iPad専用のOS、iPadOSのパブリックベータ版が導入できるようになり、これを僕のiPadProに導入してみたのでその感想を書いていきたいと思います。
結論から言うと導入はあまりおすすめしません。
使えないことはないけど、まだ安定しなくて使いにくい部分があったからです。使うとしたらちゃんと公式にリリースされてからのほうが良さげ。
また、スクショ等OSの内容を貼り付けるのはあまりよろしくないようなので画像は少なめです。ご容赦ください。
iPad OSパブリックベータ版の良かったところ
ベータ版を導入してみて良かったところは
- コピペ、やり直しのジェスチャーは便利
- 入力は若干しやすくなった
- ホーム画面におけるアプリが増えた
の3点です。特にコピペ、やり直しのジェスチャーはとても便利な機能だと思いました。
以下詳しく見ていきます。
コピペ、やり直しのジェスチャーは便利
iPadOSでは指を使ったジェスチャーでコピー&ペースト、やり直しの3つの動作ができるようになったのですが、これが結構便利。
文字を選択したあと、3本指を真ん中に寄せるような動きをするとそれだけでコピーができます。
また、ペースとしたい場所にカーソルをだして、そこで3本指を広げるジェスチャをするとペーストができます。
また、間違ってペーストしたときなどに、3本指を横にスライドするジェスチャをするとやり直しができるようになってます。
この3つのジェスチャにより、今までのような
- 文字を長押しして
- 小さい「コピー」「ペースト」を間違えないようにタップ
という手間がなくなるので、結構楽です。
入力は若干しやすくなった
また、iPadOSになって入力が若干やりやすくなりました。
具体的には
- 文字選択が文字の上をスライドするだけで可能になった
- 予測変換が使いやすくなった
のがイイです。
特に文字選択については、今まで
- 文字を長押し
- 選択
- カーソルの左右端をタップして選択範囲を決定
という手順を踏んでいたのが、
文字を長押ししてそのまま選択したい範囲まで指をスライド
という1個の手順で好きな範囲を選択できるようになりました。
これは大変便利です。
iOS全体に言えることですが、外部キーボードをつけたとき純正の文字入力ソフトしか使えないために、カーソル選択が非常にまどろっこしかったんです。
虫眼鏡とかいい加減改善してくれよと思ってたわけですが、、
しかし、この文字選択方法の登場によりかなり楽になりました。
ホーム画面に置けるアプリが増えた
これは大したメリットじゃないけど、ホーム画面におけるアプリの数は増えました。
悪い変化じゃないと思いますが、個人的にはほぼ恩恵を感じません。
寧ろ、「iPadがよりAndroidに寄ってすこしチープな見た目になったな」という印象しか受けませんでした。
パブリックベータ版の微妙なところ
期待が大きかっただけに微妙なところは多数ありました。
- ジェスチャーの動きが難しい
- マルチタスクの利便性はそれほど感じない
- iMovieが起動できなくなった
- 通知センターがホームに表示できる必要性を感じない
詳しく見ていきましょう。
ジェスチャーの動きが難しい
まず細かな不満ですが、先ほど紹介したコピペのジェスチャーは便利な反面、少々やり辛いです。
普通にテーブルにiPadを置いてやる分にはそんなにやりづらくないのですが、僕がiPadProを入力に使うときはたいてい外付けキーボードを使っているんですよね。
なので、ジェスチャするときもiPadは真上じゃなくて自分のほうを向いています。
なので、正面を向いたiPadに対して3本指でジェスチャするわけですが、正面を向いてるせいでスムーズに寄せたり、広げたりするのが意外と難しいのです。
ペーパーライクフィルムのせいで若干画面の滑りが悪いというのもあるかもしれませんが、ちょっと操作しづらい。

ただ、これも致命的に感じるほどの欠点ではありません。
コピペのジェスチャ機能の便利さを考えれば、そんなに気にならないレベルだと思います。
マルチタスクの利便性はそれほど感じない
iPadOSになってマルチタスク機能が改善され、同じアプリ内でも2画面操作(マルチタスク)ができるようになりました。
これは、操作の幅が広がったという意味では良い改良だと思います。
しかし、僕自身はそんなに同じアプリ内での分割を必要としていたわけじゃないので特に利便性を感じてはいません。
iPadはそもそもアプリの切り替えが早いし、元のマルチタスクも十分使いやすいですしね。
iMovieが起動できなくなった
パブリックベータ版を入れて1番後悔したのがこの不具合。
iMovieが起動できなくなりました。
起動しても真っ黒な画面のまま、10数秒経つと落ちてホーム画面に戻ってしまいます。
僕がiPadを買った1番の目的は動画編集なので、これはあまりにも致命的。
動画編集ができないと普通に困るので、これが原因で僕はパブリックベータをアンインストールすることに決めました。

通知センターがホームに表示できる必要性を感じない
またiPadOSになって、従来ホーム画面を右にスワイプしないと表示されなかった通知センターが、ウィジェットとしてホーム画面内にニュッと表示されるようになりました。
これでよりホーム画面の情報量が増えた…とのことですが、あまり利便性を感じませんでした。
というのも
- ホーム画面にウィジェットで通知や予定、天気などを表示する機能はずっと前からAndroidOSには搭載されてた
- 結局のところ右にスワイプしないとウィジェットが見れないというのは以前と変わらない
ので、結局スワイプしないと出てこないなら大画面で表示される分前のiOSの表示のほうが良くね?
と思ってしまうのは僕だけですかね。
しかも見た目的にもAndroidタブレットに寄っただけでそんなにカッコいいとも思いません。
ということで、ホーム画面ついては利便性の向上を感じられませんでした。
良いはずだけどあまり体感できなかったところ
また、改良されていたはずだけどあまり恩恵を受けられていない点もいくつかありました。具体的には下記の2点。
- 外部ストレージが使用できる
- Apple Pencilの遅延が小さくなる
この辺は発表当時から「便利だろうな」と思っていたので試してみたかったのですが、、
未だに外部ストレージを接続していないのでなんとも言えないのと、Apple Pencilの遅延減少については体感できませんでした。
ただ、外部ストレージが使えるのは動画編集をする身としてかなり期待していますし、Apple Pencilについては相変わらず遅延は気にならないレベルなので、体感できなくても僕は満足しています。
ぶっちゃけあんま変わらん
ということでここまで見てきましたが、僕が使う限り、iPadOSはiOSと思ったほど変わらないというのが正直な感想です。
僕自身、iPadOSにちょっと期待しすぎていた感は否めませんし、まだ体感できていない点(外部ストレージ等)もあるので一概に言えませんが、期待してたほど変わらなかったなあと。
結論、パブリックベータ版導入はあまりおすすめしません。公式がリリースされてから存分に使いましょう!
自己責任でも試してみたいという方は、人柱覚悟でやってみると面白いかもです。
以上、iPadOSパブリックベータ版を使ってみた感想をお送りしました。