。

そしてストーリーと関係ないところで思ったのが、こういう子供が出てくる系のお話だとアシスタントさんの絵がすごく多い。レモン以外の園児は、小さいコマで細かく書かれているところでは以前から基本的にアシさんの絵だったけど、最近では結構コマ内にデカデカとアシさんの絵が出てくるのが気になった。雰囲気違うから目立つんだよな。

9話 右京の海の巻

あらすじ

友人の日光、月光から両さんにメールが届いた。内容は、落ち込んでいる姉右京についての相談だった。右京は弓道部に所属しているが、地元千葉の海で泳いだ経験があったため、水泳部の助っ人として大会に出ることになっていた。しかし海とプールの違いからなかなかタイムが伸びず悩んでいた。そんな右京のなやみを解決すべく、両さんは京都に住む大学水泳部キャプテンである憂鬱のもとを訪れる。両さん、憂鬱、右京の三人で若狭湾に繰り出し、憂鬱にお墨付きをもらった右京は大会本番のリレーでアンカーとして二人を抜き去り、見事チームを優勝に導く。

感想

こういう話はかなり好きです。両さんが情に厚い系の話。京都の知り合いが泳げなくて落ち込んでるからって東京から京都まで行くか!?さすがとしかいいようがない。というか彼ら最近仕事しなさすぎじゃね!?勤務中に京都とかいってていいのだろうか(笑)

そして、京都に着いてから三人で若狭に繰り出していくシーンもすごく好き。ぶらタモリみたい。見ていると自分までその土地に行ったような気がしてきます。読んでいて旅行気分に浸れるマンガってそんなにありません

ただ、京都は秋本先生が住んでいるわけではないので、下町の描写には劣ります。こち亀には少年時代の話が時たまありますが、ああいう話の時の背景の描写なんかはすごかったなあと今になって感じます。懐かしんでばっかりで申し訳ないけど、それくらいあの頃のこち亀は脂がのってたのだよ。

10話 スナイパー時代の巻

あらすじ

両さん、法条(残念)、本田の三人が警察寮の部屋で話しているシーンから始まる。両さんがひたすら法条に解説しているのはサバゲーの話題。なんでも、BB弾を使わずレ-ザーを使った光線銃サバゲーがアツいとのこと。両さんもこのはやりに乗っかり、自らのサバゲチームで婦警らのチームに挑むも、敗北。そこで両さんは新たなチョッキと銃のおもちゃを開発。このチョッキは、着たまま光線銃で撃たれると電流が流れるという少々危険なシロモノであったが、この面白さにハマった両さんは町中でもこのチョッキを着たまま活動するようになる。そのまま友人に連れられビームの飛び交うライブに行ってしまい、仲間共々電流地獄を味わうというお話。

感想

これもまたこち亀っぽさがあって、面白かった。僕自身サバイバルゲームが好きで今までもこち亀のサバゲに関する話は楽しんで見ていたのですが、サバゲも時間の経過とともに進化していくのだなあと実感。レーザーでやれば光が届く限りヒットできるって…ライフル600mだよ?理屈ではわかるけどちょっと怖すぎん?でも実際の戦闘ではそれ以上遠くから狙撃されることもあったと考えると、本気で練習してレーザーサバゲやったらリアルの戦闘みたいですごく面白そうな気がする。

それといつものことかもしれないが、派出所にいるのに働いている描写が1つもない。チョッキ着て渋谷に走って行く両さんを一喝してくれる大原部長はどこに行ってしまったのだろうか…。

11話 芸術論の巻

あらすじ

雑学に異常に詳しいキャラとして登場した雑巡査の才能を生かして、両さんがでかい顔をするお話。

ある日、麗子が300万円の抽象画を買って派出所に持ってくる。(あぶねえ)こんな意味わからん絵はチンパンジーでも描ける!と両さん。ふてくされて奥の部屋に行くと、異常にうまいアイドルの点描画が。これら実はすべて夜勤中に雑巡査が書いたものだった!

写真と見間違うほどのできなのに、自分の点描画の才能にまったく気付いていない雑の絵を安値で買いたたき、ネットにアップして人気者となった両さんは、調子に乗ってテレビに出演することになる。だが、そこで点描自体も両さんが書いたものと勘違いされてしまう。調子に乗って開き直った両さんは自分のプロフィールをウソで塗り固め、天才画家としてのキャラを作り上げようとするが、徐々にメッキがはがれていく…というお話。

感想

やはりこういう才能発揮系の話は安定して面白い。こち亀のキャラクターたちは、よくある超人的な能力を持った主人公が活躍する少年マンガのキャラとは違って、皆一見普通の人で現実世界にいてもおかしくなさそうなキャラが多い。

なのに、時々すごい力を発揮するときがあって、それがすごく面白い。今回出てくる雑巡査も、ネットに載せてすぐ人気になるほどの点描画が描けるってふつうじゃない才能だと思うんだけど、見てると自分にもできそうと思えてしまうから不思議。身近に感じる分自分に当てはめて考えやすいから?なのかな。

しっかし両さんの言うように、僕も抽象画についてはどこが評価されているのか全くわかりません。点とか丸が何かを表現しているっていっても、そんなのは単純に絵がわかりにくいからで、見る側が何か深い意味があるに違いないと勝手に想像を膨らまして見るからありがたく見えるだけなんじゃないのかなあ。僕がまだお子ちゃまだからわからないだけかもしれませんが。誰か偉い人、教えてくれい!

12話 ドローンの時代の巻

あらすじ

商業用ドローンの発表の場である国際ドローン展に来た両さん、中川、麗子。日本と海外のドローン事情を中川がさらっと解説していくなか、なんと佃島のじいさん、両津勘兵衛の会社が作ったドローンに乗った両さんはそのまま遠隔操作で佃島まで飛ばされてしまう。

ついた先では、勘兵衛がドローンを使った運送業を展開していた。勘兵衛の会社は運送だけではなく、何でも屋さんとしての側面もあったため、顧客からの水道工事の依頼を受け両さんは顧客の元へ再びドローンで飛ばされる。

結局ドローンを使った何でも屋さんとして勘兵衛にこき使われる両さんなのであった。

感想

ほんとに秋本さんドローン好きだなぁってこと。いや僕もドローン興味ないわけじゃないからつまらなくはないけど…ドローンって高いんだよね。多分買ってもすぐに使わなくなるだろうし、今後も自分で買うことはないでしょう。

そんなどうでもいい話はさておき、勘兵衛はすごい。どんどん新しいものに目をつけていって、それが生かせそう(需要がありそう)なところにどんどん事業を作っていく。そして貪欲にもうけてどんどん次のフロンティアを探していく。こんな生き方ができたらすごく楽しそう。実際秋本さんほど資金力や豊かな発想があれば、こういった計画を現実にしてビジネスとして作り上げることができるような気がします。僕もやりたいけど、大学生じゃあお金がなくてできないから、ぜひやってほしいなあ。

13話 懐かしのビッグワンの巻

あらすじ

場面は派出所での三人の会話から始まる。本田、両さん、法条が話しているのはビッグワンガムという懐かしのアイテムについてだ。

話の前半はほとんどがこのビッグワンガムの解説で埋め尽くされている。ビッグワンガムは、ガムのおまけとして小さいプラモデルがついているというもので、スーパーなどに置かれているらしい。僕はよく知らない。両さんの話によると、もはやプラモのおまけとしてガムがついているといった方が正しい状態となっているとのこと。法条に解説しているうちに懐かしくなってきた両さんは、例のごとく自分でビッグワンガムのニセ物を作り始める。が、まねする他社に対抗するべく手段を選ばない両さんはいつものようなオチが待っていましたとさ。

感想

正直そんなに面白くなかった。というのも、ビッグワンガムって僕ら世代でいうプロ野球チップスみたいな物に見えるんです。単にオマケのおもちゃじゃん!って。さらに僕たち大学生とは世代的にもかなり離れているし、両さん達がビッグワンガムにそこまで熱中する理由がよくわからなかったので、あまり面白くありませんでした。

逆に、両さん世代(ちょうど戦後生まれの世代?)の方にとっては懐かしく見ることができるんじゃないかな?とも思いました。

14話 戦車先生の巻

あらすじ

両さんのアニメがハリウッド映画に!?両さんの地元「浅草」を舞台にしたアニメ「TANK TEACHER」がハリウッド映画として実写化されるという。実写化の条件として「CGを使わないこと」を約束したロケは両さん監修の下戦車で高速を走るわ模擬弾で雷門を壊すわさんざんなロケとなるが、その大胆すぎる演出が話題になり映画は大ヒット。撮影で街を破壊し悪者となった両さんも最後は町おこしの功労者としてありがたがられるというこち亀にしては珍しい結末を迎える。

感想

まず、わずか6ページではあるが途中こち亀ではない作品が含まれている。

映画の元となるアニメについての描写は、もはやこち亀ではない。おそらくアシスタントさんが書いているのだろうが違和感がありすぎてやばい。完全に別のマンガが紛れ込んでいるような違和感を覚えるほど。

誰の漫画なのかもはやわからない。

最近わかってしまったことなのだが、こち亀はやはり秋本治さんの作品なのであって、アシスタントさんは秋本さんではない、ということだ。結局秋本先生が書き込んでいる部分が多ければ多いほど、こち亀の絵のまとまりという点からも、ストーリーからも、果てはクオリティという点からも良い物になるのだと最近わかってきた。

だからこの話のようにあからさまに画調の違う絵がデカデカと出てくるのはもちろん、意味のない建物の絵や、戦車、車などの乗り物の絵ばかりで人が全然描かれないと、非常にマンガとしてちぐはぐな印象を受けてしまう。結果話の満足度が低くなってしまうのだと思う。

秋本先生自身、40年間も長期連載を一度も途切れさせずに今までやってきた疲れや、身体的な衰えはあると思います。しかし、このような秋本先生らしさの減ったつぎはぎのこち亀を描くくらいなら、いっそ無理をせずもっと早く連載を閉じても良かったのではないかなと思ってしまいます。

15話 京華の後悔の巻

あらすじ

高校大学時代に水泳が得意だった有栖川京華が警察対抗の水泳大会の葛飾署代表に抜擢された。しかし彼女はヤクザへのあこがれから過去に背中に大きなイレズミが入っていたため、警察の水泳大会でそれをさらすわけにもいかず断ろうとしたが、両さんは京華にファンデーションで隠して出場しようという。ファンデーションでごまかすことのできる時間も限られるなか、会場に向かう途中に京華は川におぼれた子供を救出し、ずぶ濡れに。ばれてしまうのではないかとはらはらしながらも、なんとかイレズミを隠しきり、4人を抜いてチームをトップに導く。

感想

面白くなかった。秋本先生はこの話、描いていて面白かったのだろうか??激しく疑問である。京華がすごく水泳が得意で強い選手なのはわかるが、でれない理由が軽すぎる。ケガしてるとか、深い事情があってでられないとかちゃんとした理由があれば京華が出れるだけでも盛り上がるのに、ただヤクザのスパイでイレズミが入っているだけで出れないというのが気に入らない。イレズミが入っているなら隠して出ればいいんじゃないって、自分で入れたイレズミで出られないんなら自業自得じゃん。

読み込んでってなんとか感想が書けないものかといろいろ考えたが、やはり面白いとは思えない回だった。

16話 中川はん出向の巻

あらすじ

中川が通天閣署(別館)に出向するお話。別館とは公園前派出所の隣に突然できた通天閣署の分身で、ハル、レイ、通天閣署長など通天閣署のメンバーが勢揃いであった。ある日突然そこに出向することになった中川は、濃いキャラクターを持った通天閣署のメンバーに次第に染まっていく。出向の祝い酒としてアルコール度数100度のマムシ酒を飲まされた中川は次第に過激な行動を取り始め、はては逮捕状の出ていない詐欺グループのアジトに、銃をぶっ放して突撃する。そのままグループを逮捕するも、酔っていた中川、記憶はまったくなかった。

感想

面白かった。特に、マムシ酒を飲んだ後の中川の行動が初期を思わせる過激さでとても面白かった。

詐欺グループのアジトの中の社長室の乗り込む場面では、よっぱらった中川の真骨頂が見えた気がした。

それと、地味に面白かったのがこのコマ。

中川が楽しそうに「金持ちパワー!」とかいってるのが少しツボです。隣で「中川はんすてき!」っていってるハルは、もう中川なら何でもいいんでしょうか…。(笑)

やはり理性を飛ばした中川は安定して面白いですね!

17話 夏の旅行Ⅱの巻

あらすじ

両さん、纏、レモン、犬の雪丸が南の島に遊びに行くお話。年中南の島にいる両さんの友達、ジョニーと一緒に三人は南の島を満喫する。雪丸にとっては親犬のいるこの島はふるさとだが、親ではなくそこに現れた迷い犬に雪丸はなついてしまう。三人が帰ろうとしても雪丸は迷い犬と楽しそうにじゃれて離れようとしないので、両さんは迷い犬を雪丸と一緒につれかえろうと決意する。

感想

全然面白くはないけど、情緒が感じられていいお話だった。レシプロ機で無人島の洞窟を飛びながら抜けていくとかすごく楽しそう!うらやましい。

全体的に旅の雰囲気が出ていたので読んでて臨場感があったけど、個人的にはもっと自然とか風景の描写を秋本先生にやってほしかったなー。というのは贅沢だろうか。日が沈む描写とか、朝起きたばかりの時間帯の雰囲気とか。先生の描く風景、背景はすごく暖かみがあって僕は好きなのです。

できるならば時間をかけて細部まで秋本先生が書き込んだ作品を見てみたいです。月刊とかでもいいから…!

18話 中川家 秋本家 集合の巻

あらすじ

普段は異常に仕事で忙しいことで有名な中川の両親、そして麗子の母。この三人がなんとたまたま仕事の都合で日本に集合する?!海外を飛び回る彼らの予定が一致することなど滅多になく、この会合の責任者を任された中川は、彼らの無茶な要望に応えようと奔走する。

しかしさんざんわがままを言いながらも、結局中川の父親は面会中にらしくないつまらないギャグで圭一を困らせたうえ、圭一ではなく「ケンジ」と呼ぶ始末で、一生懸命面会の準備をしたのに報われない中川なのであった。

感想

うーん、正直な感想をいうと、あまり面白くはなかったかな。理由としては

  • 中川父のキャラ崩壊
  • 中川、麗子ともに母親が空気
  • 肝心の会合がシュークリームのくだりだけ

というところです。この話を読んで「中川父おかしくね?」って思ったのは僕だけでしょうか?

昔のコミックでも中川の父親は(ちょっとお茶目なところはあるけど)真面目で超多忙なな父親という一本筋の通った人間だったはずなのに、この話では、真面目な人がちょっと面白いことしようとしてハタから見るとおかしなことしてるだけになってしまっています。というかあんなわかりにくいギャグをギャグだと分かるやついないだろ!(笑)

どうすれば良いかは分からないけど、三人が会合するという面白いアイデアをもっとリアルに書き込んでほしかったなあ。真剣に書けば面白そうな話なのに。

部長御乱心の巻

あらすじ

青森に遊びに来ている両さんのところに部長から「帰れ!」の電話が。なんでも、部長は自身が所属する仏像倶楽部(笑)が購入した純金の阿修羅像を変形させてしまい、両さんに直してほしいと話を持ちかけてきたのだとか。工作の得意な両さんは150万円で部長の依頼を受けるが、片手間に作業をして仏像を高温で溶かしてしまい、ごまかすために阿修羅ではなくフィギュアを渡す。

そうとは知らず倶楽部の会場にフィギュアを持っていき披露してしまった部長が大恥をかき、キレて両さんのもとにやってくるというお話。

感想

この話はやはり、古参の読者のために最近あまり見られなかった部長の怒りオチをもってきた秋本先生の思いやりというほかないでしょう。

話自体はそこまで面白くはありませんでしたが、部長の怒りオチを見ることができたことを喜んでおくことにします。

途中に掃除機のCMに両さんが出るくだりがありましたが、あそこをうまく膨らませればすごく面白い話になりそうだなあと思いました。

↑掃除機のPRのために両さんが登った世界最高のタワー「ブルジュ・ハリファ」。

永遠(とわ)の腕時計の巻

両さんや中川、麗子達が時計について話す場面から始まる。超神田寿司で板前として働きながらも、お客さんに時計を売ろうとする両さんを注意する夏春都(げぱると、両さんのおじいちゃんの妹)。

時計に詳しい両さんはその夏春都に、時計のパーツ取りのために時計がないかと聞いたところ、彼女が差し出したのはなんと亡き夫の形見の時計。

その後思い立ったようにアメリカに発った両さんは何食わぬ顔で帰ってくるが、実はアメリカに行っていたのは夏春都のためだった!両さんが彼女に渡した一枚の写真に書かれていた物は…?

両さんらしい、人情が感じられる話なのでした。

感想

良かったです。この巻の他の話と違って「続きはどうなるんだろう?」とペラペラページをめくり読み進めることができました。何より両さんがアメリカに行った目的が僕の思っていた理由と違っていて良い意味で裏切られました。

面白かったので内容を詳しく書くことはしませんが、いい話なのでこち亀感を味わいたい人はぜひこの話を読んでみることをおすすめします!

40周年だよ全員集合の巻

あらすじ

両さんがこち亀40周年に関する内情(個人情報?)をばらした後、両さんの独断と偏見による復活してほしいキャラクターランキングベスト10が始まる。

すべて両さんがランキングを決めたはずだったのだが、2位の日暮巡査を尻目にまさかのランキング1位に選ばれたキャラクターとは…?

感想

内容については、やはり最終回なのであまり細かく書くことはしません。でも、やっぱり秋本先生のコメント通り最後までラストを感じさせない、いつも通りのこち亀でした。

ストーリーに面白さはなかったけれど、僕的には両さんのこち亀に関する内情暴露のところが一番面白かったです。オチはもうちょっと豪快にいっても良かった気がしますが…。まあそれも両さんが大人になったということなのでしょうね!

まとめ!

欲を言えば秋本先生の40年間の振り返りなども見かったでのですが、最後まで出しゃばらず、両さん達の世界を書き切りたかったのか、(勝手な推測です笑)あまり巻末のコメントは多くありませんでした。

ぶちゃけ200巻まで行くと、疲れが見えてきて「面白くねえ!」ってなる話も多かったです。けれど時計の話は面白かったですし、最後の話も終始いつも通りのこち亀らしさ全開で、気張らず終わっていったことにこち亀の1ファンとしてすごく安心しました。楽しかったです。

こち亀は僕のもう一つの世界といっても過言ではありません。何かあっても、こち亀の世界ではいつも両さんがぶっ飛んだことをしてくれたおかげで、いつも楽しい気持ちになることができました。本当にお疲れ様です。

最後に、40年ものキチガイじみた長い期間、僕たち読者を楽しませてくれた秋本先生、本当にありがとうございました!

そしてこんな長い記事を最後まで読んでくださったあなた、本当にありがとうございました!!